大好きな酢豚ですが途中で徳洲会に行かなければならなくなり持ち帰りに。帰りが遅くなり9階食堂でランチを。これは塩辛かったです。
■パククネ完全打倒へ進む韓国 空前の190万人が決起 学生は全国で続々同盟休校
前進 速報版 2016年11月28日 12:17
韓国労働者階級の闘いは、世界史の新たな段階を切り開いている。パククネ即時退陣を掲げた11月26日の汎国民大会には民主労総の組合員をはじめ農民や学生などあらゆる人びとが合流し、「ここで世の中を変えるんだ」(聖公会大学時局会議のプラカード)という決意が大統領府を包囲した。この190万人の闘いに連帯し、「すべてを止めるゼネスト」を日本でも実現しよう。
■パククネが絶体絶命に
26日に開催された「パククネ即時退陣!第5回汎国民大会」は、ソウルで150万人、釜山、光州、大邱など各地で40万人が決起し、全国190万人で闘いとられた。民主化以来最大規模の、歴史を塗り替える決起だ。
ソウルでは氷点下の気温で初雪が舞う中、人間の鎖デモは青瓦台(大統領府)まで200㍍に迫り、市の中心部は文字通りキャンドルの明かりで埋め尽くされた。海を越えてワシントンやパリ、ベルリンなど全世界23カ国67都市でも集会が開催された。
絶体絶命の危機に追い詰められたパククネは、昨年12月の日本軍軍隊慰安婦をめぐる日韓合意に続いて、11月23日に日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の締結強行に踏み切った。開始された労働者の革命を、戦争を呼び込んででも圧殺しようとあがいている。絶対に許せない。
韓国の労働者民衆は、日本帝国主義が集団的自衛権行使を口実として再び朝鮮半島を蹂躙(じゅうりん)することなど絶対に認めないと激しく怒りを爆発させている。締結当日、サード韓国配備阻止全国行動や日韓合意に反対して闘ってきた大学生を先頭に国防部前での抗議行動が行われたほか、写真記者たちも庁舎ロビーの床にカメラを置いて非公開の調印式に抗議した。こうした中でパククネの支持率は4%にまで下落し、最低記録を更新した。
■高麗大で学内占拠突入
決定的なのは、大学生たちが民主労総の呼びかけに応えて闘いの最先頭に躍り出たことだ。
12日の民衆総決起に600人が参加した淑明女子大では、学生の総投票で91%の賛同を得て25日の同盟休校を決定。当日は学内集会を開き、デモに打って出た。この日には延世大、東国大、聖公会大などの学生もデモを行い、光化門広場での「パククネ政権退陣!大学生総決起」に2千人が結集した。
さらにこの日、光州教育大学をはじめ全国10の教育大学でもパククネ退陣を掲げて同時多発同盟休校に入った。記者会見では「小・中・高校生も街に出て声を上げている中、未来の教師として黙っていることはできない」「民主労総のゼネスト・農民の闘いと連帯する」と宣言された。30日には、ソウル大学を筆頭に全国の約110大学が同盟休校に突入する。
こうした闘いの中で、パククネが進める新自由主義大学化への怒りも噴出している。梨花女子大、ソウル大の闘いに続き、高麗大学の学生たちが24日、産学連携を推進する「未来融合大学」新設に反対して本部占拠闘争に突入した。
農民の怒りと決起も根底的だ。全国農民総連盟は19世紀の甲午農民戦争の指導者の名にちなんだ「チョンボンジュン闘争団」を編成。トラクターを連ねて半島を縦断し、警察の暴力的妨害と不当弾圧を受けながらも26日ソウルでの行動に合流した。30日の民衆ゼネストにも駆けつける予定だ。
■ゼネストに圧倒的支持
こうしたあらゆる民衆の怒りをひとつに束ねるものこそ、民主労総の闘いだ。
ブルジョアマスコミは今回の歴史的な行動の「非暴力性」を強調しているが、決起した労働者民衆が求めているものは「すべてを止めるゼネスト」でパククネを完全に打倒することだ。26日の大会で、ストライキを継続する鉄道労働者の発言に拍手喝采が送られ、光化門広場には「民主労総がんばれ!」のスローガンが響き渡った。
金属労組と建設産業連盟は30日、4時間以上のゼネストを決行する。公共運輸労組もゼネストへ集中的に突入するほか、保健医療労組は医療民営化政策と労働改悪法の廃棄などを要求して闘争本部を結成。30日には「パククネ即時退陣―パククネ政策廃棄ゼネスト」を展開する。
