末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

労働者・市民・学生の団結を強めるコーナーです

外登法・入管法と民族差別を撃つ関西交流集会 〝民主労総ゼネストに続け〟橋下打倒の高揚感満ち230人

2015-05-31 09:34:36 | #国際連帯



■外登法・入管法と民族差別を撃つ関西交流集会 〝民主労総ゼネストに続け〟橋下打倒の高揚感満ち230人
前進 速報版 2015年5月30日 09:34

 5月24日、大阪市・東成区民センターで「打ち破ろう分断! 取り戻そう団結! 民族差別・排外主義と入管体制を打ち破り、全世界の労働者は団結しよう/第24回外登法・入管法と民族差別を撃つ関西交流集会」が開かれ、在日・滞日外国人を始め230人が結集した。

■入管体制うち破り団結して革命を!
 集会に先立って、韓国民主労総のゼネストのビデオが上映された。4・24から6月、秋へと向かって連続的ゼネストを打ち抜き、民衆蜂起に進撃する民主労総の闘いに胸揺さぶられ、「私たちも必ず続くぞ」という思いに駆り立てられた。
 冒頭、この集会を発足当初から牽引(けんいん)してきた高秀雄(コスウン)さんと高山巌さんの逝去に対し黙祷(もくとう)が行われ、二人の遺志を引き継いで前進していくことを誓った。
 実行委員会を代表して開会あいさつに立った関西合同労組阪神支部の許用皓(ホヨンホ)支部長は冒頭「今年の集会は、東西入管集会がひとつのものとしてかちとられている」ことを宣言、5・10全国入管集会に激戦の渦中から来日した韓国民主労総の発言(本紙2681号掲載)を紹介し、連帯して闘おうと呼びかけました。そして、「私のかねひろ解雇撤回15年の闘いは、朝鮮総連スターリン主義の日朝共同闘争分断の裏切りをのりこえた闘いだ。労働者に国境はない。労働者は一つの階級だ。ともにゼネストで闘おう」と力強く檄(げき)を飛ばした。
 全国・関西の実行委員会で練り上げた基調報告を、実行委員会の仲間が提起した。
 「安倍政権は年金まで投資に回し、もはや破綻する。怒りを団結に変え、闘えば必ず勝利できる時代が来た。これは希望です」と語り始めた。
 さらに安倍政権の一連の戦争・改憲攻撃を暴露し、この歴史的暴挙に対し階級的労働組合を拠点とした地域丸ごとの決起で応えようと訴え、原発収束作業や東京オリンピックのインフラ整備を安価・使い捨ての外国人労働者で行おうと「外国人技能実習制度」が一層改悪されている現状を暴露した。
 最後に「入管闘争は、ひとつの階級である労働者階級を分断し階級的合流・結合・団結を阻むための入管法・入管体制を打ち破る闘いです。われわれは今、選択しなければなりません。仲間を戦地に送るのか、団結して労働者が主人公の社会をつくるために闘うのか。戦争を止める力は私たち労働者の中にこそある。民族・国籍にかかわりなく、すべての労働者は生きるため戦争にノーを! 民主労総に連帯し、ゼネストで闘いましょう! 団結して革命を!」と確信にあふれて呼びかけた。堂々たる報告に満場の拍手が応えた。
■田中委員長が国鉄集会の大結集訴え
 動労千葉の田中康宏委員長が特別アピールに立った。「訪韓し4・24ゼネストに参加したが、本当に素晴らしい闘いだった。パククネは違法ストだ、検挙すると弾圧したが、『やれるものならやってみろ』『そうだ、違法ストをやって打倒する!』と闘った。民主労総のチェジョンジン首席副委員長は『われわれはゼネストでパククネを打倒すると公約して選ばれた執行部だ。腹をくくったんだ』と、困難をのりこえて闘って来た思いを語っていた。この闘いを韓国だけのことにしてはならない。戦争と労働運動は固く結びつけられてきた。産業報国会、戦後の総評、そして国鉄分割・民営化と連合結成。しかし、われわれは負けなかった。橋下は、国鉄分割・民営化でできなかった労働組合一掃を大阪都構想でやろうとしたが打倒された。橋下打倒は、安倍打倒への勝利だ。安倍は完全に崩壊過程に入った。6・7国鉄集会に集約して闘おう」と訴えた。続いて、ソヒョンソク民主労総ソウル本部長からの連帯メッセージが読み上げられた。
 関西青年労働者集会実行委員会の木下浩平さんから熱い沖縄闘争報告が続く。「今年の沖縄は4・24韓国ゼネストと一体で闘われ、IJBS(日本IBM・ビジネスサービス)労組の闘いを先頭にした『全島ゼネストやろう!』という訴えは、沖縄県民の安保法制閣議決定への激しい怒りと完全にかみ合った。体制内は妨害・分断・排除しようと必死だが、4万枚のビラが吸い込まれ、IJBS解雇撤回署名は700筆を超えた。県庁前までのデモの訴えは圧倒的に支持され、「妨害に負けたらあかん」というおばちゃん、飛び入り参加の青年も現れた。何より労働者の党が求められている。一切は労組をめぐる闘いだ。関西は6・14青年集会・御堂筋デモに打って出る」と宣言した。
■職場で闘うことがゼネスト実現の道
 第2部の冒頭、関西合同労組東部支部の仲間たちが演奏・リードして「取り戻そう星野」と「ソリダリティ」を全員で合唱、星野文昭さんからのアピールが読み上げられた。
 続いて、現場の闘いの報告として、倒産・解雇攻撃と闘う関西合同労組泉州支部サンボー分会、京都のユニオン自立、大阪北部ユニオン、広島連帯ユニオン、八尾日本語学校(八尾北医療センター労組と末光道正医師)、全国水平同盟、奈良市従の労働者、動労西日本、全学連の京都大学の学生が発言した。
 最後に実行委員会から6・7国鉄集会に3千人の大結集を実現し、6・21韓国民主労総ゼネスト連帯集会をやろうと呼びかけ、団結ガンバローとインターナショナルで閉会した。
 いよいよ民族・国籍・国境による分断を打ち破り、ゼネストやって革命に勝利する時代がきた! 「甲斐なき悲しみのない社会」建設はもはや「見果てぬ夢」ではない。ここを突き進もう!  (関西・Y)

