末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

労働者・市民・学生の団結を強めるコーナーです

八尾市営住宅への指定管理者導入を許すな!

2017-02-27 06:47:42 | 八尾市800事業民営化阻止
■八尾市営住宅への指定管理者導入を許すな!
全国水平同盟西郡支部ブログ 2017年2月27日

暴かれた指定管理者制度導入の実態!
 
 3回の説明会で、最初に「三ヶ月家賃滞納で市営住宅追い出しは当たり前」と公言していた八尾市住宅管理課は、私たちが下記のビラを出して、「指定管理者の導入は住民の追い出しだ!」「追い出しを絶対に許さん」と暴露するや、2月25日、2月26日の説明会では、「三ヶ月家賃滞納」の「さ」の字の一言も言わなくなった。住宅管理課は、これを言ったら住民の怒りに火が付きかねない、と恐れ追い詰められ、焦って、一言も言わなくなったのです。これに変わって力を入れているのが、役所は縦割りでできないが、「東急コミュニティーは24時間のコールセンターを持っているので、何かあったときすぐに駆けつけてくれる」、です。そして3000万円削減できるから東急コミュニティーは万々歳だ、ということを必死に宣伝しています。しかし、3000万円削減してできる24時間体制とは、まさに非正規職化であり、下請けへの丸投げであり、結果現れるのは安全・安心の切り棄て以外の何物でもありません。各説明会で、住民の怒りの追い詰められ、私たちに一言も発言させません。何も変わらない、と必死に言いますが、逆に全てが変わることを如実にあらわっしていいます。家賃も大幅に上がる人が続出しています。とりわけこれまで生活苦や応能応益家賃制度に反対して供託で闘いながらも、八尾市の脅しで心ならず供託を降りた人などにも、家賃の減免が認められてきた。この人たちに対して突然「滞納」を理由に家賃減免を認めない、と言ってきているのです。ほんとうに許すことができません。次長は、住民に対して思いやりを持ってやります」と言ったが、この次長こそ、高裁判決を待たずに、夏まっ盛りの盆の時期に、追い出しの指揮した張本人です。傍聴していた8家族からは、怒りの声が叩き付けられました。
闘いはこれからです。我々のたたかいの前に、地区協が八尾市の手先であることが完全に暴露されました。いよいよ全国水平同盟西郡支部と八尾北労組が地域の団結の軸として砦としての登場を、この指定管理者説明会決戦で勝ちとりました。



共同作業所弾圧 「詐欺」事件でっち上げを粉砕 高橋道子さんを奪還

2017-02-27 06:19:17 | 障がい者解放




■共同作業所弾圧 「詐欺」事件でっち上げを粉砕 高橋道子さんを奪還
前進 速報版 2017年2月26日 14:38

 2月15日「詐欺」事件でっち上げで不当に逮捕されていた高橋道子さんを、24日午前11時、奪還・釈放を勝ち取りました。不当逮捕弾劾緊急署名はわずか数日間で全国から300筆を越え、檄文とカンパが集まりました。皆さんの数々のご支援、本当にありがとうございました。
 今回の弾圧は、横浜市内の社会福祉協議会の研修室を国鉄1047名解雇撤回闘争支援の交流会や地域の労働運動を担う労働者との会合のために利用したことを「差額をだましとった詐欺」だというものでした。警察のこうした筋書きは、高橋さんの釈放されたことによって、完全なデッチ上げであることが100%明らかになりました。弾圧に手を染めた神奈川県警公安3課を絶対に許さない。恥を知れ!

