走ってきましたよ、Austin Marathon。
普段はあまりちゃんとやらないんだけど、今回は万全を期して2日前からそれなりにカーボローディングも実行。カロリーの取りすぎにも注意しながら麺類とかを中心の食事を心がけてみた。
練習は年末まではそこまで追い込めていなかったけど、12月末に日本に帰った時に練習会でスピード練習したり、1月頭には30㎞レース、その後3週間前には自分で30㎞も走り込み、それなりに間に合わせたと思っていました。でもやっぱり昔(といってもせいぜい2年前くらいの話なんだけど)に比べてスピードが戻っていないので、設定のタイムとしてはキロ4分50秒前後で3時間25分切ることができれば、上出来、位に思っていました。
で、実際のレース当日。今日のAustinはちょっとした寒波の影響で、レースが始まる7時は摂氏0度、自分がゴールする10時半頃で5度前後予想と、この街にしてはかなり寒い日となりました。「服装どうしようかな」と悩んだんですが、いつも通り半袖、ショートパンツにして、手袋、更にビニールのごみ袋をかぶって防寒(途中で脱ぎ捨てることを想定)、またちょうど見つけたカイロも携帯することにしました。
レース出発場所が家から10分強の場所、という利点を活かして、スタート時間の10分前くらいにスタートラインに到着し、寒さによる影響を最小限に抑えることにしましたが、これは結構うまく当たり、そこまで寒さに震えることなく、淡々とスタート開始。ハーフマラソンと同時にスタートなので、かなりの人数が同時にスタート(ハーフ2万、フル数千人という感じ)。自分はまずは3時間半のペーサーの後ろでスタート。
最初の5㎞位は上りなので、自重しようと思うんだけど、結構ペーサーが速い(キロ4分50秒前後)。のぼりでもこの位なので、その後10㎞位までの下りは更に早くなる(4分45秒くらいか)。自分も下りで意外と体が動いていると思い、3時間半のペーサーを抜いて、4分40秒前後で進んでしまう(今思えばこの時もうちょっと自重しているべきでしたね。。)
その後15㎞くらいからは4分45秒前後で進んでいくと、いつの間にか3時間25分のペーサー集団に合流。ここはこれ以上前に出るのは危険だな、と判断し、この集団に付いていく事にする。しかしね、このペーサーも明らかにペースが速いんですよ。ハーフのタイムは1時間40分53秒。この時は体に問題は無く、「お、このまま行ったら3時間20分は無理だけど、ちょっと落ちても3時間23分くらいでゴールできるかも」という淡い期待も膨らんでくる。
ここから35㎞前後まではあまり語ることもないんだけど、結構細かいアップダウンが続く。ペーサーもそれに合わせて若干ペースを上げ下げし、ちょっと速すぎた前半の影響も考えてか全体的にもペースも下がる(平均4分50秒弱という感じか)。とにかくペーサーについていく事だけを考え、淡々と進んでいったんだけど、35~36㎞の間で明らかにペースに付いていけなくなる。。。
もちろんついていこうという意思はあるんだけど、足がそれに追いつかない。じりじりと離され、36㎞のラップは4分58秒。ここからは本当に我慢の時間帯で、1㎞が長い長い。37㎞のラップは5分6秒、その後もじりじりとタイムを下げ、最後のかなりきつい上りがあった41~42㎞区間は坂でほぼ歩く状態になり、6分25秒。。。スピードが遅くなると気温の低さがだんだんと体に応え始めて更に動きが悪くなる気が。。まあ崩壊直前に行ったのが42㎞地点だったことが不幸中の幸いで、そこから何とかゴールし、結果は3時間27分19秒。典型的な「35㎞の壁」に苦しめられたレースになりました。約1年半前のデトロイトマラソンが3時間20分強だったことを考えると、かなりやっちゃった感がありますね。
ゴール1、2㎞手前からはかなりの観客が集まりすごい声援だったんだけど、それすらも朦朧とした状態で頭に入ってこない状態でした。赴任直後のデトロイトマラソンの時はかなり余裕で声援が耳に入ってきたんだけどなあ。最後の高揚感が楽しめなかったのはちょっと残念。
振り返れば、ペーサーはともかく序盤でキロ4分50秒位に自重しておけば、最後の失速をもう少し後にできたかもしれないので、その点が反省点ですかね。まあとにかく最低限の目標にしていた3時間半切りは一応達成できたので、一定の満足感はだんだん出てきました。今回の35㎞の壁は近年経験した中でもかなりつらいものでしたが、最後キロ6分台になった以外は一応5分台前半から半ばで粘れたのも、自分としてはやり切った感がありますね。
でも、サロマの100㎞を完走したときや、2020年の別大(3時間16分)の頃のフィジカルには比べられない状態だし、ダメージはあの高温の北海道マラソンを走った時よりも大きい感じがするので、加齢の影響はあるとはいえ、トレーニングの強度ややり方がいまいちなのは間違いなさそうです。自分の体とも相談しながら、ぼちぼちまたやっていきたいと思います。