石川さんと連帯し東京狭山集会 不屈の闘い共に 水平同盟の支部建設を

2015-05-30 22:33:26 | 狭山闘争

■石川さんと連帯し東京狭山集会 不屈の闘い共に 水平同盟の支部建設を
前進 速報版 2015年5月29日 12:47

 5月23日、無実の民・石川一雄さんが不当逮捕されて52年を迎えた。これを糾弾し第3次再審闘争の勝利に向け、各地で狭山集会が開催された。
 東京集会は解放東日本共闘会議が主催し、江東区亀戸文化センターで開催された。開始前の亀戸駅街宣で集会を知った2人を含め95人が参加した。関西に続き東京・関東で全国水平同盟の支部を建設し、その力で狭山裁判の再審を実現する意欲と決意に満ちた集会としてかちとられた。
 連帯のあいさつを星野文昭さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の戸村裕実共同代表が行った。多くの証拠が開示されながら再審が開始されないことへの石川さんの思いを共有し、戦時司法への転換と対決し、ともに全証拠の開示、再審へ闘おうと呼びかけた。
 石川さんの5・23アピールが紹介された。「この間の再審事件を見れば、現在の裁判所は、真相を究明し、積極的に無辜(むこ=無実の人)の救済をしようとする姿勢を感じ取れない」「第3次再審こそ絶対に無罪を勝ち取らねばなりません」「全身全霊をかけて闘い続けて参る」。日帝最高裁・寺田体制を弾劾し、不屈・非妥協で闘い勝利する石川さんの決意に参加者は拍手で応え、ともに闘うことを誓った。
 基調報告を岩本正治事務局長が行った。「戦争反対、非正規職撤廃の闘いと一体で狭山闘争を爆発させ、第3次再審闘争に勝利しよう。韓国・沖縄―全世界はゼネスト情勢にある。これと連帯する6・7国鉄集会に3千人を結集させ安倍を打倒しよう」と呼びかけた。
 6団体が闘いの報告と決意表明を行った。
 東京東部ユニオンの小泉義秀委員長は「東部では、東洋モスリン亀戸工場での争議のように、分断を越えてともに闘った歴史がある。労組建設と一体で水平同盟の支部をつくる」と言明した。
 動労千葉の川崎昌浩執行委員は、この間の組織拡大を報告し、解雇撤回10万筆署名の達成と6・7集会への組織化を訴えた。動労水戸の執行委員は、被曝労働を強制する常磐線全線開通阻止へ闘う決意を述べた。東京労組交流センターの佐藤賢一運営委員は「橋下打倒の根底には労働者の怒りがあった。出発点は一人の決起だ」と強調した。全学連の森幸一郎書記次長は「亀戸街宣で、社会の差別と職場での分断が密接に結びついていると再確認した」と語り、沖縄大と京都大での自治会選挙を闘い安倍を打倒する決意を述べた。
 全国水平同盟からは杉並支部の狩野正幸書記長が発言した。狭山闘争の階級的復権に向けて星野闘争との共同街宣、解放講座に取り組んできたと報告。「西郡支部の闘いから高槻支部結成へと組織を拡大してきた。階級的労働運動の推進役として水平同盟がある」と力を込めて語った。
