末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

労働者・市民・学生の団結を強めるコーナーです

強制執行阻止! 三里塚反対同盟が新年デモ・旗開き

2017-01-12 06:11:17 | 三里塚闘争






■強制執行阻止! 三里塚反対同盟が新年デモ・旗開き
前進 速報版 2017年1月11日 09:48

 1月9日、三里塚芝山連合空港反対同盟は新年団結旗開きを開催し、「空港絶対反対、農地死守」を貫いてきた51年の歴史にかけて、天神峰・市東孝雄さんの農地を守り抜く闘志を表した。
 午前10時、前夜から降り続く雨のもと、反対同盟は全国から集まった労働者、農民、学生、市民が見守る中、新年恒例の東峰神社のしめ縄の付け替えを行った。
 さらに、天神峰の市東さんの畑の一角に立つ「強制収用実力阻止」と大書された反対同盟の看板前に一同が並び、写真撮影。

 10時30分、市東さん宅南の開拓組合道路に130人が結集して、伊藤信晴さんの司会で集会が開かれた。最初に萩原富夫さんがマイクを握り、農地強奪強制執行を阻止する決戦本部を立ち上げたことを報告すると、大きな拍手が湧いた。動労千葉の繁沢敬一副委員長、顧問弁護団の葉山岳夫弁護士などの発言を受け、意気高くシュプレヒコールを上げ、新年初の敷地内デモに出発した。雨は徐々に上がり、機動隊の規制を打ち破って、市東さんの南台農地までのデモを貫徹した。
 午後1時から成田市内のレストランで団結旗開きが開かれ、参加者は150人に増えた。婦人行動隊の木内敦子さんと宮本麻子さんが司会を務めた。
 最初に伊藤信晴さんが「2017年闘争宣言」を読み上げ、農地強奪と第3滑走路建設攻撃に対決し、3・26全国総決起集会を開くことを明らかにした。療養中の北原鉱治事務局長からのメッセージが読み上げられたあと、市東孝雄さんが主催者あいさつを行った。「みなさん一人ひとりが市東孝雄となって、強制執行の攻撃を跳ね返してほしい。現地に駆けつけ、ともに闘ってください」との訴えに、参加者全員が身を引き締め、その意気込みを共有して拍手と歓声で応えた。
 萩原さんの音頭で盛大に乾杯。決戦本部長として強制執行実力阻止闘争の先頭に立つ太郎良陽一さんが、「決戦本部アピール」を読み上げた。
 反対同盟の決意に応え、最初に動労千葉の田中康宏委員長が発言に立ち、三里塚と一体で第二の国鉄分割・民営化攻撃との闘いに絶対に勝利する決意を述べた。
 関西実行委に続き、顧問弁護団の葉山岳夫弁護士は、強制執行に対する請求異議申し立てを行ったことを報告し、現地実力闘争と一体で、裁判闘争に勝利する展望を語った。
 さらに、市東さんの農地取り上げに反対する会、群馬と茨城の市東さんの農地を守る会、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の西山直洋さん、全国農民会議の小川浩共同代表、動労水戸執行委員の杉井文彦さん、星野再審連絡会議の星野暁子さん、婦人民主クラブ全国協議会の三浦正子代表、都政を革新する会の北島邦彦事務局長、全国水平同盟杉並支部の狩野正幸書記長、関西労組交流センターの木下浩平事務局長、泉州住民の会、ユニオン習志野などが次々と発言に立ち、ともに農地死守決戦を闘い安倍政権を打倒する決意を表した。
 革命的共産主義者同盟を代表して発言した鎌田雅志同志は、市東さん農地決戦の重大局面にあたり、現闘体制を強化して現地実力闘争を最先頭で担うことを誓った。さらに国鉄決戦の前進、北島邦彦候補を推し立てての都議選勝利、星野文昭さん奪還へ、2017年を全力で闘う決意を表明した。
 若い全学連の登場で会場の熱気は最高潮を迎えた。代表して沖縄大学の赤嶺知晃副委員長が、京大に続き全国の大学で学生運動を発展させ、三里塚実力闘争の先陣を切る決意を述べた。さらに新年から現地行動隊として闘う学生が「暴力的弾圧を恐れず命がけで闘う」と発言し、全学連の真骨頂を示した。
 最後に萩原富夫さんが、「人間無視の資本主義社会をひっくり返そう。強制執行を阻止するため現地への結集を人びとに真剣に呼びかけ、運動を厚く厚くつくっていこう」と訴え、当面する行動方針として1月30日の千葉市内デモ・耕作権裁判闘争への参加を要請した。
 最後に太郎良さんの音頭で団結ガンバローを三唱し、決戦の年の火ぶたを切った。(TN)

