末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

労働者・市民・学生の団結を強めるコーナーです

広島現地でオバマ訪問弾劾の集会・デモ貫徹!

2016-05-28 23:54:10 | #反戦・反核闘争



■広島現地でオバマ訪問弾劾の集会・デモ貫徹!
前進 速報版 2016年5月27日 19:15

 5月27日正午過ぎ、前日の集会とデモに引き続き、8・6ヒロシマ大行動実行委員会のよびかけで、オバマ広島訪問に反対する集会とデモが、厳戒警備とオバマを「歓迎」する右翼の妨害を実力で打ち破って打ち抜かれた。
 集会・デモには年休をとって結集した広島や中四国各地の労働者、そして全学連を先頭に約100人が参加した。被爆二世、広島連帯ユニオン、全学連などからの怒りのアピールが行われ、8・6ヒロシマ大行動実行委員会共同代表の大江厚子さんから「5・27オバマ訪問に反対する声明」が読み上げられた。

 この前日、26日には、8・6ヒロシマ実行委による「オバマ広島訪問阻止!」広島デモが、サミット戒厳体制を打ち破って打ち抜かれた。午後6時半に原爆ドーム前で開始された集会には、中国やベルギーなどの海外メディアや国内メディアも大注目し、取材陣が殺到した。デモの先頭には広島大学学生自治会の仲間と斎藤いくま全学連委員長が立ち、沿道からは賛同と共感が次々と寄せられた。(Y)
 写真は上が27日原爆ドーム前での集会。下が26日の広島市内デモ。

●8・6ヒロシマ大行動実行委員会の声明
5・27オバマ訪問に際し訴えます

 私たちは本日行われようとしている、米大統領・オバマの広島訪問に対して、絶対反対の意思を明らかにします。
 第一に、オバマは「核なき世界」などと言っているが、7000発もの核を持ち続け、その核兵器の近代化(小型化、高性能化)のために30年間で1兆ドル(100兆円以上)を費やす計画を支持しています。オバマは「(核を持つ国がある限り)アメリカは、敵国を抑止するために安全でしっかりした、効果的な(核ミサイルの)保有量を維持する」(プラハ演説)と言っているのです。そしてオバマは、このことを、「核には絶対反対」と闘ってきたヒロシマ・ナガサキの被爆者らに認めさせようとしているのです。私たちは絶対に認めません!
 第二に、いま現在、激しい空爆と侵略戦争をやっている者こそオバマだということです。
 オバマがヒロシマで「核なき世界」「戦争は罪なき市民に苦しみを与える」などと欺瞞に満ちた言葉を並べ、それをマスコミが賞賛している間にも、中東・シリア・イラクでは子どもと母親らを含む多くの市民が、オバマの命令を受けたアメリカ軍の戦闘機や無人機のミサイルや爆弾によって殺されているのです。
 朝鮮半島をめぐっては、かつてない規模の米韓合同演習や、戦争法を施行した日本を含む米日韓の「軍事同盟」強化によって朝鮮侵略戦争が切迫する事態になっています。2月24日、在韓米軍司令官は米下院軍事委員会聴聞会で「朝鮮半島で衝突が起きれば、第2次世界大戦に匹敵する事態になる」と述べています。最高司令官・オバマの下で米軍は、ヒロシマ・ナガサキをはるかに超える朝鮮戦争=核戦争の計画を練り上げ、実行しようとしているのです。
 第三に、こうした東アジア支配をめぐる新たな朝鮮戦争=核戦争の出撃拠点として、沖縄米軍基地を強化し続けようとしているのがオバマだということです。
 基地があるゆえにまたも繰り返された残虐きわまりない女性暴行殺害事件に対して、沖縄では「全基地を撤去せよ!」の怒りが爆発しています。しかしオバマは日米首脳会談で「謝罪」は拒否し、圧倒的多数の沖縄県民が反対する辺野古への基地建設をあくまで推進すると言い放っているのです。そしてオバマは本日、沖縄海兵隊と一体の岩国基地に降り立ち、そこで朝鮮侵略戦争の最前線部隊である岩国の海兵隊航空部隊を最高司令官として「激励」して、広島にやってくるのです。ヒロシマ・ナガサキとならぶ戦争の惨禍を強制され、戦後も戦争=核戦争のための巨大な米軍基地が置かれ続け、爆音、事件・事故の脅威に日々さらされている沖縄。この沖縄の「すべての基地をなくせ! 戦争絶対反対!」の叫びは、「ヒロシマ・ナガサキを繰り返すな!」の叫びと一つだったのではありませんか。 沖縄と共にヒロシマからオバマに怒りの声を上げる時です。
 第四に、オバマに同行する安倍とともに、こともあろうに「ヒロシマ」を「日米同盟強化のシンボル」にすることは断じて許されません! 朝鮮・中国・アジアへの侵略戦争を居直る安倍、20万人以上の市民を無差別に虐殺した原爆投下への謝罪を拒否するオバマが、新たな戦争=核戦争のための日米軍事同盟を強化を確認し、そこに被爆者を「立ち会わせる」! このどす黒いもくろみこそオバマ・安倍の広島訪問の最大の目的なのです!
 核と戦争をなくすのは、核と戦争を必要とする「1%」の利益を守るオバマや安倍のような支配権力者ではない。核で対抗する北朝鮮や中国の支配者でもない。全世界99%の労働者民衆の団結です。国際連帯です。私たちはヒロシマの怒りをもってデモに立ちあがります。

