動労千葉を支援する会HP 2015年9月30日
■9・23韓国 民主労総ゼネスト大会に1万5千人 〝パククネ倒すまで闘う〟
前進 速報版 2015年9月26日 16:01
大統領官邸へ進撃、54人逮捕
9月23日、韓国で民主労総(全国民主労働組合総連盟)が4月と7月に続く第3波のゼネストに立ち上がった。パククネ政権が韓国労総の幹部の大裏切りをてこにして、資本の搾取を野放しにする「労働市場構造改革」という名の攻撃を一気に推進しようとしてきたことへの、緊急かつ猛烈な反撃だ。
9月17日のスト決定から1週間もない中で、全国で5万人以上がストに入り、その中から1万5千人が上京闘争を闘い、首都ソウルに集まった。
午後3時、民主労総本部のあるソウル市中区・京郷新聞社前の街路を占拠して、ゼネスト大会が開かれた。逮捕令状が出ているハンサンギュン民主労総委員長が現場に登場し、最前列で組合員と一緒に座り込んだ。
大会ではハンサンギュン委員長、公共運輸労組のチョサンス委員長、この日全組合員がストに突入し2千人がソウルへの上京闘争に決起したホームプラス労組の委員長、非正規職労働者や青年労働者の代表などが次々と決意を表明した。
ハンサンギュン委員長は、財界や国会、政府与党への弾劾だけでなく、「今や大統領官邸に向けて怒りの矢を放つ時が来た」と宣言した。「倒れても再び立ち上がる雑草のようになんとしても政権の心臓部まで進撃し、この地の2千万労働者と全民衆の人生に責任を負う歴史的第一歩を踏み出そう!」と訴え、この日を起点に11月全民衆総決起へ、パククネ政権を打倒する闘いに上りつめようと提起した。
チョサンス公共運輸労組委員長は「軍事独裁時代に回帰しようとする政府を阻止するには、独裁政権を倒した1987年労働者大闘争のような闘争が必要だ」と訴え、10月15日に公共部門の労働者がこぞってストライキに突入することを決定したと報告した。
大会後、デモ隊は往復8車線の道路を埋め尽くして大統領官邸方向へ進撃を開始した。その行く手を数十台の装甲車を並べた警察がさえぎり、各所で激突となった。恐怖した警察権力は、光化門広場に再び集結したデモ隊の解散過程を襲撃し、カプサイシン入りの催涙液を浴びせ、取材の新聞記者にまで無差別に暴行を加えた。
大会に先立ち、民主労総と全教組(全国教職員労働組合)の組合員は国会と与党・セヌリ党本部への抗議闘争に立った。ここでも警察は、民主労総のチェジョンジン首席副委員長など41人をその場で連行した。逮捕者は計54人にのぼった。
■11月大決起へ闘争本部発足
パククネ政権は民主労総のストを「政治ストであり違法だ」とわめき、大弾圧に必死となった。9・23ゼネストがこれを打ち破って爆発したことに、政府と財界は悲鳴を上げている。
現代自動車労組は23日から25日まで3日間の連続闘争に立つと決定し、この日4時間のストに突入した。車両3300台が生産できず、損失額は730億ウオンに上ったという。韓国労総の中からも、指導部の裏切りに怒り、民主労総を訪れてともに闘う意思を表明する組合が出てきている。
9・23の前日には、労働者階級とともにパククネ打倒まで闘うことを決意した農民、貧民、障害者、学生、宗教者、知識人など58団体が民主労総本部に集まって「民衆総決起闘争本部」を発足させた。11・14全民衆総決起大会へ、「ひっくり返そう世の中を!」を統一スローガンに総進撃が始まった。