 神奈川県警=安倍政権の今回の弾圧の狙いは、作業所そのものをつぶそうということでした。作業所が「津久井やまゆり園事件」を生み出す政府や資本家階級と真正面から対決しこれを打ち破る場になっているからこそ、今回の弾圧が強行されたのです。
 横浜の作業所「クーニーズショップ」で働く青年労働者は高橋さんと一緒に労働組合(合同労組かながわの分会)を結成し、訪韓し民主労総との国際連帯の取り組みも強めてきました。
 今回の弾圧がこうした作業所に対する弾圧であることを真剣な討論を行いはっきりさせ、団結して、「労働組合をつくって何が悪いんだ!」「作業所は奪われた労働を人間の共同性により取り戻す拠点であり、労働者=障害者=地域の人たちの拠り所である共同作業所で働き、生きるために活動することの何が犯罪なのか」と堂々とビラで訴え、連日の街頭街宣行動に決起しました。さらに動労神奈川の青年労働者ものぼりを出し決起しました。この青年労働者の決起が何よりも神奈川県警を追い詰め、弾圧を完全に粉砕したのです。
 神奈川の仲間は、高橋さんを奪還した翌25日にはただちに横浜「イセザキモール」での3月春闘行動を呼びかける街宣に決起しました。
 私たちは、3月国鉄決戦-3・4小田原春闘行動、3・19生きさせろ!非正規職撤廃! 神奈川春闘総行動(集会と横浜市内デモ)を全力で闘います。
 弾圧粉砕から動労神奈川を先頭に拠点建設・組織拡大へ闘います。ともに闘いましょう。

2・17 70人が徳島刑務所行動 面談を拒否する所長を弾劾

2017-02-23 22:35:59 | 星野文昭さんの獄死・国家犯罪を許さない

■2・17 70人が徳島刑務所行動 面談を拒否する所長を弾劾
前進 速報版 2017年2月23日 13:40

 2月17日午前、徳島刑務所に全国から70人が集まり、面会・差し入れと申し入れ行動が闘いぬかれた。
 黄色の星野ゼッケンを着けた全国の救援会を先頭に、星野文昭さんへの差し入れが始まった。わずか数十㍍先に星野さんがいる。刑務所の塀を前に実感がわいてくる。
 星野暁子さん、弟の修三さんとゆかりさんが、拍手に送られて面会に入った。その間、3人1組になっての差し入れを続けながら、駐車場では北海道から沖縄まで全国から集まった人びとが感想や報告を述べ合い、団結をいっそう固めた。

 そこに怒りの報告が届いた。友人である革共同の鎌田雅志さんと鎌田由子さん、さらには共同代表の戸村裕実さんの差し入れも不許可となったのだ。3人は昨年2月に暁子さんとともに友人面会を申し込み、断られた経緯がある。絶対に許せない。しかしこれは、全国の仲間が繰り返し訪れ、声を上げていることへの徳島刑務所の恐怖の現れだ。
 怒りが広がる中、本田庶務課長が「申入書」を受け取りに出てきた。昨年着任した宮本祐康所長が6月に出した「今後は文書を受け取るだけ。面談はしない」との方針を強行したのだ。
 戸村さんが申入書を読み上げた。①星野さんを直ちに出せ、②友人面会を認めろ、③手紙の墨塗りをやめろ、④暖房を入れカイロの使用を認めろ、⑤24色の絵の具を使わせろ、⑥アレルギー食を保障しろという6項目を要求した後、戸村さんは満身の怒りで面談を拒否した徳島刑務所の対応を弾劾した。
 これに対し本田課長は「抗議集会をやるのなら文書の受け取りもできなくなる」と居直ったが、群馬と千葉の仲間も申入書を突きつけ、差し入れを拒否された鎌田さんも怒りを込めて「星野さんを取り戻すまで何度でも来る」と迫った。
 面会を終えて出てきた暁子さんは、「文昭はとても元気でした。インフルエンザで病舎にいたが、今は元の部屋に戻りました。外の様子を聞いて喜び、皆さんに会いたいと言っていました」と伝えた。さらに、星野さんから聞き取った「戦争に反対して立ち上がり、世の中を変えようとしたことに対し、無期懲役がかけられ42年投獄されていることに怒って全国で立ち上がっている。運動を大きく前進させて100万人の署名を集め、全証拠開示・再審解放をかちとろう」というメッセージを伝えた。
 修三さんは「早くみんなと手をつないで歩こうと伝えた」と語り、ゆかりさんは「きらきらしていました」と星野さんの様子を伝えた。
 午後には徳島市内で全国活動者会議が開かれた。冒頭に奥深山幸男さんに黙禱(もくとう)し、事務局による基調と再審闘争報告の後、天田三紀夫革共同書記長が、2017年に必ず星野文昭同志を奪還すると、革共同の決意を提起した。
 これらを受けて熱心な討議が行われ、逮捕から42年、無期懲役刑が確定してから30年となる今年、100万署名を推進し、なんとしても星野さん解放をかちとることを誓い合った。
 この行動に先立ち、16日夜には徳島駅前街宣とキャンドル行動が、17日当日には早朝から徳島刑務所、市役所、郵便局、駅前などでビラまき宣伝が行われた。

