前進 速報版 2015年7月31日
川沿いの道路の真ん中をど堂々と歩く亀さん。
この間ぺちゃんこになったその家族を見ていたので、
あわてて自転車で引き返しました。
何台も車が通ったのに…
結構速いんだ。
■全国水平同盟第4回大会 全国に旗を立てよう 久原新委員長体制を確立
前進 速報版 2015年7月25日 16:14
大会は、植木団地からの追い出しに対して2回の裁判を闘い植木団地労組の自主管理闘争の先頭に立つ、地元の高槻支部の開会あいさつで始まった。
連帯のあいさつを関西働組合交流センター、被曝労働拒否を闘う動労水戸、婦人民主クラブ全国協議会、全学連、革命的共産主義者同盟が行った。無実で獄中40年の星野文昭さんのメッセージを大阪・取り戻す会が読み上げた。
また、動労千葉、三里塚芝山連合空港反対同盟、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部などからメッセージが寄せられていることが報告された。
●非正規職撤廃、労組で団結
議案の提案は、「総括と方針」を久原正子本部役員が、「第4回大会の課題」を平沼和典事務局長が行った。
久原本部役員は冒頭、「安倍が戦争法案を強行採決した7月15、16日をもって、恐慌を革命に転化する本格的闘いの始まりにしよう」と呼びかけた。そして、「韓国・民主労総ゼネストに連帯し、沖縄ゼネスト情勢から始まった日本におけるゼネストが、動労千葉・動労水戸を先頭とする『動労総連合を全国に』の国鉄決戦を基軸に切り開かれようとしている」「西郡に始まり高槻・植木団地、京都・崇仁(すうじん)―東三条へと拡大する全国水平同盟の闘いはこのゼネスト情勢の決定的一翼」であることを鮮明にさせた。
さらに、「既成の解放同盟の真っただ中から大衆の生きんがための決起が始まっている。全国のに全国水平同盟の旗を立て、地域丸ごと、階級全体を組織するゼネストを実現する最先頭に立とう」と訴えた。
平沼事務局長は大会の課題を4点にわたって提起した。
①植木団地の自主管理の闘いの教訓について。解放運動にとって労働組合は、解放同盟が労働者階級から孤立し腐敗し自滅した道を実践的に突破する道だ。
②動労水戸の被曝労働拒否と原発労働者獲得の闘いに学ぼう。
③差別=階級分断は人間的共同性の破壊だ。(とさつ)場、関連の食肉、皮革、靴。清掃、斎場などは人間の生命にとってなくてはならない。産業で働く労働者は非正規職撤廃を掲げ労働組合に団結しよう。社会の主人公として労働の誇りと人間的共同性を取り戻そう。
④労働組合と一体となって地域の一大拠点になる闘いにうって出よう。地域全体の生活破壊、住宅、医療、教育、家族などのすべての課題に対し地域全体を組織できる展望を持って組織していこう。ゼネストを実現できる壮大な闘いの展望をもってうって出よう。
●京都の仲間が決意を表明
各支部からの報告に移り、まず高槻支部が発言に立った。警察と役所による仕事への妨害を弾劾し、「植木団地の闘いを拡大して自主管理で生き延びていくためのトラックを購入する資金のカンパ」を訴えた。
割れるような拍手の中で京都の崇仁支部準備会のAさんと東三条のBさんが登壇した。Aさんは「これから住宅裁判をみなさんと団結して闘っていく」と力強く決意を表明した。
杉並支部は、「狭山闘争が非正規職撤廃の闘いと結びついて闘うことによって必ず勝利できると確信した。東京―関東に新たな支部をつくる」と宣言した。
西郡支部は昨年8月の住宅追い出し強制執行との闘いの勝利者として発言した。「仮執行宣言付き1・30判決の激しさを〝民の住宅からの追い出し〟ではなく、〝差別を切っ先に使った、労働者階級の10割非正規職化と一体の路上へのたたき出し攻撃〟ととらえて住宅闘争論を転換して闘い勝利した」と報告し、住宅追い出しに対する国家賠償請求闘争への総決起を訴えた。
●安倍打倒の先頭に立とう
討論では9人が発言した。崇仁支部とともに闘う京都のユニオン自立、関東の執行委員、解放東日本共闘会議、関西合同労働組合、奈良市従業員労働組合教育支部、高槻医療福祉労働組合、東京清掃の労働者、八尾北医療センター労働組合などが議案を深める活発な討論を行った。
田中れい子書記長が討論のまとめを行い、久原正子新委員長を始めとする人事案を提案。議案とともに満場の拍手で採択された。また狭山第3次再審闘争勝利への決議案も採択。森本政二新副委員長の音頭で団結ガンバローを行った。
大会の成功をバネに、ただちに戦争法案粉砕・安倍打倒へ、民主労総ゼネストと連帯しゼネストを実現する闘いの先頭に立とう。8月18日の崇仁裁判、8月28日の西郡国賠裁判に総決起しよう。(全国水平同盟西郡支部・植村清)
■旭硝子本社に抗議 韓国・旭硝子社内下請け労組 集団解雇撤回求め
前進 速報版 2015年7月24日 14:03
安保戦争法案をめぐる国会闘争のさなかの7月14日から18日、韓国・亀尾(クミ)から旭硝子社内下請け労組(チャホンホ委員長)が旭硝子本社遠征闘争にやってきた。ガラス業界世界トップの旭硝子の韓国法人・旭硝子ファインテクノコリアが、非正規職労組つぶしを策し170人集団解雇の暴挙に及んだのだ。
旭硝子は2005年、50年間土地無償貸与と8年間の関税・法人税・地方税全額免除の恩恵を得て韓国に進出し、年間売上高1兆ウォン(約1060億円)を達成。他方、社内下請け労働者は、時給600円余の最低賃金で週70時間にも及ぶ強労働を強いられてきた。雇用不安と低賃金・強労働に対し「生きさせろ!」と5月29日、社内下請け業者GTSで働く170人中138人が労働組合を結成した。
だが旭硝子ファインテクノコリアは6月30日、GTSに対し契約中途にもかかわらず突然請負契約を解除し、社内下請け労働者170人を集団解雇した。しかも労働者には「明日から来なくていい」という携帯メール1本の通告だった!