 まとめと行動提起を全国水平同盟の田中れい子書記長が行った。「沖縄のように国家権力に屈しない石川さんの52年の闘いを私たちの闘いとして貫く」「生きるための合同労組の闘いが次の社会をつくる基本」であると訴え、東京高裁要請行動、7・19全国水平同盟第4回大会への参加を呼びかけた。
 最後に、大西文夫事務局次長の音頭で、団結ガンバローを行った。(T)

石川さんと連帯し広島狭山集会 福島町に拠点を 絶対反対で団結つくる

2015-05-30 06:41:57 | 狭山闘争

■石川さんと連帯し広島狭山集会 福島町に拠点を 絶対反対で団結つくる
前進 速報版 2015年5月29日 12:58

 広島狭山集会は広島市西区福島町の旧隣保館で開催され、広島解放共闘に結集する広島連帯ユニオン、動労西日本、広島大学解放研などから30人が参加した。
 石川一雄さんのアピール読み上げに続いて、解放共闘事務局が基調提起を行い、4点を訴えた。

 ①大恐慌の世界戦争・核戦争への転化と韓国・沖縄のゼネスト情勢ゆえに激化する階級分断攻撃との闘いの最先端に狭山闘争がある、②分断を打ち破り階級的団結と人間的共同性を回復するゼネストを実現する過程で狭山闘争と星野闘争に勝利する、③八尾北・西郡を拠点とする住宅闘争が高槻・植木団地にさらに団結を拡大しているように、闘う労組拠点、地域拠点建設が決定的、④基軸的闘いは動労総連合建設だ。それと一体で福島町を始め地域に合同労組と水平同盟を建設しゼネスト情勢を開こう。
 地域からの発言で、広島連帯ユニオンの宮原亮青年部長が、学校統廃合、保育園や児童館の民営化問題なども集中する福島地区に闘う地域の拠点を建設しようと訴えた。広島連帯ユニオンに組織加入した高陽第一診療所労組は、新自由主義に屈した理事会が強行した高齢者複合施設「開所式」でビラを配ったことを報告し、医療・介護の民営化・外注化に絶対反対で闘い、地域拠点となる決意を述べた。草津病院支部は、数日前に地域のグループホームで起きた入居者死亡事故の責任が過重労働を強いられている青年労働者に押しつけられ逮捕されたことへの怒りを語り、地域の労働者の団結が求められていることを訴えた。
 職場の解放研で闘ってきた元郵政労働者は、国家権力ではなく労働者を糾弾の対象とする糾弾主義の誤りを指摘し、階級的団結で石川さんとともに闘おうと訴えた。動労西日本の大江照己委員長、岡崎昭夫組合員は組織拡大へ闘う決意を表明し、「国鉄闘争で石川さん、星野文昭さんは取り戻せる」と述べた。広島大学の部落研であり学生自治会の学生が、参加した沖縄闘争を報告し学生自治会を拠点に闘うと表明。連帯ユニオン青年部が決意を語った。
 まとめで広島県労組交流センターの植野定雄代表が「絶対反対で闘う拠点建設の前進が広島でも地域の労働者を引き寄せ始めた。ゼネスト情勢を開く6・7国鉄集会へ総決起しよう」と訴え、団結ガンバローを行った。(広島・H)
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石川さんと連帯し全関西狭山集会 同じ土俵で闘う 西郡8家族、国賠闘争へ