12・4三里塚緊急現地闘争、250人が農地死守誓う

2016-12-06 23:01:33 | 三里塚闘争






■12・4三里塚緊急現地闘争、250人が農地死守誓う
前進 速報版 2016年12月 6日 15:53

 12月4日、三里塚芝山連合空港反対同盟が呼びかける三里塚緊急現地闘争が、全国から労働者、農民、学生、市民250人が結集して闘われた。
 晴天に恵まれたこの日午後1時、反対同盟は成田市天神峰の市東孝雄さんの畑の前に集合。その一角に立つ「強制収用実力阻止」と新たに書き換えた看板の前に並んで拳を突き上げ、闘魂を示した。
 1時30分、大量動員された機動隊と私服刑事の弾圧態勢をはねのけ、市東さん宅南の開拓組合道路で集会が始まった。周囲の誘導路をジェット機が間近でひっきりなしに走行している。
 最初に司会の太郎良陽一さんの紹介で、市東孝雄さんが拍手で迎えられマイクを握った。「私の農地法裁判は上告棄却というまったく残念な結果になりました。本当に許せない判決です。しかしまだ終わったわけではない。千葉地裁での耕作権裁判もあります。NAA(成田空港会社)が、すぐにでも私の畑を囲い込みに来るかどうかはわかりませんが、その時は体を張って闘います。みなさんとともに、一日でも長く農業を続けるようこれからも闘います」
 この鮮明な決意に惜しみない拍手が送られた。
続いて反対同盟顧問弁護団の葉山岳夫弁護士が発言した。葉山さんは、①「二度と強制的手段を用いない」と公約した空港公団=NAAがそれに反して強制執行で農地を奪おうとしている、②東京高裁小林昭彦裁判長は、忌避申立中であるにもかかわらず二審の判決を下した、③NAAは離作補償料の支払いを一切行っていない、という3点を挙げて確定判決は無効と弾劾し、反撃として「請求異議の訴え」と「強制執行停止申立」を行ったことを報告した。
 そして「1971年の強制代執行時において、人民の実力闘争で神奈川県警の堀田大隊が壊滅して3人の警官が死亡した。強制執行を行うならこのような事態が再び起きることを覚悟しなくてはならない」と、警察に向け鋭く警告した。
 動労千葉の繁沢敬一副委員長は、反対同盟と連帯して農地決戦を闘い、3月ダイヤ改定を粉砕する決意を明らかにした。
 関西実行委、市東さんの農地取り上げに反対する会、市東さんの農地を守る沖縄の会に続き、全国農民会議共同代表の小川浩さんが連帯発言に立ち、「日本農民自身の課題として第3滑走路計画を粉砕し、市東さんの農地を守る」と決意を表した。
 集会の最後に東峰の萩原富夫さんが、デモ後に芋煮会を行うことを知らせ、「明け渡し強制執行が狙われる市東さんの畑になじみ、この農地を取られてなるかという怒りをともにし、英気を養ってほしい」と訴えた。
 意気高くシュプレヒコールを上げ、反対同盟を先頭にデモに出発。宣伝カーからは婦人行動隊の宮本麻子さんのアピールが響きわたった。
 デモは市東さんの天神峰農地と看板の前を通り、第3誘導路を突っ切って、小見川県道に出て交差点を右折し、市東さんの南台農地へ到着した。作物が豊かに実るこの場所をよけて、誘導路がへの字に曲がっている。伊藤信晴さんがハンドマイクで、「労農連帯の力でこの農地を絶対に守り抜こう」と熱く呼びかけた。
 再び開拓組合道路までのデモ行進を貫徹した後、天神峰の市東さん宅離れの前で芋煮会が盛大に催された。現地闘争本部の同志と全学連三里塚現地行動隊が腕によりをかけて大鍋で準備した、里芋と豚肉を中心にしたみそ味の芋煮が参加者にふるまわれた。市東さんはお酒をついで回り、交歓の輪が広がっていった。強制執行が行われれば、目の前の畑、離れ、作業場が、今立っているこの場所がすべて奪われる。そんなことを許せるか!
 婦人行動隊の木内敦子さんが司会を務め、反対同盟顧問弁護団、婦人民主クラブ全国協議会代表の三浦正子さん、動労水戸の国分勝之副委員長、福島の椎名千恵子さん、杉並で産直運動を担うふろむあす、全国水平同盟杉並支部の狩野正幸書記長などが次々と連帯発言を行った。全学連の斉藤郁真委員長は、京大同学会執行部への不当処分を撤回させて学生の団結をよみがえらせ、三里塚闘争に勝利する決意と展望を明らかにし、全参加者の闘志をかきたてた。
 早い日暮れですっかり暗くなる中、萩原富夫さんが「市東さんの農地を守る大きな闘いを!」と訴えて、最後に全員で団結ガンバローを三唱し、一日の闘いを締めくくった。(TN)

三里塚・市東さんが千葉地裁に「請求異議の訴え」と「強制執行停止申立」

2016-12-02 19:27:59 | 三里塚闘争


■三里塚・市東さんが千葉地裁に「請求異議の訴え」と「強制執行停止申立」
前進 速報版 2016年12月 2日 14:42

 農地法裁判が最高裁で上告棄却され判決が確定したことに対し、三里塚芝山連合空港反対同盟の市東孝雄さんは、11月30日、顧問弁護団とともに千葉地裁に「請求異議の訴え」と「強制執行停止申立」を行った。
 請求異議の訴えとは、「農地法裁判での判決に基づく土地取り上げ強制執行を許さない」という新たな裁判を、成田空港会社(NAA)を被告として起こしたということ。「判決が確定して終わりではない。ここからが本当の勝負」という市東さんの闘魂の真骨頂を表す新たな闘いがここに始まったのだ。

