■全国水平同盟大会で戦闘宣言 「新たな狭山闘争で改憲阻止を」
前進 速報版 2017年7月20日 17:46
7月16日、全国水平同盟第6回大会が大阪府高槻市の高槻現代劇場に全国から150人が結集してかちとられた。全国水平同盟は石川一雄さんと連帯して7・10東京高裁包囲デモを、権力犯罪と闘う新たな狭山闘争として闘った。その熱気で改憲阻止決戦に総決起し、狭山闘争でゼネストを切り開くことを宣言する大会となった。
高槻支部の開会あいさつで始まり、動労水戸など5団体から連帯のあいさつを受けた。
議案の「総括・情勢」を久原正子委員長が提起した。「革命に向けた労働者の決起が始まった。都議選での『安倍を監獄へ』の闘いはパククネを倒した民主労総の闘いを受け継ぐ闘いだ」「共謀罪粉砕、大坂正明さん・星野文昭さんの奪還をめざし、改憲阻止決戦と国鉄決戦を軸とした労働法制改悪、総非正規職化との決戦を17―18年決戦として闘おう」と呼びかけた。さらにこの情勢下で「国家権力の労働者階級への分断攻撃を打ち破って団結し、国家と資本への怒りをゼネストへと発展させる闘いとして新しい狭山闘争を闘おう」と訴えた。
「第6回大会の課題」を平沼和典事務局長が提起した。「第一に、狭山闘争の爆発でこの秋―18年改憲決戦に勝利し、ゼネスト―革命を実現しよう。7・10東京高裁包囲デモが『大坂さんは無実だ! 石川さんは無実だ! 星野さんは無実だ!』と訴える画期的な闘いになった。狭山事件は単なるえん罪ではない。階級闘争圧殺、階級分断のためのデッチあげであり、厳しさがあるが、逆にこれに対する怒りは労働者の団結を求める闘いとして爆発する。第二に、地域の更地化攻撃と全面対決し、西郡のように労働組合を軸に地域に生きるための団結の拠点を建設し、世の中をひっくり返そう」
提起を受けて各支部の報告に入った。
まず高槻支部が8月3日結審の植木団地裁判への結集を訴えた。そして「仕事のための、植木団地の土地のための裁判から転換した。とことん闘いぼくらの意志を貫くための裁判や、と気構えが変わった」と決意を語ると、会場内から割れるような拍手が送られた。
1月に結成された崇仁・東三条支部に本部から支部旗が贈られた。東三条住宅裁判の控訴審での勝利と、「絶対反対の闘いが結集軸になり始めている」と、京都市が狙う崇仁地区更地化、崇仁保育所の移転・民営化との闘いを報告した。
杉並支部は、安倍・小池による労組つぶしに対し、闘いの先頭に立って勝利を切り開いていること、階級的労働運動の先頭で都労連決戦そのものとして職場闘争を闘う決意を語った。
西郡支部は、市営住宅への指定管理者導入に反対して始まった住民の決起を束ねて住民訴訟に打って出ると報告。佃文弘青年部長は地区協―既成の解放運動に代わり西郡の新しい団結、新しい狭山闘争をつくり出すと述べ、住民訴訟と一体で闘われる「八尾北夏祭り」への結集を呼びかけた。
討論では支部建設、職場の実践を軸に8人が発言た。東日本解放共闘をはじめ関東の労働者、広島解放共闘は地元に水平同盟の旗を立てる意欲を語った。奈良市の自治体労働者は清掃職場で解雇された非正規職員を組合に加入させない組合本部と全面激突していること、この闘いの中で水平同盟の建設の道を開く決意を表明した。
田中れい子書記長がまとめと新たな執行委員を加えた人事案を提案し、議案を一括採択。森本政二副委員長の音頭で団結ガンバロー、インターナショナル斉唱で終了した。(全国水平同盟西郡支部・錦織進)
〔写真〕上:地域の更地化、民営化・労組つぶしと闘い組織を建設することを誓って団結ガンバロー
中:新執行部を代表して決意を述べる久原正子委員長
下:平沼和典事務局長の提起に聞き入る参加者