2015-05-30 06:37:14 | 狭山闘争

■石川さんと連帯し全関西狭山集会 同じ土俵で闘う 西郡8家族、国賠闘争へ
前進 速報版 2015年5月29日 12:53
 
 全関西狭山集会は、大阪・八尾市西郡第3集会所に、全関西から水平同盟、関西労組交流センターの労働者100人が結集してかちとられた。
 奈良市の自治体労働者、全学連の連帯のあいさつに続き、石川一雄さんのアピールが読み上げられた。石川さんの「現在の裁判所は、真相を究明し、積極的に無辜の救済をしようとする姿勢を感じ取れない」「第三次再審こそ絶対に無罪を勝ち取らねばなりませんし、今こそチャンス」という訴えに、参加者はあらためて再審勝利へ決意を固めた。
 基調報告に立った水平同盟西郡支部の久原正子支部長は、狭山差別裁判が60年安保闘争を闘った労働者階級への分断攻撃であったことを暴き、「国鉄決戦を軸にゼネスト情勢を切り開く闘いと一体で狭山闘争に総決起していこう」「労働者階級が自らの手で帝国主義を打倒し、社会の主人公になる時代が来た。韓国・民主労総の闘いに続き、全国水平同盟はゼネスト情勢の先頭で闘おう」と呼びかけた。
 続いて、京都のユニオン自立の労働者が「植木団地のビラを見て京都A地区で決起が始まり、A地区のビラを見てB地区で決起が始まった」と、ビラで闘いが広がっていることを報告。「高槻に続いて、解放運動を労働組合の階級的団結で闘いぬく」と述べた。
 水平同盟高槻支部員・植木団地労組の組合員は、植木団地から追い出すために高槻市が提訴したことを怒りを込めて弾劾し、6・26植木団地裁判への結集を訴えた。沖縄行動に参加した青年は「沖縄の団結の力を植木団地につくり出して闘う」と決意を語った。
 さらに住宅追い出しに対する国賠闘争を闘う西郡8家族が登壇した。佃文弘青年部長は、昨年の都知事選に決起する中で「悩んで悩んで、差別をなくすために建てさせた住宅論から労働者が生きるために建てさせた住宅論、労働者全体にかけられた問題へととらえ方を転換できた。8家族は、石川さんと同じ国家権力との闘いの土俵で闘えていることを実感し、国賠闘争に打って出る」と決意を語った。89歳の島瀬とよ子さんは「裁判所、警察、八尾市が私たちの荷物を全部奪ったけれども、何の効果もありません。これからも前へ前へと頑張ります」と不屈の戦闘宣言を発した。
 続いて関西合同労組大阪東部支部、大阪星野文昭さんを取り戻す会、動労西日本、八尾北医療センター労組が決意を表明した。取り戻す会は「星野闘争と一体で全証拠開示をかちとろう」、八尾北労組は「八尾北医療センターで甲状腺エコー検査を開始した。6・20NAZEN八尾結成集会へ結集しよう」と呼びかけた。最後に西郡支部の森本政二書記長のまとめで集会を終了した。
 6・7国鉄集会に全力で決起し、ゼネスト情勢の先頭で闘おう。全国の地域・職場に水平同盟の旗を立て、7・19水平同盟第4回大会の成功をかちとろう。
(全国水平同盟西郡支部・U)