 この日午前10時、市東さんと反対同盟顧問弁護団は千葉地裁を訪れて手続きを行い受理され、民事第5部への係属が決まった。午前10時50分、千葉県弁護士会館で、新聞、通信社、テレビなどの取材記者十数人が参加する中、伊藤信晴さんの司会で記者会見が行われた。
 最初に市東さんが発言した。「今度の最高裁の上告棄却決定は、たった2行の文言で、100年耕してきたわが家の畑について、明け渡しの強制執行ができるというものです。絶対に認めることはできない。私は天神峰で一日でも長く農業を続けるという気持ちで、請求異議の訴えと執行停止申立を行い、この場に臨んでいます」
 続いて代理人を代表して葉山岳夫弁護士が今回の請求意義の理由を3点にまとめて報告した。
 ①本件の裁判での対象地は市東さんの全耕作面積の約41%、5700平方メートルという広大な土地だ。民事裁判と称して明け渡し請求をしているが、実質は明らかに公用収用である。NAAは94年に「あらゆる意味において強制的手段を用いない」と公約しており、農地取り上げの強制執行は根本からそれに反する。
 ②東京高裁小林昭彦裁判長は、裁判官忌避申し立て中にもかかわらず、2015年6月12日に判決言い渡しを強行した。民事訴訟法312条に反し、控訴審判決は無効である。
 ③千葉県知事が出した賃貸借解約許可の条件は「離作補償料を払う」となっているが、NAAは口頭弁論終結後も一切支払わず供託も行っていない。「金を払わずに人のものを奪う」行為だ。このような農地収奪を容認する判決は憲法29条、31条に違反し無効である。
 さらに参加した弁護団全員が発言した。それぞれが、憲法判断を一切行わず下された最高裁の上告棄却を徹底的に弾劾し、農地収奪に対する怒りの一大反撃として闘いぬく決意を表した。
 また、市東さんが自らの言葉で耕作の現況、産直農業と自身の生活、空港の違法・無法への批判をつづった「陳述書」を合わせて千葉地裁に提出したことが報告された。
 記者との熱心な質疑応答が続き、最後に太郎良陽一さんが反対同盟としての決意表明を行った。「市東さんの闘いは、"農地死守・実力闘争"の原則を50年貫いてきた反対同盟の姿そのものだ。強制執行の攻撃に対しては、三里塚を支援する全国の人びととともに、一丸となって体を張って闘いぬく。市東さんの農地を守り、第3滑走路建設阻止する12・4三里塚緊急集会・デモに結集してください」
 農地収奪攻撃の激化に対し、ますます闘志を燃やす反対同盟と市東さんの闘いに、国家権力とNAAは圧倒されている。12・4集会に全国から結集しよう。(TN)


市東さんの会が都内でシンポ 〝生き方、農業しかない〟

2016-11-25 07:35:37 | 三里塚闘争


■市東さんの会が都内でシンポ 〝生き方、農業しかない〟
前進 速報版 2016年11月24日 13:32

 11月20日、「市東さんの農地取り上げに反対する会」主催の毎年恒例のシンポジウムが、東京渋谷区の千駄ヶ谷区民会館で開かれました。
 今年は「百年を耕す/めげるヒマなし―三里塚・市東さんの農地闘争」と題し、市東孝雄さんのお話をじっくり聞こうという趣旨で企画されたものです。農地法裁判が上告棄却となり、農地取り上げの攻撃との具体的対決の情勢に入る中で、反対同盟、動労千葉はもとより、古くからの支援者から最近三里塚闘争を知った人、産直野菜の消費者まで多くの人びとが怒りを胸に参加しました。
 主催者あいさつ、会の基調報告に続き、市東さんが登場。天神峰の風景や農作業、集会やデモ行進などのスライド写真を背後のスクリーンに映し出しながら、市東さんは質問に答える形で自分を語りました。
 農家と空港反対闘争を継いだ時の気持ちを語る市東さん。「もともと50歳になったら家に戻ると決めていました。田舎では長男に生まれると墓守(はかもり)というのがある。先祖から耕してきた畑を受け継ぐと、空港のために取られるのは許せないという気持ちが湧いてきました」
 市東さんのたたずまいと語り口はいつも通り穏やかな自然体で、自分を飾らず、気負いもなく、しかし揺るぎない闘志を感じさせるものでした。そして、「空港の公共性」を否定して自らの農業の重要さに自信を示し、「自分の生き方の中に空港はありません。農地しかない。体の続く限り農業をやっていきます」と締めくくりました。こういうセリフがけれん味なくぴたりと決まるのが、市東さんの人柄です。
 弁護団からの報告では事務局長の葉山岳夫弁護士が、「最高裁は上告棄却で空港会社と県の手先に堕した」と断罪し、現地実力闘争と連帯して強制執行を阻止するためにあらゆる法的手段を使って闘うことを明らかにしました。
 最後に「まとめと方針提起」として会から、市東さんの農地をめぐる状況を広く全国の人びとに知らせること、千葉地裁の耕作権裁判の傍聴への取り組みの強化、強権発動の動きに対しては現地に駆けつけることが強く呼びかけられました。
 強制執行攻撃との対決という緊迫した状況下で、参加者が生身の市東さんを感じ決意を新たにする好企画でした。
     (田宮龍一)

三里塚耕作権裁判、千葉地裁へ怒りのデモ

2016-10-20 06:25:17 | 三里塚闘争






■三里塚耕作権裁判、千葉地裁へ怒りのデモ
前進 速報版 2016年10月19日 22:01

 10月17日、千葉地裁民事第2部(内田博久裁判長)で、天神峰・市東孝雄さんの耕作権裁判が開かれた。三里塚芝山連合空港反対同盟はこの裁判を、最高裁段階にある農地法裁判と一体の決定的な闘争と位置づけ、顧問弁護団、支援の労働者・農民・学生・市民とともに全力で立ち上がった。
 朝から強い雨が降りしきる中、千葉市葭川(よしかわ)公園で午前9時、太郎良陽一さんの司会で集会が始まった。萩原富夫さんが「第3滑走路建設の攻撃に対し地元住民の怒りと結んで粉砕しよう。市東さんの農地を守りぬこう」と千葉市民に訴え、直ちにデモに出発。反対同盟は先頭で「耕す者に権利あり」と大書された横断幕を広げ、宣伝カーからは婦人行動隊・宮本麻子さんがシュプレヒコールをリードした。デモ隊は千葉地裁前で一層の怒りを込めて、こぶしを突き上げた。

