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■イラン全土に拡大した抗議デモ 労働者が歴史的反乱開始
前進 速報版 2018年1月15日 12:16
●貧困層からデモ拡大
昨年12月28日、北東部のイラン第2の都市マシュハドの貧困地帯で、インフレや高失業率(12%。若年層は20%を超える)、補助金の削減、政府の腐敗に抗議するデモが開始された。
抗議デモは瞬く間にイラン全土に拡大し、大規模化した。多数の都市で国の出先機関、警察署、銀行などが労働者人民によって襲撃された。その規模は2009年の大統領選挙の際に起きたアフマディネジャド大統領弾劾のデモ以来最大規模となった。
しかも経済的要求だけでなく、政府によるシリア、イラクなどへの介入戦争政策、宗教指導層や経済エリート層の汚職・腐敗、労働者人民への矛盾のしわ寄せに対して、激しい怒りをぶつけた。デモ参加者は当初貧困層が多かったが、次第に政府の強引な新自由主義政策と労働運動弾圧、労働組合弾圧に怒った労働者や学生が多数参加するようになった。多くの女性もデモに参加した。
1979年イラン革命以後蓄積されてきたイランの労働者人民の怒りは、現体制そのものに対する怒りへと発展し、ついには最高指導者ハメネイの辞任を求める前代未聞の事態にまで発展した。
これに対してイラン政府は、激しい危機感をもって弾圧を開始。今年1月10日までに治安部隊によって22人が殺され、600人以上が逮捕された。SNSやインターネットなども遮断され、治安部隊による大規模な事後弾圧も開始されている。
1月13日現在、反政府デモはいったん鎮静化しているが、労働者人民の怒りは激しく、開始された歴史的反乱は質的量的に巨大な規模になろうとしている。
●米帝の反革命的介入
シリアやイラクに政治的軍事的に介入して影響力を拡大してきた米帝は、ロシアやトルコなどと並んで米帝の中東政策の障害となってきたイラン政府の転覆を狙って、密かに活動を展開してきた。今回、イランの労働者人民の歴史的反乱の開始に直面した米帝は、イスラエルやサウジアラビアと共同して反政府運動への反革命的介入を強化している。
米帝はイラン政府を崩壊させ、シリアに対して行ったような侵略戦争を仕掛けようとしているのだ。トランプもデモ参加者を支持するツイートを繰り返し、「アメリカは適切な時期に大きな支援をするだろう」とコメントして大規模介入をほのめかしている。
反動的政権を打倒する歴史的反乱を開始したイランの労働者人民と連帯しよう。イランへの反革命的介入政策のエスカレーションによって中東に新たな戦火を放つことを狙う、米帝トランプ政権の中東侵略戦争を国際連帯の力で打ち砕こう。
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■京都・崇仁で住民交流会 "体を張って店と家を守る"と決意
前進 速報版 2018年1月11日 18:47
全国水平同盟崇仁・東三条支部で新たな出会いと団結が生まれている!
昨年の12月18日、京都弁護士会館で、西郡支部や高槻支部の参加も得て、京都・崇仁での懇談会に新しく参加された住民と交流会をもちました(写真)。崇仁・東三条支部のビラをずっと読んでいて、「自分も同じ目にあっている、同じ気持ちでいる」と参加したのです。
崇仁の改良住宅でも京都市立芸大が移転してくることを口実に突如として住宅の建て替え問題が浮上しました。市は店舗付住宅からの立ち退きを迫ってきています。住宅の建て替えは、の共同体を解体し家賃を高額にして追い出す、新たな更地化攻撃です。
参加した住民は、「元々住んでいた住居と店舗を京都市に安価で売って改良住宅を得たが、口約束だけで、住民をだまして、今になって京都市の勝手な都合で住居と店舗を奪おうとしていることに我慢がならない」と訴えています。
店舗付住宅で商売をされているCさんは「自力で店舗を改修する苦労までして現在の店舗経営を成り立たせてきた。このことに誇りをもって生きてきた。市が新たに提示している場所は地域の端っこで、店としてやっていけない。京都市は生きていけない事を押し付けてきている。体を張ってでも自分の店と家を守る」と決意を述べました。
Cさんの息子さんは、移転先が決まらない住民向けの「仮設住宅」に32年住んでいます。市は、新しい団地に移ってもらうと言ってきましたが口先だけで、今日に至っています。息子さんは、「こんなに長年放置しておいて、今になって追い出しをかけてくる。今更そんな勝手な仕打ちを黙って聞くわけにはいかない!」と怒り心頭で思いを語りました。
崇仁では長年「お上の言うことには逆らえない」と諦めが支配してきていました。そういう中で、住宅追い出し反対のAさんを先頭に闘い立ち上がった崇仁・東三条支部の闘いが、崇仁保育所の移転・民営化阻止の闘いにつながり、今回の住民との出会いにつながりました。
西郡支部からは、住宅追い出しとの長年の闘いから今は住民訴訟として新たなステージに入り意気軒高と闘いの先頭に立っている姿が報告されました。高槻支部からは、12月13日の植木団地裁判での超反動判決を受けて立ち、植木団地労働組合員一丸となった闘いが開始されたという力強いアピールがありました。
西郡、高槻、崇仁、東三条でも全く同じ攻撃が起こっています。それは個々の出来事ではなく、この国のあり方が99%の労働者や住民のための国ではなく、1%の金持ちのための国になっていることに起因しています。バラバラに分断されている私たち99%の労働者や住民が一つに団結して闘いの旗を掲げて、私たちの力で闘い続けることで道は開けます。全国水平同盟に結集して、闘おう!