東日本狭山集会

2015-05-27 10:02:20 | 狭山闘争
■解放共闘・東京東部で、5・23狭山集会の大成功をかちとる!
全国水平同盟ブログ 2015年5月27日

 5・23狭山集会が亀戸文化センターで、95名の結集で大成功した。主催は解放東日本共闘会議。開会の挨拶と司会は解放共闘の東部の労働者が務めた。連帯の挨拶にたった星野再審全国連絡会議の戸村裕実共同代表は、星野闘争の前進を報告し、司法の戦時体制化の攻撃と闘うことを訴えた。


 決意表明は動労千葉、動労水戸、東部ユニオン、東京労組交流センター、全学連、水平同盟杉並支部がおこなった。動労千葉の川崎執行委員は「正規・非正規を越えて組織化をすすめ、JR体制とストライキで闘ってきた。ゼネストで闘う韓国・民主労総と連帯して6・7国鉄集会に結集を!」。動労水戸の外岡執行委員は「被曝労働拒否は、すべての労働者の課題。それと並んで労働者は解放運動を担っていこう!」。東部ユニオンの小泉事務局長は「東部は 歴史的に労働運動の拠点。水平同盟建設をともに進めていきたい」。全学連は沖縄闘争を報告し「狭山闘争が非正規職撤廃の闘いと一体だ。労働者とともに闘う!」と熱く述べた。最後に決意表明にたった杉並支部の狩野書記長は「狭山闘争の原点である国家権力の差別を許さず、『生きさせろ!』の階級的団結で狭山闘争に勝利しよう。高槻に続く闘いは始まった。東京・関東に水平同盟の拠点建設を!」と訴えた。
 まとめと行動提起にたった田中杉並支部長は「西郡、高槻の闘いが既成解放運動を根底から揺り動かしている。新たな決起が陸続と開始されている。一枚のビラが怒りを組織する時代だ。狭山闘争勝利へ階級的労働運動を進めよう。6・7国鉄集会を大爆発させよう!」と訴え、7・19、水平同 盟第4回大会への決意を述べた。
 最後に、大西解放共闘事務局次長が、団結ガンバローで集会を締めくくった。
 集会に先立ち、亀戸駅前で狭山街宣・署名行動が解放共闘15名の結集で展開され、圧倒的な共感と注目をかちとった。この街宣で集会への参加者もかちとった。