 全員がデモの勢いそのままに傍聴に臨み、70近い席がすべて埋められた。10時30分開廷。
 この間NAAは「予備的主張」として、この裁判での重大な争点である市東家の賃借地の場所特定問題について唐突に、「少なくとも1988年の〈同意書〉〈境界確認書〉と添付の測量図面で(旧地主と市東東市さんが)合意した」と言い出した。つまり、「市東家が実際どこを耕作してきたかはともかく、88年の合意で"賃借地はここ"と決めたのだから、その通りでいいじゃないか」という意味だ。このあまりにもデタラメで無責任な主張に、弁護団の怒りの追及が集中した。
 NAAが証拠として提出している「同意書」「境界確認書」はまぎれもなく偽造文書だ。これにあくまですがりつき、しかもその図面を実際の耕作場所を表したものではなく、その場での合意に過ぎないというのだ。
 またNAAは1950年に交わされた旧地主と市東家の農地の賃貸借契約について、「場所が特定されていない。南台41番地の中ならどこでも耕作してよい、という契約だった」と言い出した。
 こんな苦しまぎれの珍解釈はまったく成り立たない! そもそもこの耕作権裁判と農地法裁判は、市東家の賃借地はどこなのか、とりわけ南台41―9の土地が市東家の賃借地なのかどうかをめぐって、具体的に激しく争ってきたものだ。結局41―9については市東家は一度も耕作したことがなく、石橋家が植木を育てていた土地だったことが明らかになった。
 この事実に追い詰められた末のNAAの新主張が「同意書でこう決めたのだからそれでいいじゃないか」というものだ。
 弁護団の激しい追及に対し、NAAの代理人は「書面で応じる」との旨を繰り返すのみ。裁判長も「先ほどと同じ答えですか」などと助け舟を出す。傍聴席からは「まともに答えさせろ!」との声が続々と上がり、法廷は怒りで充満した。市東さんも被告席から「自分らがつごう悪くなったらそんなことを言うのか!」とNAAを一喝した。
 次回期日を1月30日と確認し閉廷した。千葉県弁護士会館で、伊藤信晴さんの司会で報告集会が開かれた。
 最初に市東さんがあいさつに立ち、「空港のそばの土地はすべて空港のもの、そういう考えが今日の41―9問題に表されていた。絶対に許せない! 第3滑走路を阻止し、この裁判でもNAAの言い分を必ず崩す」と決意を述べた。
 葉山岳夫弁護士をはじめ弁護団がNAAの新主張を詳しく解剖し、しかもそれを予備的主張(今までの主張とは両立しないけど、こうも言える)という形で出してきた卑劣さを指摘した。これは土地の特定問題でのNAAの完敗宣言だ。
 さらに内田博久裁判長が2回8年にわたる訟務検事(行政訴訟などで国の代理人を務める)の経歴を持つことが暴かれ、反動判決を下すためにこの裁判に送り込まれた裁判長であることが指摘された。農地法裁判での多見谷裁判長と同じだ!
 動労千葉、関西実行委、市東さんの農地取り上げに反対する会に続き、全国農民会議共同代表の小川浩さんが連帯発言に立った。「耕作地がどこでもいいというなら、市東さんへの"不法耕作"という訴えがうそだったということだ。許せない! 私の隣の町も第3滑走路で騒音地域になる。周辺住民を市東さんの農地を守る運動に獲得する」と決意を述べた。
 最後に萩原富夫さんが10・9全国集会の成功へのお礼を述べた上で、「住民の怒りを結集し第3滑走路を阻止しよう。署名を集め、運動を拡大し、市東さんの農地を守り抜こう」と訴え、一同の奮起を促した。(TN)

10・9三里塚全国総決起集会、「農地死守、第3滑走路粉砕」誓う

2016-10-12 06:31:17 | 三里塚闘争










■10・9三里塚全国総決起集会、「農地死守、第3滑走路粉砕」誓う
前進 速報版 2016年10月11日 07:21

 10月9日、成田市東峰で三里塚芝山連合空港反対同盟が主催する全国総決起集会が開催された。悪天候をはねのけて全国から720人の労働者・農民・学生・市民が結集し、市東さんの農地を守り、第3滑走路建設計画を安倍戦争政治もろとも粉砕することを力強く宣言した。
 会場は萩原さんの「清水の畑」。午前中振り続いた雨で深くぬかるんでいる。演壇の向きを90度変えブルーシートをかけることでこの雨に対処し、集会場が設営された。B'滑走路に着陸する旅客機が数分おきに目の前を轟音とともに横切っていく。この場所は空港敷地を食い破り滑走路の南側延伸を阻止している闘いの拠点であり、ここへの結集自体が実力闘争なのだ。

