商社マン-東京→ニューヨーク→東京→Liverpool→東京→Ann Arbor→Austin日記

07年8月から5年間NY、帰国して2年半東京、その後何故か英国Liverpoolに。。引き続き思った事書いて行きます。

読んだ本について4~「南京事件」について

2005-02-22 11:16:35 | Weblog
実は妻は南京の出身で、妻の従姉は「南京大虐殺記念館」@南京で働いている。そんなわけで当然その博物館には行ったことがあるが、ふと考えてみると「南京事件」について詳しく知らないな、ということに気がついた。
これではまずいと思い、南京事件関連の本を体系的に読むことにした。
今のところ、
「南京への道」本多勝一
「『南京事件』の探求」北村稔 
の2冊を読んだ。この2冊で分かってきたのは、所謂「南京大虐殺」については、「確かにあった」という意見から「ほとんどなかった(もしくは非常に限定的だったor 一般の戦争であれば起こりうるものだった」という意見まで、相違の幅が非常に広い、ということだ。

日本が中国を「占領」したという中国人の感情問題、戦争裁判時の混乱、「大虐殺」が中国人の一体感を煽るために利用された、日本の戦後処理のお粗末さ等、さまざまな要因が絡むため、問題が複雑化してしまったのだと思う。

今のところ個人的には「確かに一部で民間人虐殺などの一部日本兵の引き起こした残虐な事件があったが、一般に言われているような30万人虐殺というのは事実から離れているのでは」というのが考えだが、自分なりの結論を出すのは、もう少し勉強してからにしよう。

ただ一点思うのは、確かに一般的な日本人(含自分)はこの事件(それ自体があったか、なかったかということよりも、なぜこの問題が、民族感情、政治的インパクトを含めて巨大な意味をもつのかということ)をしらなすぎるとは思った。
コメント
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