2016年5月27日 原爆ドーム前にて
8・6ヒロシマ大行動実行委員会

5・25サミット粉砕デモに決起しよう

2016-05-25 06:43:35 | 生きさせろゼネストへ

■5・25サミット粉砕デモに決起しよう
京大全学自治会同学会ブログ 2016年5月11日

5月25日午後7時 三条大橋西詰南側の河原
戦争反対!学生運動!職場・大学を取り戻せ!!

5月26~27日、日本の伊勢志摩でG7サミットが開催されます。私たち京都大学全学自治会同学会中央執行委員会は労働運動・学生運動の弾圧と戦争のためのサミット開催に反対します。サミット前夜の5月25日、京都市内河原町通のデモへ皆さんの結集を呼びかけます。

●戦争反対! 安倍政権の戦争とめよう
 サミットに参加するアメリカ、フランス、イギリス、カナダの政府は中東・シリアへの空爆作戦に参戦しています。ドイツの政府は戦場に武器や戦闘機を供与し、軍隊も派兵しています。イタリア、そして日本の安倍政権も有志連合の加盟国として戦争に加担しています。そして、中東の街を破壊し、多くの人々の命を奪っています。
 戦争は中東・シリアの豊富な天然資源の支配権をめぐって、一部の人間の利益のために継続されています。戦場に派遣されたり、殺されたりしているのは私たちと同じ世代の若者も含む、戦争によって決して利益を得ることの無い人たちです。

 サミットでは中東とウクライナに加えて、北朝鮮の情勢についても扱うとされています。彼らの次なる攻撃先は朝鮮半島を焦点とする東アジア全域に向いているのです。集団的自衛権を容認する安保法制を強行可決・施行させ、7月選挙を経て改憲を狙う安倍政権がその中心にいます。
 G7はいますぐシリアへの空爆、侵略をやめよ! 安倍政権の朝鮮侵略戦争を止めよう! 反戦の思いを同じくするすべての人はデモに行きましょう!

●国際連帯! 海外で闘う仲間との団結にかけて
 フランスでは全国120万人を動員する大規模なストライキが決行され、暴動が続いています。学生は大学にバリケードを張って、街に飛び出しました。韓国でも立て続けにゼネラル・ストライキ(社会全体でのストライキ)が闘われ、先の総選挙ではパク・クネ政権のセヌリ党を議会少数派に追いやりました。アメリカはシカゴでも教職員組合がストライキに立ちました。

 みんな、各国の政府の進める労働法制の改悪や、職場の賃下げ・解雇に怒っているのです。日本も他人ごとではありません。
 2013年、2015年にそれぞれ改悪された労働契約法と労働者派遣法によって発生する2018年の一斉解雇(雇い止め)問題。これに向かって、すでに多くの労働者の雇用を不安定にし、職場の団結をばらばらにし始めています。そして、安倍政権が改憲で最初に創設を狙う「緊急事態条項」では、「社会秩序の混乱」があれば内閣が勝手に法律をつくったり変えたりできるとされています。
 フランスの仲間は中東戦争下での「非常事態宣言」を撃ち破ってストライキを闘っています。日本の労働者のみなさんも、サミットや「テロ」「震災」を口実とした治安強化を撃ち破り、デモに出ましょう!