指定管理者導入に反対し、八尾市説明会に集まろう

2017-02-21 17:57:26 | 八尾市800事業民営化阻止
■西郡市営住宅への指定管理者導入反対!

説明会は以下の日程で行われます。参加しやすい会場に行こう

<八尾市の指定管理者説明会日程>
①2月21日(火) 午後7時~  西郡住宅33号館集会所
②2月24日(金) 午前10時~ 桂青少年会館1階視聴覚室
③2月24日(金) 午後2時~  桂人権コミュニティセンター2階集会室
④2月25日(土) 午後7時~   西郡第3集会所
⑤2月26日(日) 午前10時~ 西郡第3集会所


八尾市の勝手にはさせない。
西郡の市営住宅は、戦後、労働者階級の「生きさせろ」の闘いの先頭で、自分たちの土地建物を提供して勝ちとった住宅です。みんなが助け合いながら生活していく共同体でした。だから八尾市は、住宅の継承を認め、家賃滞納があってもすぐに追い出しをすることができなかったのです。指定管理者導入の狙いは、この歴史的経緯を切り捨て、民営化して指定管理者と住民との「一般的な賃貸借契約関係」にして、3ヶ月家賃を滞納したら無慈悲に追い出しできるようにすることなのです。
そのため、八尾市は、住民への説明責任を放棄し、一方的に議会に指定管理者の議案提起を行い、いままた「決まったことだ」と結果だけを押しつけようとしているのです。昨年桂人権コミュニティセンターで開かれた説明会に参加した人は、「説明会に参加したのはたった2人だけ。こんなん説明会やない!」と怒っています。
八尾市は、住民が集まることを恐れているのです。あろうことか八尾市は、2月24日に西郡33棟集会所を、八尾北医療センターと八尾北労組が借りて主催する「健康教室」について、2月17日になって、突然、貸さないと言ってきたのです。八尾市が、住民が集まることを恐れ、なりふり構わぬ弾圧に出て来ているのです。「健康教室」に会場を貸さないなど、とりわけ一度許可した会場を貸さないなど言語道断であり、絶対に許すことはできません。
八尾市住宅管理課は33棟集会所の使用を無条件で見とめよ!
指定管理者は、八尾市自治体労働者の、転籍・解雇・総非正規化攻撃、現業の民営化攻撃の新たな始まりです。住宅管理課職員は6名削減されます。他方で指定管理者の導入で、3000万円安くなるといわれています。その大半は指定管理者職員が非正規化され、人件費が削減されるからです。労働者を使い捨てにする指定管理者への東急コミュニティの導入反対!
住民の追い出しと団活破壊・コミュニティの破壊、非正規職化、これが指定管理者の正体です。絶対に反対しましょう。八尾市説明会に参加しよう。

以下西郡支部大会基調報告の、「<4>指定管理者導入絶対反対」を掲載します。お読み下さい

<4> 市営住宅への指定管理者導入絶対反対

① 指定管理者導入=民営化は社会を壊す悪だ。市営住宅の廃止だ。
 八尾市の指定管理者導入は、国鉄分割・民営化と全く同じ攻撃です。
 30年前の国鉄分割・民営化は、「民営化すれば安価で良質なサービスが提供できる」という口実で強行されました。だが、その民営化の結果が、分社化・転籍とローカル線の全面的廃止です。JR北海道は昨年11月、線区の大半が「当社単独では維持困難」とし、全面的に廃線にする計画を打ち出しました。民営化されたら、社会に必要な基本的なインフラさえ維持できないことは明白です。鉄道が廃止されれば多くの職場が消滅し、青年は離れて行き、街はすたれ、病院も学校も存続困難となります。日帝とJRは、それでも構わない、資本の延命こそすべてだ、と地方の切り捨てに踏み切っています。民営化こそ社会を壊す悪だ。
 田中市長は市営住宅は無くす方向だと言っているのです。民営化し廃止しようとしているのです。