さらに公務員労組は政府総合庁舎前でのリレー野宿ろう城闘争に入った。30日には全教組の組合員たちともども年休をとり、全国からゼネストに駆けつける計画だ。
「違法な政治スト」として弾圧を狙うパククネ政権に対し、民主労総は「民衆の要求と力こそが法であり正義だ」「パククネ政権の労働改悪が、財閥の賄賂上納への見返りだったことが明らかになっている状況で、労働者たちが不当な賄賂の取引と腐敗した権力に抵抗することは限りなく正当だ」と、断固として組織化を推し進めている。
戦争と革命が激しくせめぎあう中、韓国における闘いは全世界の労働者民衆に進むべき道を示している。東アジア―世界革命の鍵を握るのは日韓労働者の連帯だ。韓国労働者民衆の闘いとどこまでも連帯し、安倍打倒・朝鮮侵略戦争阻止の闘いを必ずや日本で爆発させよう。
〈写真上〉汎国民行動に先立って行われた学生集会。ソウル大や韓国外大などの旗が翻る(11月26日 光化門広場)
〈写真下〉同盟休校に突入した淑明女子大で、デモに先立ち開催された宣言式(25日 ソウル市龍山区)
■東三条住宅高裁判決 "追い出しは信義に反する" Bさんの住居を承認
前進 速報版 2016年11月24日 17:48
画期的な勝利をついにもぎとりました。京都・東三条の改良住宅に住むBさんの住宅追い出し反対裁判の判決が、11月17日に大阪高裁第11民事部(山下郁夫裁判長)で出されました。Bさんが当然の権利として主張していた亡母名義の部屋の相続は却下されましたが、Bさん名義の部屋の賃借権は認められ、Bさんのものと認定されました。
「母名義の部屋を返せ!」と立ち上がったBさんに、京都市は報復的にBさん名義の部屋からの追い出しにかかりました。しかし、京都市の主張を認めた一審判決(3月28日)をひっくり返し、住居を守りぬいたのです。京都市によるBさん名義の部屋の契約解除は、東三条を更地化するために住民を追い出す攻撃です。これを裁判所が「信義に反する」と言わざるを得ない力関係を強制したのです。
また、この勝利は、応能応益家賃制度の導入による家賃値上げに反対する住民を裁判で追い出し地域を更地化する市の攻撃を止める闘いの橋頭堡(きょうとうほ)を築きました。なによりも団結を守りぬき、すべてを奪い返す闘い、資本主義打倒の闘いとして、着実に地域拠点の建設に向かって進んでいます。
裁判後の勝利報告会には全国水平同盟西郡支部・高槻支部・崇仁(すうじん)支部準備会、関西各地の仲間がかけつけました。Bさんと全国水平同盟は、直ちに完全勝利をめざして最高裁に上告しました。
●地域の絆を回復
更地化は地域の団結、共同体を破壊する攻撃です。Bさんの闘いは、あきらめずに絶対反対で闘えば勝てることを示し、団結と共同体を守りぬきました。この勝利は、これまで住宅・市営浴場・診療所などを奪われ破壊されてきた地域の絆を回復させるきっかけになります。また、高槻・植木団地闘争への弾圧を粉砕した勝利とともに団結を取り戻す闘いのうねりをつくります。
判決から3日後の20日に東三条と同じく京都で住宅からの追い出し・更地化する攻撃と闘う崇仁で懇談会が開かれました。Bさんは「わずかな勝利だが、京都市のこれまでの更地化攻撃に風穴を開けた。希望の光が見えた。闘ってきてよかった」と述べました。
崇仁支部準備会は東三条裁判の地平を崇仁裁判につなげ、診療所廃止反対署名運動を進め、更地化を粉砕する闘いの責任をとる決意でいます。
●水平同盟建設を
「こんな腐った社会を変えよう」と、労働者を先頭に韓国全土でパククネ打倒の闘いが爆発しています。新自由主義による住宅追い出し・更地化反対の東三条・崇仁の闘いも一体です。11月国際共同行動の力が、更地化絶対反対の闘いを「奪われた住宅、医療など生きる糧を取り戻す闘い」へと押し上げています。
勝利するためには新自由主義に絶対反対の旗を掲げる全国水平同盟の存在が決定的です。住宅からの追い出し、地域の更地化に反対するすべての人は全国水平同盟に加盟して闘おう! 強大な全国水平同盟を建設しよう!