●職場・大学を取り戻せ! 学生は大学から反戦行動に立とう
 私たちは昨年10月27日、大学構内で戦争反対のバリケードストライキを敢行しました。「大学は戦争反対の立場を示せ」という私たちの要求に対して、総長以下当局の回答は、ストライキを闘った仲間を刑事告訴し逮捕させ、20日間ものあいだ京都府警の留置所に勾留するというものでした。
 安倍政権と文科省の下で、大学間競争が煽られ、防衛省の予算による自衛隊の装備品に関する研究開発も公然と開始されています。京都大学も例外ではなく、いままで標榜してきた「自由の学風」を捨てて、「国際化」を合言葉に学生を単位制度で縛り付け競争させる方向へ進んでいます。
 一方的に与えられたカリキュラムをこなし、必要とされる単位を揃え、奨学金の借金を抱えて貰える卒業証書に何の意味があるでしょうか? 戦争や原発事故のような社会の悲惨を二度と起こさないためにどうするか、学生同士が真剣に考え討論し行動に出ることが、いま本当に求められている大学の姿であり学問の姿であると私たちは考えています。
 今回のデモを前後して、京都大学では学生自治会の次期執行部を選出する選挙が行われます。京都大学に、大学・学問を学生の手に取り戻すための執行部を建設します。全京都の学生はデモに立とう!

8・6ヒロシマ大行動実行委 オバマ広島訪問反対記者会見と市長・県知事に申し入れ

2016-05-21 21:40:04 | 食事療法



■8・6ヒロシマ大行動実行委 オバマ広島訪問反対記者会見と市長・県知事に申し入れ
前進 速報版 2016年5月21日 13:32 

 5月19日、8・6ヒロシマ大行動実行委員会がオバマ米大統領の広島訪問反対の記者会見を行い、広島市長(市)と湯崎知事(県)への申し入れを行った。
 記者会見には7社が参加し、記者の注目の中、「オバマ米大統領の広島訪問に反対する声明」(下記)を読み上げ、実行委員会共同代表の中島健さん、室本けい子さんらがヒロシマの怒りを表明。会見後、広島市長と広島県知事に申し入れを行いました。

オバマ米大統領の広島訪問に反対する声明
             被爆71周年8・6ヒロシマ大行動実行委員会 
               広島市中区幟町14-3-705 電話・FAX082-221-7631
                              メールhiro-100@cronos.ocn.ne.jp
(1)私たちは、5月27日、伊勢志摩サミット終了後に行われるオバマ米大統領の広島訪問に反対します。
 サミットは、G7と呼ばれるわずか7カ国の金融的・軍事的大国の支配者たちが、世界の市場・資源・勢力圏をどのように分け合い、支配するかを話し合う「強盗戦争会議」です。そこでは北朝鮮の体制を転覆する新たな朝鮮戦争=核戦争が主要議題になろうとしています。世界最大の核軍事力をもつオバマは、この戦争会議の主導者です。このオバマの広島訪問には、被爆者をはじめとする労働者民衆の戦争絶対反対の声を踏みにじって安保戦争法を施行し、「核兵器の保有も使用も合憲」とする政府答弁書を閣議決定(4月1日)した安倍首相も同行します。安倍は「核兵器のない世界の実現に向けて大きな力になる」などと言っていますが、これほどの欺瞞はありません。

(2)「核のボタン」を抱えて平和公園に足を踏み入れることを絶対に許さない!
 世界最大の核軍事大国であるアメリカ、中東などで空爆による殺戮と破壊を繰り返し、沖縄を基地の島にし続け、朝鮮半島で新たな戦争・核戦争を準備しているアメリカの最高戦争司令官が、どうして「核廃絶の希望」なのか?「平和の使者」なのか? しかもオバマは「核のボタン」(核攻撃指令装置)を抱えて広島に来るのです。絶対に許せません!
 オバマと米政府は、「原爆投下について謝罪しない」と繰り返し言明しています。それはヒロシマ・ナガサキへの原爆投下を戦争犯罪とは追及させないということです。そして安倍もこのオバマといっしょになって侵略戦争責任を最後的に開き直ろうとしています。それは新たな侵略戦争と核戦争を許す道です。