② 「民間のノウハウ」とは、非正規職化・外注化だ。
 八尾市は、指定管理者導入で「民間のノウハウ」を活用して、「1年あたり約3000万円のコスト削減(直営に比べ約10%削減)」して、「住民サービスが向上」すると言っていますが、指定管理者は、さらに自分の儲けを出さなければならない。しかも、指定管理者は、3年で交代です。これで人間生活の土台である住宅行政が守られ向上する訳がありません。
 住宅管理で利潤が生れるはずはなく、「民間のノウハウ」とは、つまるところ、労働者の非正規職化と業務の外注化です。指定管理者(東急コミュニティー)に丸投げ・民営化された途端に、さらに、非正規化・外注化されるのです。 住宅管理課職員6名が削減され、指定管理者職員に置き換えられます。その6名も責任者以外は、ほとんど派遣や委託・嘱託の非正規の労働者です。分断され仕事をおぼえることも出来ず、安い給料でこき使われます。緊急時の対応や営繕・補修業務も外注化され、下請け・孫請けの業者が安く叩かれ、当然、いい仕事はしたくても出来ません。それは住民にとっては地域コミュニティーと日常生活の安全・安心の破壊、住宅の劣化、地域の荒廃です。

③ 「滞納」3ヵ月で、住宅追い出しの指定管理者導入に怒りが爆発。
 「指定管理者てなんや!勝手に決めるな!」八尾市による市営住宅への一方的な指定管理者導入に対して住民の怒りが爆発しています。
◎「民間になったら結局金目当てになり、業者と結託して住宅の追い出しをやってくる」「指定管理者が始まるのは地区協が『うん』というたからやろ」
◎「説明会に参加したのはたった2人だけ。こんなん説明会やない!」
◎「指定管理者は、八尾市の責任のがれで反対です。私は病気で家賃が払えないときがあった。家賃滞納3ヵ月で追い出すなんてとんでもない。住宅追い出しは死ねと言うこと言うことやないか。」と住民の怒りが爆発しています。
 病気にかかって家賃が払えなくなるなど、「滞納」は誰でもは起こることです。京都・崇仁団地であったように子や孫へ団地を引継ぐ権利も奪われます。

④ 八尾市の指定管理者説明会に行き、導入反対の怒りを叩きつけよう。
 追いつめられた八尾市は、指定管理者(㈱東急コミュニティー)を押し付ける説明会をやろうしています。
 東急コミュニティーは、すでに高砂府住の指定管理者をやっている会社です。府住では、やむを得ない事情で収入申告が遅れても「無申告だから最高家賃(近傍同種家賃)を払え」との督促状が送られ、家賃が3ヵ月遅れると「払わなかったら出ていけ」との「催告書」が送り付けられています。住民は、修理も何にもしてくれない、と怒っています。
◎申請書類を持っていっても、その場で回答がもらえない。
◎すべてが、ビジネス。対応が冷たい。住民と一緒になって地域をよくしようという気持ちが全くない。
◎最低限の表面的・応急的な補修業務しかやらない。明らかにサービスが低下。理由を聞くと、業務に含まれていないという答しか返ってこない。など、など。
⑤ さらに、桂コミュニティーセンターでの追加ゴミ袋の配布をやめ、9月には出張所での証明・届出業務も廃止になります。この住民切り捨て更地化攻撃は絶対許せません。

⑥八尾市の自治体労働者と団結して、民営化を阻止しよう。
 指定管理者は、住宅管理課職員の半減させ、次には現業の民営化が狙われています。八尾市自治体労働者の首きり・総非正規職化、労働の誇りを奪う団結破壊であり、絶対反対です。奈良市従の下水道民営化阻止の闘いのように、現場業務を担う労働者が誇りと団結を固め絶対反対で闘うなら攻撃をはね返すことができます。自治体労働者と団結し、組織して闘いましょう。