鉄道計画の変更をめぐり四川省で数万人がデモ 警察隊との激突に発展

2015-05-24 06:28:20 | 世界の闘い






■鉄道計画の変更をめぐり四川省で数万人がデモ 警察隊との激突に発展
前進 速報版 2015年5月22日 11:12

 5月16日、四川省広安市隣水県で、高速鉄道計画の変更に抗議して数万人のデモが爆発した。午前中に大規模デモが闘われ、午後には警察隊との激突となった。女子学生を含む3人が死亡し、多くの労働者・市民が負傷し、多数の逮捕者が出たという。政府側は死者が出たことを否定しているが、多くの負傷者の写真がネットで流れている。抗議行動は翌17日にも続き、数万人が再び街頭でデモをし、警察隊との激突が続いたといわれている。
 問題となったのは、高速鉄道計画の変更。本来隣水県を通る予定であ った高速鉄道計画について、広安市は5月7日に変更を発表、広安市(広安区)を通る西側コースに変えることにしたことである。隣水県は、“水運も飛行場も鉄道もない”ところであり、この高速鉄道のルート変更は地元の経済にとって致命的な意味を持つ。一方で広安市は小平の出身地として知られており、経済の中心地であり、すでに交通の要所である。そこにさらに新たな高速鉄道が敷かれることになる。
 この事件の背後にあるのは、中国経済の崩壊と中国におけるすさまじい格差の問題である。中国のバブル経済の崩壊と金融恐慌の始まりの中で、中国スターリン主義は経済へのテコ入れを図るためにも、支配を維持していくためにも、今内外で鉄道の建設を進めている。国外 における鉄道建設は、アジアインフラ投資銀行設立と一体での“一帯一路”構想の推進、中国経済圏づくりへの武器となっているが、国内でもすさまじいスピードで鉄道網を整備している。中国政府の今年1~4月の鉄道建設への投資は、前年度比で22%増の1321億元(2兆3800億円)にも上っている。
 しかしこの鉄道建設、あるいはそれをテコとした経済政策は、一方ですさまじい格差社会を生み出し、富める地方と貧しい地方の経済格差を拡大している。そして鉄道は、豊かな地域に集中的に建設され、貧しい地方は切り捨てられるという傾向を示している。四川省は内陸部の省であり、全体的に見たとき経済的には後進地帯であり、その矛盾は当然にも労働者階級に集中し、実際に農民工を最も多 く排出している地方でもある。この「改革・開放」政策の中で生まれた四川省自身の経済的な貧しさと、さらにこの四川省の中での経済格差の拡大、とりわけ労働者階級の貧困化が、今回の事件につながっていると見ることができる。
 こうした現実は、今、日本のJRが進めている新幹線計画とも似ており、結局は貧しい地方はますます貧しくなり、格差が拡大し、切り捨てられていくのである。そしてその矛盾が最後には労働者に転嫁されていく。
 しかし同時に重要なことは、この事件は単なる経済をめぐる暴動にとどまらず、スターリン主義体制そのものを揺るがす怒りとして爆発していることである。このデモの本質は、そもそも中国スターリン主義の「改革・開放」政策(新自由主義)に対するの 怒りそのものである。一方でそうした中身を持つ数万人のデモ隊が路上をうめ、政府を包囲することは、スターリン主義にとって絶対に許すことができないことであった。だからその予想を超えたデモの拡大に恐怖した中国スターリン主義は、警察を動員して全力で弾圧し、死者や無数の負傷者、逮捕者を出したのである。
 かつて1911年に、帝国主義列強が中国清朝に迫って、粤漢鉄道など地方の鉄道を国有化させようとし、それに対して各地で激しい抵抗運動が起きた(保路運動)。この運動は最後には辛亥革命へと発展し、清朝の打倒へと至った。そしてその運動が最も激しかったのが、実は四川省であった。
 今回の四川省での高速鉄道の ルート変更への激しい抗議行動は、かつての“保路運動”を彷彿(ほうふつ)させ、中国スターリン主義の矛盾と破綻を露呈させている。そして、その打倒への展望がはらまれている。
 ここで決定的なのは、やはり中国の鉄道労働者の闘いであり、その団結である。そして同時にそれと結びついた中国全土の労働者階級の団結と闘いである。日本における動労総連合の結成は、中国の鉄道労働者をはじめとする労働者階級の闘いにも勝利の展望を与え、同時に韓国の鉄道労働者の闘いとも結びついた世界革命にむけた国際連帯を生み出すのである。
 6.7集会へ、動労総連合の結成へ、全力で闘おう!(K)