民主労総から支援要請を受けた動労千葉とともに日本遠征闘争が始まった。来日したのは、旭硝子下請け労組ウソクチョン副委員長とミンドンギ法規部長、民主労総金属労組KEC支会のソンインギュ代議員の3人。3年前に日本遠征闘争を行い、解雇撤回をかちとったKEC支会は、現在、旭硝子社内下請け労組を全面支援している。
7月15日昼、東京・丸の内にある旭硝子本社を抗議訪問し、社長との面談を要求。動労千葉、動労水戸、合同・一般労組全国協ら20人で社前で街頭宣伝を展開した。その後、国会闘争に合流し、ウソクチョン副委員長は「労組破壊のための集団解雇は旭硝子本社の指示によるものだ。動労千葉とともに解雇撤回まで闘う」と決意を語った。
16日には業界団体の板硝子協会を訪れ、京橋の旭硝子ショールーム前で街頭宣伝(写真上)。
17日朝、神奈川県鶴見市の旭硝子京浜工場で地元の労働者と700枚のビラをまき、「ともに旭硝子資本と闘おう」と呼びかけた(写真下)。昼前に厚生労働省の記者クラブで記者会見し、旭硝子本社で2時間にわたって総務主席を追及。責任逃れに終始する資本にミンドンギ法規部長は「集団解雇の責任は本社にある。次は解雇された170人全員で来る」と怒りをたたきつけた。
遠征闘争をやりぬいたウソクチョン副委員長は「日本での行動は何もかも初体験でしたが、動労千葉のように解雇撤回まで10年でも20年でも闘って必ず勝利する」と力強く宣言した。(K)
■三里塚一斉行動 〝第3滑走路阻止〟訴え 5万人署名方針決定
前進 速報版 2015年7月24日 13:35
7月19日、三里塚芝山連合空港反対同盟の27回目を数える空港周辺地域一斉行動が闘われた。朝8時30分、いつも通り市東孝雄さん宅離れに約30人が集合した。(写真)
冒頭萩原富夫さんから、農地法裁判の上告審闘争について方針が発表された。「7月12日に事務局会議の論議で最高裁にむけた緊急5万人署名運動に断固取り組むことを決めました。いつ判決が下ろされるか分からないのが最高裁です。年度内ではないかという予想もあります。判決が下りれば、すぐ実力闘争を構えるという緊迫した状況です。今度の署名はそうした決戦陣形を築く運動の一環としてやりたい。そのために、大々的に賛同団体を募る方式へと拡大させたい」と述べた。
市東さんは「高裁段階で3万人署名をほぼ達成した。闘いはいよいよ正念場です。断固たる気構えで取り組もう」と檄を発した。伊藤信晴さんは「農地死守の決戦陣形を築く闘いとしてがんばろう」と呼びかけた。
この日の重要課題は、石毛博道、相川勝重(芝山町長)らの「成田第3滑走路実現を目指す有志の会」7月設立策動との対決だ。打ち合わせを終え、それぞれが担当地域へ飛び出した。
北原鉱治事務局長は、この日も辻立ち演説を行った。成田市旧大栄の川上地区で声を上げた。「反対同盟員だった石毛らが、第3滑走路を誘致する運動を開始した。許せません。この静かなすばらしい川上地区をいっそうの騒音地獄にたたき込もうとする第3滑走路を阻止しましょう」。さらに多古町の島でも力強く訴えた。
真夏の暑さと闘って、各支援の担当者が各戸に次々と「反対同盟ニュース」第22号を配布し、アピールして歩いた。
夕刻に市東さん宅離れに戻って、報告を持ち寄った。芝山町の東部のでは「第3滑走路なんていらない。結局金目当てだろう。先日、国会前の行動に行ってきたよ」と話す人がいた。
多古町南部のでは元労働者の男性が、第3滑走路計画を激しく批判した。さらにあちこちで安倍政権の戦争政策に怒りが渦まいていることが報告された。
旧大栄町吉岡では、日ごろから騒音に苦しめられている人が深夜の着陸を批判し、「反対同盟にはがんばってほしい」と激励した。
伊藤さんが回った芝山町北部のでは、反対運動を裏切っただけではなく、利権あさりまで始めた石毛らに対する批判が高まっていることが明らかになった。
2年7カ月にもわたる周辺一斉行動の成果が、住民の声に表れている手応えを全員が感じた。最高裁5万人署名達成に向けて、新たなリーフレット作成に取り組むことなどを確認して、この日の闘いを締めくくった。(O)