(3)オバマがプラハ演説で実際に言ったことは核独占と核戦争遂行能力の維持です。
 「核兵器が存在する限り、米国は敵国を抑止するために安全でしっかりした、効果的な(核ミサイルの)保有量を維持する。......幻想を持ってはならない。いくつかの国はルールを破る。だから、どんな国がそうしても、例外なく代償に直面する構造が必要だ」――これが2009年4月プラハ演説の核心です。
 実際、オバマ政権は実際には核戦力を維持・進化させてきました。30年で1兆ドル(100兆円以上)もの費用をかける核兵器近代化計画を推進し、そのために2010年11月から2014年までに12回も臨界前核実験、新型核実験を繰り返しています。また、「核兵器禁止決議」にはことごとく反対しています。このアメリカの姿勢を強力に支持しているのが「唯一の被爆国」を標ぼうしながら核抑止力の必要性を認め、原発とロケット開発で「潜在的核保有国」となり、ついに「核兵器の保有も使用も合憲」とする閣議決定で核武装の意志をあらわにした安倍政権です。
 「アメリカが核を独占する」「逆らう国には「代償」(ヒロシマ・ナガサキの再現です!)に直面させる」、この核独占と核戦争を正当化する論理は、核と戦争に絶対反対の被爆者をはじめとする労働者民衆の立場とはまったく相いれません。
 
(4)オバマは「核なき世界」などといいながら、新たな核戦争をやろうとしています。
 今年1月、北朝鮮の核実験に対して、オバマは朝鮮半島上空に戦略核爆撃機B52を飛ばし、核戦争を実際に行う構えをみせて威嚇し、3-4月には核戦争をも想定した史上最大級の米韓合同軍事演習を強行しました。2月24日、在韓米軍司令官は米下院軍事委員会聴聞会で「朝鮮半島で衝突が起きれば、第2次世界大戦に匹敵する事態になる。兵力と兵器の規模は朝鮮戦争や第2次大戦に酷似しており、またさらに複雑であるため、おそらく多くの死傷者が出るだろう」と述べています。最高司令官・オバマの下で米軍は、ヒロシマ・ナガサキをはるかに超える朝鮮戦争=核戦争の計画を練り上げ、実行しようとしているのです。
 ようするにオバマは、広島を訪問して核廃絶のために努力しているかのように被爆者と世界の労働者民衆をあざむき、北朝鮮への核攻撃をヒロシマに認めさせようとしているのです。このオバマと、「核と戦争は絶対反対」と闘ってきたヒロシマの私たちは、絶対に相いれません。

(5)核をなくすのは労働者民衆の国際連帯と団結の力です。
 「オバマが広島に来て、平和資料館を見学すれば、核廃絶のために真剣になるのでは...」というのは、まったくの幻想です。G7外相会合で原爆資料館を「じっくり」見学したケリー米国務長官は何と記帳したでしょうか? 「戦争は最初ではなく最後の手段にしなければならない」と書いたのです! あの資料館を見て、なおも戦争=核戦争を最後の手段としてとっておく必要性を説くのがケリーやオバマなのです。そもそもアメリカの支配者たちはABCCなどを通して、内部被曝問題を含めて「被爆の実相」を調べ上げ、知り尽くし、その資料を隠し持ち、だからこそ最終兵器としての核を絶対に手放さないのです。
 核と戦争は、1%の資本家、支配権力者たちが、99%の労働者民衆を支配し、分断し、対立させあい、殺し合いをさせて生き延び続けるために必要とするものです。労働者を解雇・非正規化・超低賃金・過重労働で「殺す」政治、反戦・反核・反基地・反原発のたたかいを弾圧する政治、この政治の延長に侵略戦争があり、核戦争があります。そしてこのような政治をやっているのがオバマであり、安倍です。
 彼らに「お願いする」のではなく、北朝鮮や中国の支配権力者らのように核で対抗するのでもなく、99%の労働者民衆が団結し、国際連帯をつらぬいてオバマや安倍ら1%の支配者たちに絶対反対でたたかうこと――これだけが核と戦争をなくす道です。私たちは何よりも、「韓米日軍事同盟」による朝鮮戦争に反対し、ゼネストで闘う韓国民主労総と連帯して闘います。
 核と戦争に絶対反対を貫いてきた被爆者と闘う労働組合、学生自治会を先頭に、5・26-27オバマ広島訪問反対のデモに立ちあがることを呼びかけます。