これに連帯し、11月労働者集会へ、日本での闘いを切り開こう。
写真は、〈上〉パククネ政権の労働市場改悪粉砕を掲げてストに決起し、全国からソウルに集まった労働者は民主労総
本部前の街路を占拠してゼネスト大会を開き、パククネ打倒まで闘う決意を固めた
〈中〉大統領官邸への行進を阻む警察と対峙するデモ隊
〈下〉9月23日のゼネスト大会の現場で組合員とともに座り込むハンサンギュン委員長(中央)
■全学連、国会決戦を牽引 シールズの敵対・襲撃を粉砕し
前進 速報版 2015年9月26日 16:14
安倍政権による戦争法強行採決の暴挙に対し、9月14日から19日にかけて、全国から駆けつけた数万の人びとが国会周辺を埋め尽くし、抗議闘争を闘い抜いた。安倍政権の意を受けた警察権力は、鉄柵や機動隊車両を使って暴力的なデモ規制を行い、16日夜には参加者13人を不当逮捕した。だが数万の人びとは弾圧に怒りを倍加し、連日、夜を徹して闘った。
何より、その最先頭で体を張って不屈に闘い抜いた全学連の学生たちの姿は、多くの人びとの間に絶大な反響を呼んだ。日本の民衆の怒りを代表する全学連の闘いは国内だけでなく、海外のメディアにも取り上げられた。また「ゼネストで戦争を止めよう!」と訴えた全学連と労組交流センターの集会に多くの参加者が共感し、その場で新たな交流と団結が次々と生み出された。
他方で、戦争法の採決に見せかけの抵抗すらせず「次の参院選で自民党を落としましょう」などと語る既成野党、計25人もの不当逮捕に抗議もせず「新しい民主主義の始まり」などと語る主催者(24日にようやく抗議声明を発表)、そして安倍や警察権力の手先となって全学連や闘う労働者人民を襲撃したSEALDs(シールズ)などの正体も、この国会闘争の最終局面で暴き出された。
●機動隊と激突
14、15日の国会正門前では、集まった人びとが雪崩をうつように警察の阻止線を突破し、車道を占拠した。
さらに16日、横浜で行われた地方公聴会では、安倍や鴻池参院特別委員長の乗った車が会場から出てくるや、2千人もの人びとが一斉に路上を占拠して安倍らの車を包囲し、警察・機動隊との大乱闘を闘いながら50分以上も安倍・鴻池らを足止めした。
そして同日夜、連日の実力闘争に肝をつぶした警察権力は方針を転換し、国会正門前の車道上に機動隊車両40台を隙間なく並べ、機動隊員を大幅増員してデモを規制する暴挙に出た。
「これが安倍のやり方か!」――戒厳令さながらの弾圧態勢のもと、人びとの怒りは臨界点を超えて車道にあふれ、国会になだれ込む勢いさえ見せた。これに驚愕(きょうがく)した機動隊は参加者を無理やり歩道へ押し戻そうとしたが、これに怒りを爆発させた多くの人びとがその場で全学連とスクラムを組み、機動隊を押し返した。
そして17、18日、これまでの大衆的実力闘争の発展に恐怖したシールズ指導部とその「防衛隊」を名乗るグループは、許しがたいことに、「警察に抗議するな」「過激派は帰れ」などとわめいて全学連に暴力的襲撃を仕掛けた。だが全学連と数万の参加者は、警察権力と一体化した卑劣な襲撃を断固としてはね返し、19日未明まで力の限り戦争絶対反対を掲げて闘い抜いた。
荒々しい実力闘争として闘い抜かれた国会闘争の高揚は、日本におけるゼネスト情勢の始まりを示している。今こそ職場・キャンパスから闘う労働運動・学生運動をよみがえらせ、ゼネストで安倍を倒そう!
