金曜日も相当遅くまで仕事して、このままだと週末はひたすらだらだらと過ごすだけになってしまう、と思い、一念発起?というほどではないが、金曜の夜に思い立って土曜日はロンドンへ。
最近わかってきたのは、前にも書いたけど「やること決まっていれば日帰りで十分楽しめる」ということ。前回行った時に訪れたTate Britainという美術館が良かったので、今回はより現代美術寄りのTate Modernに行ってみることにする。
最近の定番、10時前の電車に乗って12時にはロンドンへ(この出発だと朝なんとか10km程度は走ってから出発できるので)。今回はまずは定番お気に入りのイーストへ行って、これまた定番のソルトビーフサンドイッチをランチに頬張る。午前中雨が降っていたようで、このため店の近くのマーケットがやっておらず、そのためなのか全く並ばず買えてちょっと気分がいい。そしてやはりうまい。
で、イーストを散歩しながらそのまま歩いてTate Modernに向かってしまう。3kmくらいはあるけどこういう時には鍛えた足が役に立つ。
Tate Modern、正直こんなにでかいと思ってなかった。どうやってみたらいいのか最初はちょっと戸惑うけど(2棟に別れているし)、まずは一番上まで行ってそこから降りていくことにする。見始めると、そのアートの質と規模に素直に圧倒された。通常展示にもウォーホールとかピカソとかの有名どころから、知らなかったアーティストの作品もそれぞれなかなか力強い。アーティストの特別展も充実していて、今回気に入ったのは
George Condoというアーティスト。なんかピカソとかの印象派をポップにしたらどうなるか、という感じの絵なんだけど、色々なスタイルで描かれていてみていて飽きない。後で調べてみたらカニエ・ウエストのアルバムに使われていた絵、この人が描いていたのね。知らなかった。
2時間くらいたっぷり美術館を堪能したんだけど、今回思ったのはアートってなんというか治癒効果みたいなものがあるなあ、ということ。今仕事でかなり「やられて」いるわけだけど、そうやって興味深い絵やらオブジェを見ていると、なんだか少しずつだけど折れそうな心が強くなってくるような気がするんだよね。もちろんその効果って即効性があるものではないから明日月曜日になればまた仕事で追われ、それはそれで辛いと思うんだけど、何かの拍子に印象に残った絵を思い出したら、じんわりと心が戻ってくるのではんないか、というような。なんか説明するのは難しいんだけど、とにかく若い頃はこんな風にアートを見たことはなかった。こういう感じ方って、一般的なんだろうか?
4時前に美術館を後にし、その後は定番のマッサージと寿司、7時半にはレストランを後にし、8時11分のリバプール行き直行の最終(しかし早いよなあ。まあこれでも、この時間になると色々な駅に止まるので11時近くの到着になっちゃうんだけど)で帰宅。それなりに充実した土曜日になりました。
で、写真は気に入ったGeorge Condoの絵ね。