 2016年5月19日

全学連への弾圧粉砕せよ 権力が「傷害事件」ねつ造しマスコミを使い悪質デマ報道

2016-05-20 06:35:11 | 食事療法

■全学連への弾圧粉砕せよ 権力が「傷害事件」ねつ造しマスコミを使い悪質デマ報道
前進 速報版 2016年5月19日 18:37

 6〜7月選挙決戦へ闘う全学連と革共同に対し、日帝・国家権力が許しがたいデッチあげ弾圧に出てきた。5月14日、全学連のA君を「傷害容疑」で不当逮捕し、16日には前進社への捜索を強行。その際、B同志を「有印私文書偽造・同行使容疑」で不当逮捕した。全学連の4月新入生歓迎闘争に追い詰められたあがきであり、伊勢志摩サミット弾圧だ。2人を直ちに奪還しよう。

泥酔男の転倒で不当逮捕!
 5月14日、日帝・警視庁公安部は沖縄闘争の直前を狙い、沖縄大学で活動する全学連のA君を、5カ月も前の、ありもしない「傷害事件」をデッチあげて不当逮捕した。さらに沖縄大学学生自治会の赤嶺知晃委員長の自宅に不当捜索を強行、16日には前進社を不当捜索した。満腔(まんこう)の怒りを込めて弾劾する。
 マスコミ各社は一から十まで警察権力が描いたうそを大々的に報道した。しかし、その内容は、自称「被害者」の男の「足の付け根を骨折させた」「両足を骨折」「骨盤を骨折」など各社バラバラだ。「全治3カ月」の負傷をした男が5カ月たった今も「車いすで生活」などという、ありえない報道もある。
 「傷害事件」など一切存在しない。真実はこうだ。昨年12月、立川駅で全学連の学生たちが「改憲阻止・安倍たおせ」の署名活動を行っていたさい、泥酔した男がしつこくつきまとってきた。男は妨害を繰り返したあげくに、A君の前で、なんと自分から地面に倒れ込み、「暴行だ!」「頭をけがした」などとわめいたのだ。何が「体当たりして足を骨折させた」だ! 百パーセント大うそだ。
 男は警察を呼び、A君を逮捕させようとしたが、通りがかった人びとが怒りの声を上げた。「この人は自分で転びました」と証言する人も出る中で、警察は逮捕できなかったのだ。
 警視庁公安部は、5カ月も後の今になって、この出来事を「傷害事件」と言いなして今回の逮捕に及んだ。弾圧は初めから破産している。
前進社への暴力捜索許すな
 警視庁公安部は16日、A君の不当逮捕を口実に、東京・江戸川区の前進社に暴力的な襲撃というべき不当捜索を強行した。そして、その際に、B同志を「有印私文書偽造・同行使」をデッチあげて不当逮捕した。絶対に許さない。大反撃して闘う
 機動隊に守られながら総勢約100人で「捜索」に来た警視庁公安一課は、到着したとたんエンジンカッターで前進社の大扉を破壊し、捜索令状の提示もしないで建物内に突入しようとした。また、捜索の最中には、立ち会った同志の顔面をボードでいきなり殴りつけ、眼鏡を破損させた。
 前進社の同志たちは、この暴力的な不当捜索に怒りをたぎらせて闘いぬき、弾圧を粉砕した。
弾圧粉砕し選挙決戦勝利へ
 5・14―16弾圧は、日帝・安倍政権が警視庁公安部を先兵として計画的に準備した政治弾圧だ。何よりも沖縄闘争破壊を狙った弾圧だ。沖大自治会が大学当局の弾圧をはねのけて反戦ストライキに立ち、沖縄全島ゼネストを牽引(けんいん)しようとしていることに日帝は震え上がっている。
 また、安倍政権のすさまじい危機に突き動かされた弾圧だ。資本家と政治家の腐敗、生きられない社会への怒りが煮えたぎり、その先頭で全学連と革共同が鈴木たつお弁護士を押し立てて7月参院選勝利へ進撃している。日帝は打倒される恐怖に震えながら戦争と改憲、さらなる新自由主義攻撃に突進するために伊勢志摩サミット前を狙って弾圧を強行したのだ。
 デッチあげ弾圧は反戦闘争や労働運動・学生運動をつぶすための国家権力の常套(じょうとう)手段だ。デッチあげこそ国家権力の不正義、腐敗、反人民性の極みだ。
 昨年9月、警視庁公安部は全学連の4学生を「監禁致傷」をデッチあげて逮捕した。今年2〜3月には京大反戦バリケードストライキを理由に6学生を「威力業務妨害」容疑でデッチあげ逮捕した。だが、そのすべてが労働者人民の怒りの反撃をつくり出し、学生は全員不起訴釈放をかちとった。
 労働者人民の怒りの爆発で弾圧を打ち砕き、6~7月選挙決戦に勝利しよう。完全黙秘・非転向で闘うA君、B同志と団結し、即時奪へ闘おう。
【写真】は、警視庁が破壊した前進社の大扉。これが「捜索」か! 絶対に許せない!(5月16日 江戸川区)