韓国 政府・資本家と全面激突 〝政経癒着の歴史終わらせる〟

2017-02-20 17:43:34 | 世界の闘い

■韓国 政府・資本家と全面激突 〝政経癒着の歴史終わらせる〟
前進 速報版 2017年2月20日 12:45

 韓国・労働者民衆の闘いは完全に新たな段階に入った。
 パククネの弾劾をかちとって完全に打倒するのか、それともパククネが卑劣にも延命・復活することを許すのか――起こっているのは労働者階級と政府・資本家との全面的な激突であり、始まった革命を最後までやりとげる闘いだ。主導権を握っているのは、民主労総を中心とした労働者民衆の側だ。

サムスントップの拘束かちとる
 17日、ついにサムスングループの事実上のトップであるサムスン電子の副社長・イジェヨンが贈賄容疑などで逮捕された。先月19日に1回目の逮捕令状請求が却下されたことを受け、労働者民衆の怒りが爆発したことが生み出した情勢だ。これにより、主犯であるパククネは崖っぷちに追いつめられている。
 民主労総は声明を出し「(創業以来)79年間治外法権が与えられていたサムスンは、政経癒着と有銭無罪(「無銭有罪」とともに、資金力に応じて罪の有無が決まる現実を皮肉って言う語)、汚辱の歴史を恥じるべきだ」とした上で、「イジェヨンの拘束は、財閥と権力の癒着の歴史を清算する信号弾にならなければならない」と、この闘いをさらに前に進めていくことを訴えた。
 18日にはソウルに80万人が結集し、「弾劾引き延ばしなんてとんでもない!」を掲げた第16回汎国民行動が開催された。
 この集会は前日のイジェヨン拘束を受けて勝利感にあふれつつも、パククネの弾劾と財閥の解体、労働改悪の阻止に向かって闘おうという新たな決意がみなぎるものとなった。サムスンの悪名高い「無労組経営」を突き破って4年前に結成された金属労組サムスン電子サービス支会の副支会長も発言に立った。
 またこの日には、米軍が高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD=サード)配備を狙う慶尚北道ソンジュとキムチョンから住民たちがソウルへ駆けつけた。サード配備反対の決意大会を開催した後、デモを行って光化門での集会に合流した。全国100カ所でもキャンドル集会が行われた。
極右勢力動員しあがくパククネ
 追いつめられたパククネはこの間、労働者の闘いに敵意をむき出しにし、延命のために徹底的に居直ってきた。特別検事の対面聴取から逃げ続け、憲法裁判所の審判を引き延ばしたあげく、大統領府の家宅捜査も拒否。ネット上で公開されたインタビューではなんと、チェスンシルゲートはデッチあげであり、自らは陰謀の被害者だと主張した。そればかりか、弾劾が棄却されたら検察やメディアを粛清するとまで言い出したのだ。労働者の怒りは限界を超えて爆発している。
 大統領府はこの間、政府に批判的な文化人ら1千人あまりのブラックリストを作成する一方で、サムスンや現代自動車などの財閥から極右団体に巨額の資金を出させて官製デモを組織してきた。
 これらを指示したのは、拘束中の前大統領秘書室長・キムギチュン(金淇春)だ。キムギチュンは70年代に軍事独裁政権の治安弾圧機関の中心にいて労働者や学生を弾圧し、残虐な拷問を行ってきたことが暴露されている。こうした人物が今に至るまで居座り、労働者を抑圧・支配してきたことに、根底的な怒りが爆発している。
 毎週のキャンドル集会に対抗し、極右勢力が星条旗を振って弾劾棄却や戒厳令の宣布を求める集会を行っているが、これは労働者の怒りの火に油を注ぐものでしかない。
 さらに、戦争絶対反対の怒りは全土でますます激しく燃え広がっている。米海軍が済州基地への最新鋭ミサイル駆逐艦の配備を提案したことに対しても、地元の住民が直ちに「東北アジアの軍事的緊張を一層高める」と抗議に立ち上がった。「少女像を守れ」「日韓合意を破棄しろ」の声も全土にこだましている。
 2月25日にはソウルにすべての怒りを結集し、200万人規模の民衆総決起集会が開催される。
核戦争宣言した安倍政権倒そう
 米日帝国主義、とりわけ日帝・安倍政権は、この決起を圧殺するために東アジアを戦争へとたたき込もうとしている。韓国の支配階級は今や、これと一体となって戦争に突き進む中に唯一の延命の道を見いだしているのだ。
 安倍打倒はまさに、韓国の地で立ち上がる労働者民衆の勝利をかけたテーマそのものだ。韓国の闘いに応え、核戦争を宣言した安倍を倒そう。