(京都 朝霧広巳)
〔写真〕裁判後の勝利報告会で上告審での完全勝利を誓った(11月17日 大阪弁護士会館)
■伊方原発防災訓練を弾劾 愛媛県職労などが抗議行動
前進 速報版 2016年11月24日 13:48
11月11日、四国電力と愛媛県は、再稼働している伊方原発3号機の事故を想定した防災訓練を実施しました。この訓練は原発事故での住民の避難訓練だと呼ばれていますが、まったくそうではありません。昨年の訓練で伊方から住民は避難できないことが明白になったにもかかわらず再稼働を強行したことを正当化し、さらに全国の原発再稼働を狙うキャンペーンにほかなりません。
NAZENえひめの仲間は11日朝、4年余り毎週、反原発金曜行動を行ってきた県庁前に登場。出勤してくる県職員や訓練に参加するため県庁に来た人たちに対して、ビラを配布しました。NAZENえひめの徳丸真一共同代表、郵政労働者の日野亮さんらがマイクを持ち訴えました。
愛媛県職員労働組合の仲間は、この日から始まる秋季賃金確定交渉への決意と、「被ばく前提の訓練に抗議し即時停止と廃炉を求める」ことを訴えた組合機関紙を県庁内全職場に配布し、県庁前の行動に合流。「住民も労働者も被曝させてはいけません。放射性物質が放出されている想定の訓練であり、被曝は免れません。住民の健康や生命を守るべき県職員として、自治体の労働組合として絶対反対です。原発はなくす以外ありません。被曝前提の防災訓練は中止すべき。ともに反対の声を上げましょう」と熱烈に訴えました。
広島から高陽第一診療所労組、動労西日本、広島連帯ユニオンの仲間が参加し、高陽第一診療所労組・森末一義執行委員長が愛媛の労働者・住民と団結して闘う決意をアピールしました。
この後、参加者は毎月11日、伊方原発の地元住民が呼びかける伊方原発ゲート前座り込みに合流しました。原発を見下ろす「道の駅きらら館」付近では、住民や反原発を闘う仲間十人余りが怒りのシュプレヒコールを繰り返し、ゲート前では女性を先頭にした住民の二十人余りが座り込みを行いました。そして「伊方原発を今すぐ廃炉に!」と繰り返し声を上げました。
NAZENヒロシマの仲間は「福島では甲状腺がんの子どもが増え、帰還やJR常磐線の延伸など被曝が強制されています。フクシマと連帯して原発廃炉まで闘おう! 広島は伊方や島根の原発廃炉を目指して団結して闘います」とアピールしました。
●3号機停止を県に申し入れ
NAZENえひめはこれに先立つ11月7日、愛媛県に申し入れを行いました。この行動は、愛媛新聞で「3号機停止、全基廃炉に」と大きく写真入りで報道されました。
愛媛県当局・原子力防災対策課の職員に対して熱烈に訴えました。「廃炉にするしかない。県は『原子力災害対策』ではなく、伊方原発廃炉の先頭に立つべきだ」「被曝労働と住民の被曝に反対して県職労が立ち上がっている。全国の人びとから、すばらしい組合だと言われる。原子力対策に従事している職員も、県職労とともに廃炉に向けて取り組んでほしい」「伊方現地の介護施設を訪問したが、みな、『事故になれば、到底避難できない』『自分たちの救援で労働者が被曝することは認め難い』と言っていました。この気持ちがわかりますか!」「本日の訓練を前にして、今月1日にNAZENえひめのAさんが『免状不実記載』をデッチあげられて捕らわれています。4年余り、毎週金曜日に県庁前でともに立ってきた仲間です。これは反原発運動つぶしの弾圧です。訓練強行と一体の治安弾圧を絶対許さず、仲間を取り戻します。職員の皆さんもともに被曝労働を拒否して闘いましょう!」。そのフロアにいた県職員はみな真剣に耳を傾けていました。