5・14―16沖縄闘争 朝鮮侵略戦争をゼネストで阻もう 民主労総と共に闘った3日間

2016-05-19 21:53:46 | 沖縄闘争







■5・14―16沖縄闘争 朝鮮侵略戦争をゼネストで阻もう 民主労総と共に闘った3日間
前進 速報版 2016年5月19日 16:42
 2016年5・14〜16沖縄闘争は、民主労総ソウル地域本部からチャンソクジュ首席副本部長とパクチャンスン政治委員長の2人を迎え、歴史的な国際連帯闘争として大成功した。14日の国際通りデモに始まる3日間の闘争を通じて、沖縄全島ゼネストへの突破口が切り開かれた。
青年先頭に国際通りデモ
 14日夕刻、沖縄と全国から集まった労働者・学生250人が、5・15沖縄闘争の第一弾となる国際通りデモを敢行した。

 デモ出発前、沖縄県庁前広場に集まったデモ参加者に向けて、日本IBM・ビジネスサービス(IJBS)労組の仲宗根光洋書記長がマイクを握り、「労働組合の闘いこそが沖縄の基地を撤去する力だ。闘う労働組合を復権し、沖縄全島ゼネストをかちとり、日韓労働者の国際連帯で朝鮮侵略戦争を止めよう! それを呼びかける沖縄闘争にしていきましょう」とアピールした。また沖縄大学学生自治会の赤嶺知晃委員長は、警視庁公安部によるA君の不当逮捕と沖大生宅への不当捜索を徹底的に弾劾し、「弾圧は僕らの闘いに対する安倍政権の恐怖の表れです。今日のデモに始まる沖縄闘争を意気高く闘って、不当逮捕されたA君を必ず奪還しましょう」と訴えた。
 「基地撤去!」「安保粉砕!」「非正規職撤廃!」「国際連帯で戦争止めよう!」――青年労働者と学生を先頭とするデモ隊は、沿道の市民や観光客からの熱い注目を集めながら、ハーバービュー通りと国際通りを抜けて久米公園まで元気に行進した。デモ終了後、参加者はすぐ隣りの沖縄県青年会館での「『復帰』44年5・14沖縄集会」に合流した。
弾圧粉砕し民主労総合流
 5・14沖縄集会は、沖縄闘争の歴史と民主労総のゼネスト闘争のドキュメントビデオ上映で始まった。続いて司会の青年労働者から、民主労総ソウル地域本部の2人が入管当局によって入国を阻まれ、那覇空港で足止めされていることが報告された。主催者あいさつに立った宮城盛光さん(北中城村議)は、会場の怒りの声を代弁して入管当局の暴挙を弾劾した。
 IJBS労組の富田晋委員長が集会の基調提起を行った。富田委員長は冒頭、「民主労総が来るということは、沖縄闘争がこれまでを画する歴史的な段階に入ることを意味する。労働者が獲得すべきは全世界だ。これが『復帰』44年の沖縄闘争だ」と高らかに宣言。
 続いて安倍政権による派遣法改悪と日米間で15年12月に締結された新特別協定により、基地労働者の総非正規職化攻撃が始まったことを明らかにし、「ここをめぐる闘いが最大の決戦だ。基地労働者が動くとき日米安保は粉砕される」「IJBS労組の闘いを通じて、私たちは小規模な職場でも数十人の『ゼネスト指導部』をつくり出せることを証明した。地域と職場を両輪に労働を奪還する意義をつかんだ。それは資本家に奪われたすべての労働を奪還する闘いだ。この中に獄中41年の星野文昭さんの闘いが輝き、全人民の力で星野さんを奪還する中身がある」と提起した。さらに「ゼネストを実現する力は、職場と社会の怒りに依拠し、それを体現する拠点労組と闘う指導部の確立、そしてその団結の拡大にこそある」と強調した。