写真〕サード配備予定地で闘いを続ける住民たちがキャンドル集会にあわせて上京し、デモと集会を行った(2月18日 ソウル・光化門広場)

全学連弾圧 青野君を不起訴で奪還 新共謀罪を徹底粉砕しよう

2017-02-20 17:38:19 | 学生運動

■全学連弾圧 青野君を不起訴で奪還 新共謀罪を徹底粉砕しよう
前進 速報版 2017年2月20日 12:39

 「青野君を取り戻したぞ!」「権力犯罪をうち破ったぞ!」――2月17日午後1時、釈放決定を受けて全国学生は歓喜に沸きました。「昨年3月の京都地裁内での公務執行妨害」をデッチあげられ、1月29日から逮捕・勾留されていた東北大学医学部・青野弘明君の奪還をかちとったのです!
 安倍政権は今通常国会で、新共謀罪(テロ等準備罪)新設を狙っています。その先取りともいえる全学連への政治弾圧を、闘う学生・労働者・市民の団結の拡大でうち砕きました。多大な支援と連帯を寄せてくださったみなさん、本当にありがとうございました!

 青野君は東北大入学以来、反戦・反原発運動と学生自治会運動に取り組み、福島への被曝強制と闘ってきた医学部生です。昨年3月14日、京都簡易裁判所で行われた勾留理由開示公判(15年の京大反戦ストを「威力業務妨害」とデッチあげ、6人の学生を逮捕した事件。後に全員不起訴釈放)はとんでもない反動裁判でした。上垣猛裁判官は、傍聴者全員に退廷命令を出し、待機させていた機動隊を導入。機動隊員と廷吏が青野君ら傍聴者を暴力的に排除したのです。
 それから10カ月後に青野君を「公務執行妨害」で令状逮捕。犯罪に犯罪を上塗りする国家権力の弾圧です。この反戦運動・学生運動つぶしに怒りを燃やし、全国学生が京大生・京都市民と心をひとつに奪還闘争をやり抜きました。
 弾圧への怒りの声は日々拡大し、街頭宣伝では、街行く人が次々と足を止め、「頑張れ! 信念を貫け!」「日本の政治を変えよう」「あなたのような医師が今の日本に必要だ」と、熱い激励メッセージを書いてくれました。3回の京都市内デモにも京大生と関西の労働運動の仲間、飛び入りの市民が合流し、圧倒的注目でした。京大学生運動つぶしでもあるこの弾圧(1月31日に京大熊野寮に不当家宅捜索)に多くの京大生が怒り、奪還闘争に立ちました。
 青野君も獄外の仲間を信じ、警察・検察の取り調べに完全黙秘・非転向を貫きました。青野君の毅然とした闘い、日々広がる権力犯罪への怒りが起訴策動を粉砕したのです。弾圧は団結の力で必ずうち破れます!
 17日夜、京都市内での弾圧粉砕集会は、奪還闘争を担った京大生を先頭に、勝利感いっぱいでうち抜かれました。弾圧粉砕の勝利から17年京大―全国学生運動のさらなる発展へ! 全国学生は全力で闘います。
(全学連救対部)

写真〕見事に弾圧を打ち破った青野弘明君(右)と、ふくしま共同診療所の杉井吉彦医師(左)