●不当逮捕の仲間取り戻す
愛媛県は今回の訓練を「福島原発事故のような原子力災害を想定した訓練」と明言しました。県が〝事故が起こる〟〝住民が被曝する〟と自認したのです。福島原発事故を繰り返し、労働者や住民を被曝させ、ふるさとを奪うような原発は廃炉にするしかありません。
事故が起きたら避難できないことはあまりにも明らかです。この伊方原発を動かし続け、被曝を強いることを前提とした避難訓練など、絶対に認められません。
今や労働者、住民の怒りが爆発しています。その怒りを恐れて、警察・検察・裁判所が仕掛けた治安弾圧がAさんの逮捕でした。しかしその企みは打ち砕かれました。11日の伊方原発防災訓練反対の闘いは、11・6集会や韓国での民衆総決起闘争と固く連帯して闘い抜かれました。この闘いの力で、11月11日の午後にAさんを取り戻す勝利をもぎり取りました。
この闘いの中で私たちは、「闘いに勝つ道は勝つまで闘うこと」という民主労総のアピールを実感することができました。愛媛の闘う仲間は、稼働中の伊方3号機を停止させ、伊方原発の全基廃炉から全原発廃止へ闘い続けます。(NAZENえひめ・H)
■市東さんの会が都内でシンポ 〝生き方、農業しかない〟
前進 速報版 2016年11月24日 13:32
11月20日、「市東さんの農地取り上げに反対する会」主催の毎年恒例のシンポジウムが、東京渋谷区の千駄ヶ谷区民会館で開かれました。
今年は「百年を耕す/めげるヒマなし―三里塚・市東さんの農地闘争」と題し、市東孝雄さんのお話をじっくり聞こうという趣旨で企画されたものです。農地法裁判が上告棄却となり、農地取り上げの攻撃との具体的対決の情勢に入る中で、反対同盟、動労千葉はもとより、古くからの支援者から最近三里塚闘争を知った人、産直野菜の消費者まで多くの人びとが怒りを胸に参加しました。
主催者あいさつ、会の基調報告に続き、市東さんが登場。天神峰の風景や農作業、集会やデモ行進などのスライド写真を背後のスクリーンに映し出しながら、市東さんは質問に答える形で自分を語りました。
農家と空港反対闘争を継いだ時の気持ちを語る市東さん。「もともと50歳になったら家に戻ると決めていました。田舎では長男に生まれると墓守(はかもり)というのがある。先祖から耕してきた畑を受け継ぐと、空港のために取られるのは許せないという気持ちが湧いてきました」
市東さんのたたずまいと語り口はいつも通り穏やかな自然体で、自分を飾らず、気負いもなく、しかし揺るぎない闘志を感じさせるものでした。そして、「空港の公共性」を否定して自らの農業の重要さに自信を示し、「自分の生き方の中に空港はありません。農地しかない。体の続く限り農業をやっていきます」と締めくくりました。こういうセリフがけれん味なくぴたりと決まるのが、市東さんの人柄です。
弁護団からの報告では事務局長の葉山岳夫弁護士が、「最高裁は上告棄却で空港会社と県の手先に堕した」と断罪し、現地実力闘争と連帯して強制執行を阻止するためにあらゆる法的手段を使って闘うことを明らかにしました。
最後に「まとめと方針提起」として会から、市東さんの農地をめぐる状況を広く全国の人びとに知らせること、千葉地裁の耕作権裁判の傍聴への取り組みの強化、強権発動の動きに対しては現地に駆けつけることが強く呼びかけられました。
強制執行攻撃との対決という緊迫した状況下で、参加者が生身の市東さんを感じ決意を新たにする好企画でした。
(田宮龍一)
■11・30ゼネスト連帯行動を 韓国で革命が始まった!
