202号大法廷の傍聴席が埋めつくされた中で、3人が意見陳述に立ちました。
「地元議員の利権関係で、この改良住宅に応能応益家賃を、八尾市は全国のトップを切って適用した。その結果地域から若い人が出て行かざるを得なくなり、親子一緒に住めない、独居老人ばかりの地域になった。応能応益家賃制度は廃止しかない。もう一度以前のように家族が笑って安心できる生活に戻したい」(辻西幸子さん)
「更地に建った団地ではない。私たちの先祖が、ひどい差別を受け、苦しい時代を生き抜いてきた中で、西郡が少しでも良くなるならばと、土地や建物を手放し、立ち退きの条件として、団地への入居と一律低家賃が市長によって約束された改良住宅である。私たちが、なぜ家賃を供託して闘っているのか、正しい判断をしないなら裁判所なんていらない」(田中由加さん)
「西郡・八尾北の闘いは被災地労働者の生きるための必死の闘いと同じだ。西郡で、全国で、大衆、労働者の闘いが巻き起こっている。資本、政治家、御用学者と一体となった『原発は安全』のお墨付を与える判決を繰り返すのか。私たち3人の住宅明け渡しを認め、西郡住民の『住む権利』『生きる権利』を法の名によって踏みにじるなら、それは実力決起の合図となるだろう」(岡邨洋さん)
3人の陳述はみんなの思いです。14年の西郡住宅闘争そのものです。八尾市による、「住み替え」=追い出し、西郡の更地化=廃村化を打ち破る闘いです。八尾市と結託した裁判官は、住民が次々決起を開始していることに恐怖し、不当にも証人申請を却下し結審としました。絶対に許せません。岡邨支部長の怒りのシュプレヒコールに、全員が立ち上がって応え、裁判官と八尾市を圧倒し、更に追い詰めました。
総括集会と帰りのバスの中で元気な発言が続きました。3・11震災情勢で階級情勢が一変しています。その中で4・24市議選、5・25八尾北明け渡し弾劾裁判、5・31住宅明け渡し弾劾控訴審と連続した闘いが、ますます団結を強めています。みんなの顔はほんとに生き生きと輝いています。
選挙を勝利させた団結の力で、ムラのすべてに責任を取りきる西郡支部1000名建設を勝ち取りましょう。国鉄闘争全国運動6・5国大集会に結集し、7・24支部大会-7・26判決公判を一体で闘いましょう。
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