 集会を前に反対同盟は会場の一角で記者会見を開いた。「4者協議会」をもって全貌を現した第3滑走路攻撃に対し、周辺住民の怒りを組織して全力で迎え撃つ決意を明らかにし、記者との熱心な応答が続いた。
 全国労組交流センターと全学連は意気高く前段集会を開き、会場の熱気を高めた。
 正午、司会の伊藤信晴さんが「第3滑走路との対決の出発点として本日を闘いぬこう」と第一声を発して、集会が始まった。
 最初に主催者あいさつとして、療養中の北原鉱治事務局長のメッセージを伊藤さんが読み上げた。「1千町歩の田畑をつぶして第3滑走路を造るとは、政府と空港会社はこの50年を何も反省していないのか! この空港は最初から間違っていた」と一刀両断し、安倍戦争政治との対決を訴えた。
 続いて基調報告を会場を提供した事務局員の萩原富夫さんが行った。
 この間の闘いの勝利の総括を、①市東さんの農地死守決戦で上告棄却を許さず2万を超える署名を最高裁に提出、②7・3三里塚50周年東京集会の大成功、③第3滑走路計画との対決の3点にまとめた。そして第3滑走路が「空港面積の1千ヘクタール拡大、200戸に移転強制、2千世帯が騒音下へ」というとてつもない規模の地域破壊であることを暴いた。さらに「夜間飛行制限の午前1~5時への緩和はもはや実質上の24時間空港化」と断罪した。そして沖縄辺野古訴訟での多見谷・定塚の「三里塚コンビ」による国側勝訴の判決、福島での甲状腺がん被害隠しと帰還強制の攻撃を弾劾し、安倍政権のTPP推進と戦争政治、差別排外主義との対決を訴え、ゼネストに立つ韓国民主労総と連帯して11月共同行動へ決起しようと呼びかけた。
 そして闘いの方針として、次週10・17耕作権裁判闘争、来春3・26全国総決起集会への大結集を訴えた。
 連帯のあいさつに入り、最初に動労千葉の田中康宏委員長が立った。三里塚闘争50年と国鉄闘争30年はこの時代の反撃の拠点だと位置づけ、CTSでの「5年で解雇、再雇用で選別」の攻撃に対し動労千葉は工事用臨時列車を中心に連続してストを闘ったことを報告した。そして、日本労働運動の復権をかけて、11月国際共同行動に取り組むことを決意を表し、11・6日比谷野音への大結集を訴えた。
 関西空港反対住民のあいさつに続き、全日本建設運輸連帯労組関西地区生コン支部の西山直洋さんが登壇した。2月に大阪で三里塚の大集会を企画することを明らかにし、11・6日比谷に港合同の仲間とともに決起する意気込みを述べた。
 大きな拍手に迎えられて、天神峰の市東孝雄さんが発言に立った。市東さんは「最高裁でいかなる判決が出ようと、私はこの地に残り農業を続ける。自分の生き方を貫く」と不動の決意を表明した。そして第3滑走路を厳しく批判し、最後に「三里塚は不滅です。その気持ちをこの背中が語っています!」と着用したTシャツのデザインを誇らしげに示した。「闘魂ますます盛んなり」の文字と東市さん・孝雄さん親子の肖像がプリントされた特性Tシャツだ。
 反対同盟顧問弁護団が登壇した。最初に発言した葉山岳夫弁護士は、農地法裁判控訴審判決を最高裁で覆す決意と展望を語り、「実力闘争と一体の裁判闘争」であることを強調した。
 「市東さんの農地取り上げに反対する会」と、各地の「市東さんの農地を守る会」が登壇した。群馬の会は9・11高崎集会の成功と群馬合同労組中央タクシー分会の闘いの前進を報告した。茨城の会を代表して発言した動労水戸・木村郁夫書記長は、援農の取り組みを報告し、労農連帯の力で農地を守る決意を述べた。
 全国農民会議が壇上に勢ぞろいした。共同代表の小川浩さんは、第3滑走路攻撃を「50年前と同じやり方」と弾劾し、「市東さんの農地を守る闘いは日本農民全体の未来をかけた闘いだ」と強調した。
 続いて反原発を闘う福島からの参加者が壇上に並んだ。代表してマイクを握った椎名千恵子さんは、DVD「三里塚闘争不屈の50年」の上映会を開いたことを報告し、10月20日に帰還強制攻撃を許さない「怒りの福島大行動」に立つことを明らかにした。
 さらに市東さんの農地を守る沖縄の会の発言、婦人行動隊・木内敦子さんのカンパアピールが続いた。
 司会を婦人行動隊・宮本麻子さんに交代し、住民・市民団体の発言として全国水平同盟、婦人民主クラブ全国協議会、星野全国再審連絡会議の星野暁子さん、動労水戸などが連帯発言を行った。動労水戸の国分勝之副委員長は、「動労水戸は結成30年。三里塚50年の5分の3をともに闘ってきた。正義は屈しない」と三里塚への限りない連帯を表明した。
 全学連の斎藤郁真委員長の発言で集会は最高潮に達した。三里塚闘争の国際的影響力の大きさを再確認し、京大の闘いを先頭に全国で学生運動の復権を必ず成し遂げる決意を述べ、10・21国際反戦デー闘争、11・6日比谷への結集を呼びかけると、参加者は歓呼の声で応えた。
 集会の最後に、太郎良陽一さんが「集会宣言」を読み上げ、団結ガンバローを三唱し、ただちに反対同盟を先頭にデモに出発した。宣伝カーからは宮本さんがシュプレヒコールをリードした。
 すっかり雨は上がった。東峰地区の頭上40メートルを飛ぶジェット機の騒音、大量動員された警察機動隊、地形を破壊して造られた不自然に曲がりくねる誘導路――。反対同盟が日々農作業に励みながら向き合う現実を体感しながらデモは進んだ。
 デモは天神峰の市東さん宅前から第3誘導路を横切り、ヘアピンカーブを曲がり、南台の市東さんの畑へ。団結街道破壊以降、南台の農地までの「代替道路」として市東さんに強いられたルートだ。そしてこの南台の畑が「への字誘導路」の直線化を阻んでいる。
 この日も到着した隊列を、豊かに実った作物が迎えた。労農学連帯の力でこの農地を必ず守り抜くことを、全員が心に誓った。(TN)