Aさんの住宅追い出し絶対反対の闘いが、崇仁保育所の移転民営化阻止の闘いにつながりつつ、崇仁の更地化に反対する地域の住民との新たな団結を生み出しています。(京都・村治道子)
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■"3億円払い出て行け" 植木団地裁判で大阪地裁が超反動判決
前進 速報版 2018年1月11日 18:23
12月13日、植木団地裁判(「植木団地使用不許可決定取消訴訟」と「植木団地明渡等請求訴訟」)の判決を迎えました。大阪地裁に、植木団地の労働者が勢ぞろいし、地域の労働組合をはじめ関西の労働者が大法廷を埋め尽くしました。三輪方大裁判長は、高槻市側の明け渡しと損害賠償請求を全面的に認める超反動判決を言い渡しました。
激しい怒りとともに、「こんなことで負けてたまるか。地域や全国の仲間と団結して闘って未来を切り開く」と再度決意を固め、12月26日に大阪高裁に控訴しました。
今回の判決は、まず、どんな理不尽なことも、生かすも殺すも、高槻市長の裁量だというものです。植木・園芸業を営んでいく上で植木団地がどんなに必要な場所であり、そこで先輩や仲間と協同して誇り高く働いてきた労働者の渾身(こんしん)の訴えを一顧だにしていません。
植木団地は洪水や液状化が想定される、防災拠点にふさわしくない場所であることなどについても、決めるのは市長の裁量で今後考えれば良いとしました。労働者住民の生活や命などどうなってもいいという高槻市の主張を認めたのです。
次に、「同和対策事業廃止に伴い植木団地廃止はすでに決まっていたこと、いつまでも甘えるな」と、差別をあおっています。西郡の闘いが、植木団地闘争・高槻支部―京都崇仁・東三条の闘いへと広がり、全国水平同盟は全国組織として発展しました。植木団地闘争は、狭山闘争と一体で、ありとあらゆる差別を打ち破る闘いの拠点です。安倍政権・国家権力は、その存在に恐怖してたたきつぶそうとしたのです。
さらに、裁判長は、バブル期の地上げ屋まがいに、植木団地の土地評価額を近隣宅地並に査定した高槻市の高額な損害賠償金請求を丸のみにして、園芸協同組合に約3億円、各組合員にも超高額な賠償金の支払いを命じました。しかも、賠償金には仮執行までつけました。「ふざけるな!」と、腹の底から怒りがこみあげてきます。さらに、その土地評価額を根拠に、控訴するのに必要な印紙代が315万円! 金のない者は裁判さえさせないというのか!
植木団地闘争は、既成の解放同盟と高槻市が一体となった仕事外しや妨害、警察権力による弾圧に何度も直面し、その都度地域の仲間とともに乗り越え、3年以上にわたって「解放の拠点」「労働者階級の団結の砦(とりで)」の旗を立て続けてきました。
今回の判決は、こうした植木団地闘争をつぶすための国家・新自由主義の、とりわけ、天皇代替わり―改憲―戦争に突進する安倍政権、つまり国家権力の強烈な意思の表れです。闘いの旗が立てば、それが労働者階級の怒りと結びつき、燎原(りようげん)の火のように炎が燃え上がり、支配階級の策動は、必ず破綻するからです。
天皇代替わり・改憲・戦争、労働者の総非正規職化に対し絶対反対で社会を根本から変えるために闘います。植木団地闘争への支援をお願いします。(北摂労組交流センター・上園耕作)
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カンパ振込先/郵便振替口座00390―2―166044/加入者名 植木団地労働組合
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