写真は〈上〉機動隊との激突に勝ち抜いて車道を占拠し、抗議集会を勝ち取る学生たち(9月16日 国会正門前)
〈下〉地方公聴会の会場を出た自民党の車両を2千人が包囲(9月16日 横浜)
■動労総連合・新潟の結成記念集会 100人の結集で大成功
前進 速報版 2015年9月25日 14:08
9月19日未明の安倍政権による戦争法案の参院強行採決への怒りが全国で爆発する中、国鉄新潟動力車労働組合(略称:動労総連合・新潟)の結成記念集会が同日、新潟市で開催されました。集会に先立ち、JR新潟支社前で動労総連合・新潟の星野文男委員長が新組合結成をアピールし、真新しい動輪旗をなびかせてデモを行い、「戦争法案強行採決弾劾!ゼネストで安倍を倒そう!」と訴えました。このデモは圧倒的な注目をあび、デモの様子とインタビューが夕方の地元テレビで放映されました。
●ゼネスト情勢をたぐり寄せよう
集会は、県内外から100に及ぶ賛同メッセージが寄せられ、また100人の労働者が結集する中で開催され、新潟県労組交流センターの青年が開会を宣言しました。最初に動労総連合・新潟の星野委員長が、「1957年国鉄新潟闘争が全国に伝播したように、動労総連合・新潟の結成が全国に伝播することを確信している。民主労総の闘いに続き、ゼネスト情勢をたぐり寄せて安倍政権を打倒しよう」と切り出し、国鉄分割・民営化との激闘を振り返り、ついに「動労千葉の6・30最高裁決定は不当労働行為を確定させた。私たちは『国鉄改革に一点の曇りもあってはならない』としてきた葛西や支配階級に『満天の曇り』を強制した」と力強く語りました。そして、「安倍・JRの第2の分割・民営化に対して青年労働者とともにストライキで闘う」と述べ、「異議なし」の声で確認されました。特別報告として、連日の国会闘争に決起した東京北部ユニオンの組合員が「今こそストライキで闘おう」と訴えました。
●1人の決起は1人で終わらない
次に辻川慎一動労水戸副委員長が記念講演し、まず、シールズの敵対を打ち破って全学連が国会闘争の先頭に立っていると報告しました。そして「戦争法案が通って暗黒の時代の到来のように言う人びとがいるが、今は戦前とはまったく違う。全人民的な戦争反対の闘いの中軸に動労千葉派が存在し、労働運動の力で戦争を止めようという勢力が全国に拡大する中で、戦争の記憶が継承されている。人びとが安倍の戦争に賛成するはずがない」と熱く語りました。また動労千葉や動労水戸の闘いは、「現場の一人ひとりの重要性がわからないJR内の他組合の無力性を証明した」と総括し、動労総連合・新潟がJR労働者全体を獲得する存在であると述べました。そして、動労水戸の被曝労働拒否の闘いについて、「満を持してK544の闘いに入ったことで新たな結集軸となり、地域の拠点形成が進んでいる」と被曝労働と闘う労働組合をつくる展望を語りました。最後に「あらゆる困難を打ち破って決起した一人は周りの人びとの共鳴を必ず得ることができる。だから一人の決起は一人で終わらない。必ずつながりをつくることができる。少数から多数に発展していく」と全参加者を激励しました。
動労総連合・新潟の全組合員が登壇し、結成に至る経過を杉野彰書記長が報告しました。JR貨物で働く杉野書記長は、動労総連合結成を呼びかけられたときの戸惑いを述べながら、「JR貨物の青年労働者の闘いの方向を示すため」に決断したことを明らかにしました。国労の共産党員からの妨害や敵対を打ち破って大きく飛躍した姿に惜しみない拍手が送られました。さらに、登壇した組合員が組合結成にかけた思いを語り、共感の拍手で確認されました。
動労千葉争議団の中村仁さん、動労水戸の池田学執行委員と會澤憲一さん、動労福島の橋本光一委員長、動労神奈川の中村幸夫委員長、動労西日本の山田和広書記長、動労総連合・東京結成を準備する仲間が連帯のあいさつを行い、国労秋田闘争団の小玉忠憲さんが動労水戸支援共闘への結集を訴えました。