三里塚耕作権裁判闘争で千葉地裁へ向け市内をデモ

2016-07-13 07:15:56 | 三里塚闘争








■三里塚耕作権裁判闘争で千葉地裁へ向け市内をデモ
前進 速報版 2016年7月12日 16:38

 7月11日、千葉地裁民事第2部(内田博久裁判長)で市東孝雄さんの耕作権裁判の弁論が開かれた。7・3三里塚50周年東京集会を大成功させた三里塚芝山連合空港反対同盟と顧問弁護団、支援の労働者・農民・学生・市民125人は、農地取り上げ攻撃への怒りも新たに、意気高くこの日の闘いに臨んだ。
 午前9時、開廷を前に千葉中央公園に結集し、太郎良陽一さんの司会で集会が始まった。最初に東峰の萩原富夫さんがマイクを握り、「昨日の参院選で自民・公明の与党が3分の2勢力を形成したが、これと対決し三里塚から社会を変えていこう」と呼びかけた。

 続いて動労千葉の田中康宏委員長が発言し、「昨日の選挙の結果をみて、闘う労働組合をよみがえらせねばという決意を新たにした。反対同盟と動労千葉が築いてきた労農連帯の力を発揮し、今こそ労働法制改悪と戦争の攻撃に対し立ち向かう時だ」と訴えた。
 さらに関西実行委、市東さんの農地取り上げに反対する会、顧問弁護団の発言を受け、意気高くシュプレヒコールを上げて、炎天下の千葉市内へデモが出発した。先頭で市東さん、萩原さん、伊藤信晴さんが「耕す者に権利あり」と大書した横断幕を持ち、立ち上る熱気を切り裂いて行進した。宣伝カーからは婦人行動隊・宮本麻子さんの「千葉地裁は空港会社の訴えを棄却せよ!」とのコールが、千葉市繁華街のすみずみまで轟きわたった。地裁前を通過する時は、内田裁判長に届けとばかりにデモ参加者の怒りの声が高まった。
 午前10時30分、約70の傍聴席が満席になる中で開廷した。耕作権裁判が重要局面を迎える中で、危機感に駆られた国家権力中枢が送り込んできたのが内田裁判長だ。今回は裁判官交代に伴う更新手続きとして、顧問弁護団の総決起で成田空港会社(NAA)の違法不当を全面的に暴き出す意見陳述が行われた。
 NAAは天神峰の市東孝雄さんが耕す南台農地の一部を、「不法耕作」と決めつけて明け渡しを求めて06年に提訴した。約100年にわたって祖父の代から耕してきた農地を受け継いだ市東さんを、「空港の土地を無断で耕作している男」としてマスコミに宣伝させた。こんなひどい侮辱はない!
 NAAは市東さんが耕す南台の土地のうち41―8、41―9を「賃借地」とし、それ以外の耕作地を「不法」と決めつけるのだが、この位置特定がまったくデタラメだ。41―9は反対同盟副委員長・石橋家の屋敷林として占有していた場所であり、市東家が耕したことは一度もない。
 NAAは、市東東市さん(孝雄さんの父・故人)と旧地主が交わしたとされる「同意書」「境界確認書」とその添付図面を位置特定の唯一の証拠として出しているわけだが、この文書は偽造されたものだ。そこに書かれた東市さんの署名は筆跡鑑定の結果、明白な偽造と判明した。証拠価値はゼロだ。
 東市さんが反対同盟の一員として「空港絶対反対・農地死守」を貫いている一方で、旧地主は小作者の耕作状況をまったく把握しないまま秘密で買収交渉に応じ、公団の主導でずさんな書面・図面がデッチあげられたということだ。
 また、南台の市東さんの耕作地には、元々の賃借地のほかに、石橋家の申し出により交換した土地、さらに元の耕作者が移転し放棄した土地が含まれている。いずれも東市さんは71年に旧地主と協議し承諾を得て、そこを耕作し、毎年賃借料を支払い続け、何の問題も起きていない。20年が経過した91年に、東市さんは賃借権を時効取得している(民法第162条)。
 市東さんが耕す土地すべてに揺るぎない耕作権がある。NAAには地主の顔をして、「土地を明け渡せ」などと言う資格があるのか。いや、公団=NAAによる土地取得自体が違法・無効だ。NAAは転用目的の農地取得だと主張するが、その時具体的な転用計画・見通しなど存在せず、結局17年も市東家が農地として耕し続けることを黙認してきたのだ。明らかに農地法第5条違反だ。
 仮に農地を農地のまま買収したというなら、耕作者に無断で第3者に売り飛ばすことは、農地法第3条違反であり無効だ。
 自らの違法・脱法の一切が白日のもとにさらされることを恐れて、買収交渉に関連する報告書などの文書をNAAは隠し続けている。裁判所による「文書提出命令」が出され確定した今も、「見つからない」「担当者が亡くなってわからない」などとと見えすいたウソを言い張り、提出を拒んでいる。裁判所はNAAの訴訟を直ちに棄却すべきである。
 1時間半にわたる弁護団の確信に満ちた主張が法廷を完全に圧倒した。NAAの代理人弁護士は打撃感をあらわにしている。さらに、原告NAAがこの間「予備的主張」として、「仮に41―9が実際に市東の占有地でなかったとしても(!)、88年4月に同意書、境界確認書で新たな合意ができた」と、言い出したことについて、弁護団は強く弾劾した。自らの誤りを開き直るとんでもない主張だ。
 次回期日を10月17日として閉廷した後、近くの会場で報告集会が伊藤信晴さんの司会で開かれた。最初に市東さんがあいさつに立ち、「7・3は良い集会だった。これからも福島・沖縄と連帯して闘いを広げていきたい。今日の裁判長は、訴訟進行をやりやすくして、何か時期を窺っているという感じで許しがたい。今後も皆さんの傍聴をお願いします」と訴え、大きな拍手を浴びた。続いて葉山岳夫弁護士を始め弁護団一人ひとりがこの日の法廷の重要ポイントを解説し、さらにNAAと裁判所を追いつめ、最高裁の農地法裁判上告審とともに勝利する決意と展望を語った。
 支援団体からの連帯発言として、全学連の斎藤郁真委員長は、前日までの参議院選挙戦の結果を簡潔に報告し、「日本社会を変えるまでわれわれの挑戦は続く」と決意を述べた。
 最後に萩原富夫さんが、7・3三里塚50周年東京集会の成功の意義を述べ、9月7日の東京でのデモと農地強奪を許さない最高裁への第3次署名提出の行動方針を確認して集会を締めくくった。
 反対同盟と支援連は直ちに千葉市繁華街に繰り出し、署名を訴える情宣活動に立ち上がった。「市東さんの農地を守る会・茨城」の野澤英人さん(小竹運輸労組副委員長)、全学連の斎藤委員長も参加し、安倍の改憲攻撃を打ち破り農地を守ることを、労働者市民に訴えた。(TN)