前進 速報版 2016年11月21日 12:56
韓国は革命情勢に突入した。
11月12日の民衆総決起闘争は100万人をはるかに超える人びとがソウル市内を埋め尽くして、深夜まで闘いぬかれた。翌週の19日には大学センター試験を終えた受験生も合流し、ソウルで60万人、それ以外で35万人が「パククネ退陣」の声を上げた。これで4週連続で決起が続いている。
韓国では30日に、民主労総を先頭に全人民が決起する一大ゼネストが闘われようとしている。これに応えて東京でも30日に連帯行動を打ち抜こう。
■社会を止める民衆ゼネスト
民主労総は11月17日の中央執行委員会で、11月30日にパククネの即時退陣・パククネの政策廃棄を要求してゼネストに突入することを決定した。
そこでは、「国民の命令を拒否する不法な大統領を、国民の力で直接引き下ろすための民衆抗争の先頭に民主労総が立つ」と決意が語られ、11月30日を民衆とともに歩む「民衆ゼネストの日」とすることが提起された。民主労総のゼネストとともに、青年学生たちは連帯して同盟休校に、教授は同盟休講に決起し、農民は仕事を止めて、自営業者は一日閉店して、すべての市民がともに歩む「国民抵抗権行使の日」とし、パククネの即刻退陣を求める闘いとして決定的局面をつくり出すことが訴えられている。
民主労総は、組織された労働者が社会を止めるゼネストに決起することで、実質的にブルジョア支配を瓦解(がかい)させる闘いに突入する。韓国の革命情勢はここまで上りつめている。
■戦争での延命図るパククネ
新自由主義によって共同性も社会も破壊され、6割が非正規職の韓国社会がつくり出された。その対極で、財閥や大企業が私腹を肥やしてきたことが「チェスンシル・ゲート」で暴かれた。
チェスンシル・ゲートはさらに進展、拡大している。20日にはチェスンシルと2人の前大統領府秘書官が起訴された。さらに「財団」への大企業からの出資金が、パククネ本人の指示で集められていたことも検察の取り調べで明らかになった。しかし、パククネは協力すると言っていた検察の事情聴取を拒否し続けている。加えて、問題は2018年ピョンチャン冬季五輪利権の告発にまで波及している。
しかし追い詰められたパククネは、北朝鮮との戦争危機をあおり、軍事的衝動を強めている。14日には日帝との防衛秘密を交換する際の手続きを定めた軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の締結交渉を東京の外務省で開き、仮署名した。年内にも正式署名を行う予定とされている。安倍政権もパククネ政権の危機につけ込み、朝鮮侵略戦争へ突進している。
■安倍政権打倒の総力決起を
民主労総の時局宣言は、「われわれは『パククネ退陣』以外にどのような方式も欺瞞(ぎまん)であり、国民無視と規定する。ただちに辞任させ、新たに選ぼう! 労働者民衆が権力を設計しよう! 財閥と極右政権、その醜悪な集団を終わらせよう! 市民とともに社会の大転換に立ち上がろう」と訴えている。
権力者・支配階級に対する根源的な怒りが、いま韓国で大爆発している。それをつくり出したものこそ民主労総のゼネスト決起であり、その中でも鉄道労組が9月27日から50日間以上も団結を守り抜いて闘い続けている無期限ゼネストだ。
民主労総のハンサンギュン委員長は獄中から、「世の中を変えるのは大統領でも財閥でも金バッジをつけた政治家でもない。貧しい青年と労働者だ」と獄中から檄(げき)を飛ばしている。
動労千葉訪韓団220人は11・12ソウルで、見渡す限りの人民の海でともに闘った。闘争現場を訪問し、鉄道労組のゼネスト現場でエールを交換した。一人ひとりが階級闘争のイメージを一変させ、新しい自分になって日本に帰り、日本階級闘争の中でその力を発揮しようとしている。
米日帝と韓国支配階級による北朝鮮侵略戦争・朝鮮戦争は、この民衆総決起をつぶすために引き起こされようとしているのだ。絶対に許すことはできない。
世界は「戦争か革命か」の時代に入った。11月国際共同行動の成功をさらに前に進めよう。東京で、韓国の11・30民衆ゼネストに合わせて連帯行動を打ち抜こう。