地域からは、JP資本によるパワハラとの闘いに正規・非正規の団結で勝利した報告がなされ、地域の医療労働者、新潟地域一般労組の鰕名(えびな)一男委員長がともに闘う決意を明らかにしました。まとめを動労総連合・新潟の青年が行い、職場の同僚が新組合員になった経過を報告しながら決意を語りました。最後に国鉄闘争全国運動・新潟の坂場信雄代表の音頭で団結ガンバローを三唱。
結成記念集会は、安倍の戦争法案強行採決を迎え撃ち、勝利の道が階級的労働運動と国際連帯にあることを明らかにし、その具体的な実践が開始されていることを示すものとして大成功し、明るさと自信に満ちた出発点を築きました。(新潟・小田剛一)
■戦争と原発に怒り 9・23代々木 労組先頭に2万5千人
前進 速報版 2015年9月25日 15:37
9月23日、秋晴れの空のもと、東京・渋谷区の代々木公園で「さようなら原発」一千万署名市民の会主催の「9・23さようなら原発さようなら戦争全国集会」が行われ、2万5千人が参加した。
組合旗を林立させて全国から集まった自治労、日教組を始めとする労組の大隊列が圧巻だ。若い世代や親子連れなど、老若男女を問わず続々と集まってくる参加者には、戦争法採決が強行されても敗北感はまったくなく、ますます高まる怒りと「闘いはこれからだ」という熱気があふれた。
午後1時30分から野外音楽堂で開かれた集会では、作家の大江健三郎さんは改憲への怒りを表明し、若い学生や女性の決起に「希望の兆候は見えている」と呼びかけて参加者を勇気づけた。川内原発増設反対鹿児島県民共闘会議は、10月12日の鹿児島市での2号機再稼働反対集会への結集をアピールした。
福島から県外に自主避難している女性は、避難せざるを得なくした原発と国、そして自主避難者への住宅支援打ち切りなどの切り捨て政策を弾劾し「これからも一緒に声を上げよう」と訴えた。
参加した福島県教組の組合員は「浜通りに住んでいた先生たちは、原発反対運動をしていても、地元に戻ると町全体が原発推進だったり保護者が原発で働いていたりして、なかなか声が上げられなかったという。3・11の後、多くの人が涙を流しながら『自分も加害者。あんな後悔は二度としたくないから声を上げ続ける』と話していた。そういう話を聞いているからこそ、最後まで一緒に頑張る」と語った。
集会後、明治公園までの原宿コースと、神宮通り公園までの渋谷コースの2コースに分かれてデモ。大人数のNAZENのデモと元気なコールは沿道の人びとの注目を集めた。延々と続くデモに手を振る人、声援を寄せる人も多く、沿道のいたるところで戦争法や原発をめぐる会話が交わされデモと沿道の距離がまったくないデモになった。
■徳島国鉄集会 星野闘争と労組拠点建設が一体に
前進 速報版 2015年9月25日 13:52
9月18日、国鉄解雇撤回徳島決起集会が開かれました。くしくも国会攻防のど真ん中です。集会に先立ち街頭宣伝を行いました。
集会ではまず「2009年サンヨン自動車―最後の決戦」を上映し、ゼネストに向かう民主労総ハンサンギュン委員長らの闘いを共有しました。徳島医療福祉労組の元木智之委員長が力強く基調提起。さらに動労福島結成集会の参加報告が続きました。
介護現場の徳島医療福祉労組ユーセイ分会は、この日の午前中に行われた労働委員会闘争をはつらつと報告し、広島介護士逮捕事件やアミーユ事故に象徴される介護職場の現実を弾劾しました。原書記長は「6月30日の組合結成通告以来、路線を路線通りにやってきた。小さいけれど断固、日々勝利している。動労福島の橋本光一委員長と同じように、600人の職場にしっかり足をつけて闘いぬきます」とはじけた笑顔で発言しました。