3.27三里塚全国集会に結集しよう

2016-03-26 08:24:47 | 三里塚闘争

■3.27三里塚全国集会に結集しよう
全国水平同盟ブログ 2016年3月26日

最高裁による強制収用許すな!
第3滑走路粉砕!安倍政権打倒!


 3月27日(日)正午
 成田市赤坂公園(成田ニュータウン内)
 主催 三里塚芝山連合空港反対同盟

以下に、反対同盟の招請状を転載します。

招請状

 全国の闘う仲間のみなさん! 三里塚芝山連合空港反対同盟は来たる3月29日、「市東さんの農地を守ろう! 戦争をとめよう! 全国総決起集会」を成田市の中心部で開催します。みなさんの結集を熱烈に訴えます。

 安倍政権による戦争と改憲に向けた政治に人びとが怒りを燃やして立ち上がり始めています。安倍首相は、自らがもたらした日本人人質殺害の責任を居直り、自衛隊の恒久派兵法、周辺事態法の改悪、PKOでの武器使用解禁、そして来夏参院選後の国民投票の実施による憲法改悪の表明まで行いました。
「戦後以来の大改革」と称して、数千万のアジア人民、日本の民衆を虐殺した戦前の歴史へと労働者・民衆を引きずり込もうとしています。1%の金持ちの利益のために99%の人びとの命を再び犠牲にしようというのです。
 3・29全国総決起集会は、反戦・反権力の砦として国家と闘いぬいてきた三里塚闘争が、安倍政権打倒をかかげ、すべての人びとの怒りを結集し戦争政治反対の声を上げる集会です。
 さらに、市東孝雄さんの農地を守る闘いは、「新農政」をかかげて農業を破壊する安倍政権との最先端の攻防です。「岩盤規制の撤廃」と称する農協、農業委員会解体、家族農業の破壊、企業の金もうけへの農業・農地の売り渡し――これらの暴挙と対決する砦です。
 耕す者の権利を守るはずの農地法を使って農地を奪う国土交通省、成田空港会社の違法・不当性はあまりにも明らかです。東京高裁小林昭彦裁判長のもとで進められている農地裁判の控訴審で徹底審理を行わせ、一審・千葉地裁の農地明け渡し判決を打ち砕きましょう。
 安倍政権は2月13日、成田空港での第3滑走路建設を含む交通政策基本計画をあらためて決定しました。数百軒の民家を撤去し、騒音地獄を拡大して計画される3500メートルの新滑走路建設、空港の24時間化、B滑走路の1000メートル延長などの住民追い出し攻撃を地域の人びとと連帯して阻止しなければなりません。
 今回の集会を、47年ぶりに成田市市役所そば、1968年2、3月闘争を闘った旧成田市営グラウンド=現在の栗山公園で開催することを決定しました。戦後の歴史の分岐点となる2015年、あらためて成田市民に三里塚の熱い思いを訴える決意です。
 特急列車の「廃止」で地方を切り捨てるJRのダイヤ改定は住民を追い出す第3滑走路建設と同じです。これと闘う動労千葉を先頭とした労働者の闘い、労働者と農民の連帯した闘い、学生、市民の闘いがうねりとなって職場、学園、街頭を圧倒する時が来ました。今こそ「命より金」の社会を変えよう。韓国やアメリカなど世界の人びととの連帯を深め、「農地は命」と闘う市東さんを先頭にTPPを阻もう。
 「帰還」攻撃と闘う福島、辺野古新基地建設と闘う沖縄の怒りと連帯しよう。関西を始めとする住民運動のすそ野を今こそ大胆に広げよう。国策と闘うすべての人びととつながり、3・29三里塚全国総決起集会を成功させよう。   
                                  2015年2月25日