 最後に富田委員長は、動労総連合の建設・拡大と6・5国鉄全国集会への結集、7月参院選勝利、11月労働者集会への決起を呼びかけ、勝利の展望に満ちた圧巻の基調提起を締めくくった。
 連帯あいさつを百万人署名運動の川添順一事務局長、星野文昭さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の星野暁子さん、福島診療所建設委員会の渡辺馨さん、ふくしま共同診療所の馬場令子さんが行い、また熊本大震災・被災地支援を呼びかける特別報告を福岡県労組交流センターの山本進さんが行った。
 集会後半に入り、民主労総の入国が実現されたことが司会から報告された。会場が勝利感に沸く中、動労千葉の繁沢敬一副委員長が6・5国鉄集会への結集の呼びかけを行った。
 決意表明として婦人民主クラブ全国協沖縄支部の和田邦子さん、沖大自治会の赤嶺委員長、全学連の坂野陽平書記長、元基地労働者の水島満久さん、IJBS労組の仲宗根書記長、国鉄闘争全国運動・沖縄呼びかけ人の金城幸男さんが次々とマイクを握った。
 午後8時半、ついに民主労総ソウル本部のチャンソクジュ首席副本部長とパクチャンスン政治委員長が会場に姿を見せた。割れるような拍手と歓声の中を2人が笑顔で登壇。パク政治委員長がマイクをとり「戦争反対! 軍事基地撤去! 闘う沖縄の同志たちにあいさつを申し上げます。トゥジェン(闘争)!」と朗らかにあいさつした後、朝鮮半島で核戦争の危機が切迫していることを訴え、広島を訪問する米オバマが「核兵器の近代化」のために1兆㌦を投入していることを批判した。そして「民主労総ソウル本部は、侵略戦争はもちろん、すべての戦争に反対し、核兵器のない世の中を熱望し、そのために一生懸命闘争します」と熱烈に語った。会場全体がもう一度、大きな拍手で応えた。
県民大会に大量の『前進』
 15日、「復帰44年5・15平和とくらしを守る県民大会」の会場となった那覇・新都心公園では、全国労組交流センター、全学連、星野文昭さんをとり戻そう!再審連絡会議、福島診療所建設委員会、全国農民会議などが大会参加者への情宣活動を行った。平和行進を終えて続々と会場に結集してくる労働者に『前進』が約1500部、6・5集会のタブロイドが約1300部も配布され、国鉄解雇撤回を求める新署名は178筆集まった。会場では『前進』を広げて読む人や、駆け寄ってビラを求めてくる人が続々と現れ、新たな交流がどんどん生まれた。
 県民大会終了後は、沖縄労組交流センターの呼びかけで新都心公園から那覇市内を行進するデモに出発した。動労千葉の繁沢副委員長やIJBS労組の仲宗根書記長と並んで、民主労総の2人が先頭で横断幕を持って行進した。「ゼネストやって基地をなくそう!」「国際連帯で戦争とめよう!」のコールが、多くの県民大会参加者や沿道の人びとの耳目を引きつけた。
 デモ終了後、解散地点の牧志公園でIJBS労組・富田委員長の音頭で団結ガンバローを三唱。翌16日のIJBS門前闘争や沖大集会・デモに向けてさらに力いっぱい闘う決意を打ち固めた。