労働者階級の進むべき道は同じだ。安倍政権打倒のゼネストへ、韓国の民衆ゼネストと連帯してともにプロレタリア革命に進撃しよう。
■全米でトランプ打倒のデモ 民営化・労組破壊、移民排斥に怒り
前進 速報版 2016年11月21日 12:51
●「私の大統領じゃない」と叫びデモ
全米で、トランプ打倒の怒りの大決起が燃え広がっている。トランプが行おうとしている労働組合破壊、そして教育・社会保障・年金の民営化、移民排斥の凶暴な攻撃への怒りと危機感が人びとを行動へと突き動かしている。黒人や移民労働者、青年・学生が最先頭で立ち上がっている。
オバマ政権はメキシコとの国境に長大なフェンスを造り、200万人以上の移民を強制送還した。クリントンもまた、国務長官として中東への侵略戦争を推進し、人種差別をあおり、福祉を破壊してきた張本人だ。
トランプ打倒デモは、投票日から一夜明けた11月9日から首都ワシントンやニューヨーク、西海岸のロサンゼルスなどで始まり、今もなお拡大している。ニューヨークのトランプタワー前には「私の大統領じゃない!」と叫ぶ万余のデモが連日押し寄せている。カリフォルニアのバークレー高校では全校生徒の半数にあたる1500人がストライキとデモに決起。カリフォルニア大学ロサンゼルス校では学内デモが闘われ、首都ワシントンでも数百人の高校生がストライキに立ち、街頭デモに飛び出した。
トランプ打倒の闘いは「1%」の資本家が「99%」を搾取する階級社会と帝国主義を打倒し、新たな社会を切り開く闘いの開始を告げている。
今回の大統領選が示したことは、二大政党制によるアメリカの階級支配と新自由主義の大破産である。けっして労働者がトランプの差別・排外主義に組織されたわけではない。世論調査でも、トランプまたはクリントンを支持した理由で最も多いのは「クリントンではない」「トランプではない」であった。
●真の階級政党が求められている
大統領選の結果の基底には、世界大恐慌と新自由主義のもとでの労働者階級の「生きられない」という怒りがある。トランプの当選をもたらす動力となったのも、こうした現実の一切を否定する激しい怒りと変革への渇望がトランプの当選をもたらす動力となった。とりわけ「ラストベルト(さびついた工業地帯)」と呼ばれる五大湖周辺では鉄鋼、石炭、自動車などの製造業が衰退する中で労働者が失業と貧困にあえぎ、街は荒廃している。階級対立がむき出しになり、プロレタリア革命が問題になっている。
トランプは、民主・共和両党とAFL―CIO(アメリカ労働総同盟・産業別組合会議)の帝国主義労働運動を含む既成の支配体制への怒りをかすめ取ることで押し上げられた。怒りを排外主義的にねじ曲げ、革命へ向かうことを阻止することを狙った反革命として登場した。この情勢において、労働者階級の利益を真に体現する革命的な労働者政党が全労働者階級人民の選択肢として登場し、「戦争か革命か」の歴史選択をかけて闘うことが求められている。
トランプの政策いかんにかかわらず、世界大恐慌の再激化が迫り、米経済のさらなる崩壊・没落は不可避だ。アメリカ労働者階級は、自らも資本家そのものであるトランプと新自由主義への根底的な怒りを爆発させ、資本とブルジョア国家を打倒する大闘争に立ち上がるだろう。
●日米間の対立の激化は不可避だ
11月17日、トランプ当選に危機感を抱いた日帝・安倍は大統領就任前に「首脳会談」を行うという異例の行動に出た。安倍は会談後の会見で「ともに信頼関係を築けると確信を持てた」と必死に協調願望を振りまいた。だが、トランプが「離脱」を掲げたTPP(環太平洋経済連携協定)や日米安保問題などをめぐり、米帝による争闘戦が激化する中で、日帝の危機がいよいよ深まることは不可避である。
民主労総ゼネストを軸とした韓国革命の開始、アメリカでの反トランプデモ爆発は世界革命の時代の到来を示している。この決起に続き、ともに反帝国主義・反スターリン主義世界革命をたぐり寄せる闘いを、日本の地でつくり出そう。