新やぐら裁判、「解約許可処分は無効だ」

2016-01-28 09:18:25 | 三里塚闘争



■新やぐら裁判、「解約許可処分は無効だ」
前進 速報版 2016年1月27日 13:32

 1月25日、千葉地裁民事第2部(岸日出夫裁判長)で新やぐら裁判の弁論が開かれた。三里塚芝山連合空港反対同盟と顧問弁護団、支援の労働者・学生は、"農地死守"の決意も固く、新年初の三里塚裁判に臨んだ。
 この裁判は、農地法裁判(現在上告審)で市東孝雄さんが明け渡しを求められている天神峰の耕作地の一角に建つ反対同盟所有のやぐら、看板など四つの工作物の収去を求めて、成田空港会社(NAA)が反対同盟を不当に提訴した裁判である。NAAは農地法裁判ではやぐらや看板などを市東さん個人の所有としたまま、この新やぐら裁判では反対同盟の所有物として訴訟を起こすというデタラメぶりだ。

 今回の法廷では、弁護団の西村正治弁護士が準備書面3を陳述し、「解約許可処分は無効」と主張した。
 NAAは2006年7月に千葉県知事の「解約許可処分」というお墨付きを得て、同年9月に市東さんに対し土地の賃貸借契約の解約を申し入れ、契約は終了した(だから出て行け)と主張している。その根拠が農地法20条2項2号だという。だが、その許可処分は無効だ。
 反論の機会なく一方的に小作権を侵害するという意味では、農地法20条2項2号自体が適性手続きを保障した憲法31条に違反している。
 そもそも成田空港建設において農地取得のために、農地法20条を適用して県知事の許可を取って賃貸借契約を解約し耕作権を奪おうとする策動は以前にもあったが、憲法29条(財産権)に違反するものとして1970年に農林省が否定的見解を出し、断念された。NAAはまたぞろその手口を持ち出してきたのだ。
 農地法20条はもともと、小作権の保護のために「知事の許可がなければ解約できない」という趣旨であるにもかかわらず、NAAはこれを悪用して農地明け渡しを迫り、市東さんの生存権を脅かしている。空港建設のために親子3代100年続いてきた農地をつぶす、こんな転用には何ら正当性、公共性がない。
 小作者の同意のない解約許可申請、農地転用はありえない。成田市農業委員会や千葉県農業会議が、市東さんらの抗議を退けてこれを通したことは重大な違法・違憲だ!
 さらに弁護団は、この新やぐら裁判が、同じ千葉地裁民事第2部、岸裁判長のもとで行われている市東さん耕作権裁判と争点が重なっていることを指摘し、耕作権裁判の進行を無視してこの新やぐら裁判を拙速に進めることなど決してないよう念を押した。
 次回期日を5月30日として閉廷した。
 千葉県弁護士会館で、伊藤信晴さんの司会で報告集会が開かれ、弁護団がそれぞれ法定での緊張に満ちたやり取りを解説し、参加者との質疑応答を行った。
 動労千葉の滝口誠さんが連帯発言に立ち、労農連帯を一層強化し、春闘を闘いながら、成田市中心部で開かれる3・27三里塚集会に全力で取り組む決意を表明した。
 最後に伊藤さんが、「今年は三里塚50年。反対同盟は軍事空港粉砕、第3滑走路阻止、農地死守を掲げ全力で闘う」と決意を述べ、報告集会を締めくくった。
 午後に反対同盟と支援連は、恒例の千葉市繁華街での情宣活動に立ち、寒風をものともせず、農地強奪を許さぬ5万人署名への協力を呼びかけた。(TN)

三里塚反対同盟、2016年新年デモ、団結旗開きに決起!

2016-01-13 05:08:56 | 三里塚闘争
■三里塚反対同盟、2016年新年デモ、団結旗開きに決起!
全国水平同盟ブログ 2016年1月13日

市東さんの農地を守り、3・27全国集会に総決起しよう!


 1月10日、全国水平同盟杉並支部は三里塚反対同盟の呼びかけに応えて、新年敷地内デモと2016年団結旗開きに参加しました。





 団結旗開きで、水平同盟を代表して、執行委員の 狩野正幸杉並支部書記長が連帯の発言をおこない、共に闘う決意を表明しました。
 反対同盟は2016年の闘争宣言を発しました(以下抜粋)。「2016年、反対同盟は安倍政権打倒へ総決起することを宣言する。三里塚闘争50周年を迎えるこの2016年は、間違いなく歴史的な一年になる。…(略)…戦争と改憲、弱者切り捨て、TPP推進の安倍政治を一刻も早く止めなければならない。安倍打倒が市東さんの農地を守る道だ。国会闘争、辺野古新基地阻止、反原発、そして三里塚で、力強い大衆運動を作り出し、団結して安倍打倒へ総決起しよう! 3・27全国総決起集会へ結集しよう! 7・3三里塚50周年の集いの歴史的成功を勝ち取ろう!」。農地死守・実力闘争で闘う反対同盟と 固く連帯し、3・27全国集会に総決起しましょう!




三里塚で新年デモと団結旗開き

2016-01-12 20:19:39 | 三里塚闘争







■三里塚で新年デモと団結旗開き
前進 速報版 2016年1月12日 17:17 

 1月10日、三里塚芝山連合空港反対同盟が主催する新年の三里塚現地デモと団結旗開きが行われた。
 快晴の青空のもと午前10時、反対同盟は東峰神社に集合し毎年恒例のしめ縄の付け替えを行った。この神社は成田空港の暫定B'滑走路の南延伸に立ちはだかる反対闘争の拠点だ。作業中も頭上40メートルをジェット旅客機がすさまじい騒音をまき散らして何度も通過する。作業を終えた反対同盟が決意と自信に満ちた表情で鳥居前に並ぶと、参加者のカメラのシャッター音が続いた。つづきは本文で