沖縄星野絵画展(5・5~10)が大成功 640人来場 沖縄の怒り星野闘争と結合

2015-05-24 06:22:06 | 星野文昭さんの獄死・国家犯罪を許さない



■沖縄星野絵画展(5・5~10)が大成功 640人来場 沖縄の怒り星野闘争と結合
前進 速報版 2015年5月22日 16:59

 「復帰」43年5・15沖縄闘争の一環として、5月5日から10日まで、那覇市のパレットくもじ6階にある那覇市民ギャラリーで「沖縄闘争で獄中40年 無実の星野さんを取り戻そう! 星野文昭絵画展」が開催され、画期的な成功がかちとられた。
 開催中、労働者や市民が途切れることなくかけつけ、星野さんの絵画に見入った。来場者はカウントされた人だけで640名を越えた。辺野古闘争の現場で星野絵画展のビラを受け取って駆けつけてきた人や、街頭や集会などでビラを見てきた人、新聞で絵画展の記事を見てきた人、知人から紹介されてきた人など、さまざまな人々が来場し、星野さんの絵を丹念に鑑賞していた。
 「すばらしい絵ですね。優しくて心がいやされます」「勇気づけられました。心の澄みきった人でないとこういう絵はかけないと思います」「沖縄のために闘った人が40年間も無実で閉じこめられているなんてはじめて知りビックリしています。(再審闘争に)私も協力します」「星野さんへの仕打ちは今の辺野古と同じですね」と来場者のほとんどが感動を延べ、アンケートに記載してくれた。25枚の絵を1時間かけて見て、再度見に来るといった人や、中には2度目は友人を連れてきた人など、本当にすごい反響だ。来場者の感動に主催者であるわれわれ自身がさらに感動するほどだった。そして来場者の多くが絵画展への賛同人に署名し賛同金を出していく。それがなんと20万円近くに及んだ。
 また絵画展では、星野文昭さんと暁子さんの共著『愛と革命』本や星野解放ソング「ソリダリティ」のCD、星野カレンダーなどがどんどん売れていった。『愛と革命』は58冊も売れ、展示会の途中から取り寄せなければならないほどだった。CDも大半が売れた。カレンダーにおいては完売だった。みんな星野さんの絵に感動しただけではない。沖縄闘争を闘った無実の星野さんを40年も獄中に閉じこめておくことへの怒りと、1日も早く再審闘争に勝利し、釈放を勝ちとりたいというそれぞれの熱い思いがあるのだ。そこにはまた辺野古新基地建設への怒りと一体の気持ちがあるのだ。さらには「基地の島」「貧困の島」「非正規職の島」を強制している帝国主義・資本主義への怒りが根底にあるのだ。
 絵画展の成功には、実行委員会の形成とそこでの活発な議論の積み重ねがある。街頭や職場、集会でのビラ配布や、マスコミ対策、賛同人オルグ等についての方針形成と実践が成功をもたらした。絵画展ビラは1万5千枚、実行委ビラも5000枚が撒かれた。
 沖縄闘争は今、歴史的な決戦段階に入っている。全島ゼネストが闘いのテーマになってきている。辺野古新基地建設強行への怒りは辺野古だけにとどまるものではない。それは日米安保そものもへの怒りであり、帝国主義戦争そのものへの怒りだ。沖縄闘争は今や韓国民主労総のゼネスト決起と連動し、沖縄全島ゼネストを射程にすえるところまで行きつかざるをえないのだ。星野絵画展の成功はそれと完全に一体である。星野文昭さんの奪還を全島ゼネスト闘争の真直中で実現しよう。(沖縄・喜舎場隆)

光州蜂起35周年 民主労総、遺志継承誓う

2015-05-23 07:18:21 | 世界の闘い



■光州蜂起35周年 民主労総、遺志継承誓う
前進 速報版 2015年5月22日 11:23

 1980年5月に韓国で闘われた光州蜂起の35周年を迎え、民主労総は5月17日、蜂起の現場となった光州市内の広場で労働者大会を開いた。
 光州蜂起は、労働者・学生・市民が軍事独裁政権打倒を掲げて総決起し、軍隊の銃剣による弾圧にも屈せず血を流して闘い、87年に始まる民主化闘争への出発点を築いた偉大な闘いだ。韓国各地から集まった労働者は、35年前に光州市民を虐殺した戒厳軍の銃剣は今日、パククネ政権と資本による整理解雇と労組破壊の嵐となって再び労働者を襲っているとし、これと徹底対決して闘う決意を明らかにした。
 ハンサンギュン民主労総委員長(写真下)は、今や追悼をこえて進む時が来たと呼びかけ、「銃弾をくぐって闘った光州蜂起の精神を受け継ぎ、先輩烈士たちに恥じない闘いをしよう」と、6月末の第2次ゼネストへの総決起を力を込めて訴えた。