商社マン-東京→ニューヨーク→東京→Liverpool→東京→Ann Arbor→Austin日記

07年8月から5年間NY、帰国して2年半東京、その後何故か英国Liverpoolに。。引き続き思った事書いて行きます。

仕事をする上で気が付いた日米の違い

2007-08-28 12:01:07 | Weblog
すごくシンプルなことなのだが、今回こっちで仕事をして初めて気が付いたことがある。
こっちの会社の電話は基本的に個人に対してかかる、ということだ。何のことかというと、個々人が持っているDirect Number以外の電話は鳴らないし、且つそいつが席にいないときには基本的にはとらない、という事。
日本だったら、たとえば自分の電話が話中だったら他の人のが代わりに鳴ったり、その人がいなかったら誰かが取ったりすると思うが(少なくともうちの会社の東京オフィスはそうだった)、こっちはほとんどの場合自分の電話しかとらない。

米国内の取引先に電話をかけても、かなり高い確率でVoiceMailを残すことになるので、この状況は他の会社でもいっしょなのだろう。(日本にいたときは米国に電話する回数が限られていたので、あんまり意識しなかった。)

これはよく考えると結構非効率で、僕としては結構不安でもある。もちろんメッセージを細かく入れている人(本日は出社していますが今ミーティングで席はずしています、等々)もいるが、それはむしろまれで、たいていは「今出られません、後でかけます」程度の情報しか得られず、いつCall Backがもらえるかどうか分からない場合が多いからだ。でもこれが「自分の仕事の範囲しかやらん!」という米国的な個人主義のひとつの表れなのかもしれませんね。ただやはり、ある番号にかければ誰かが出てくれて、「今外出してますが4時ころ戻りますので」みたいな話してくれたほうが個人的には安心できますが。。。

今日ある取引先と急ぎで話したいことがあったので、不安で2回くらいメッセージを残したら、「そんなにChaseしないでくれよー」みたいに言われてしまった。まあメッセージ残したら絶対かかってくる、と鷹揚に構えていたほうがこちらでは馴染むのかもしれません。

意外と単純な話ですが気が付かないことってあるもんですな。。
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本日の行動

2007-08-26 11:58:19 | Weblog
今日は土曜日。昨日は前任者帰任前に最後に二人で飲みにいき、結構遅かったためあまり気持ちのいい寝起きじゃなかった。
ただ今日も一人、特に予定もないからといってだらだらしてはいけないと思い結構アクティブに行動してみた。以下に行動を記載してみます。

①ぶらぶら散歩
まずはMadisonをぷらぷら歩いて何気なくBrooks Brothersに入る。ここが本店になるが、さすがに規模が日本の店とはまったく違う。しかもBrooksにしてもRalphにしても、いや、Brookは特に日本においてその世界観がまったく伝わってない気がしてならない。日本ではボタンダウンのOxford Shirtとか一部アイテムを除き「お父さんが着る休日のカジュアルもしくはブレザー。ファッション的にナシではないがまあそんなにアリでもない」程度の位置づけだと思うが、こっちの店のアイテムは、当然非常にコンサバなのですべてとは言わないまでも、けっこう「いいな」と思うアイテムが多い。
ライセンス生産のあり方に若干の問題があるのではないだろうか。特に本店は靴が結構充実していて明らかに日本のBrooksよりセンスもいい。
また、今一部で話題のThom BrowneがディレクションをしたというBlack Fleeceが本店の6階に入っているというので見に行った。値段はスーツで2,500ドル以上、まあ当然買うはずもないが、店のディスプレイも含めてそのいかにもThom Browneという雰囲気は一見の価値アリと思う。ちょっと日本にはない独特の静謐な服屋でした。
そういえばシャツ・ネクタイは150ドルくらいだったので、このくらいだったら手の届くレベルかも。

②MOMA
店をでて5番街を上昇し、MOMAに行った。確か大学のときにも行ったはずだが、入ってみると「え、こんなにすごいコレクションだったっけ?」とちょっと正直びっくり。あんなにPicassoを持っていたとは全く記憶になかった。。
結構昔からいいなー、と思っていたAndrew WyethのChritina's Worldが見れてよかった。「救いのない世界からなんとなく抜け出せる希望を持とうとしているか?」というぎりぎりな感じがよいと思う。まあ僕くらい素養がない人間が見ていいと思うものは誰が見てもいいわけで、この絵の前は人だかりでした。
http://www.moma.org/collection/browse_results.php?criteria=O%3AAD%3AE%3A6464&page_number=1&template_id=1&sort_order=1

③ミュージカルをみた
日本にいたときはビタイチ興味なかったくせに「まあNYCに来たしな。。」と安易に選択してしまうところはちょっと情けないが、とにかく見に行くことにした。今日の席がなければ明日の席でいいや、と少し気になっていた「Hairspray」というミュージカルのチケットを買いに、劇場まで行って聞いてみると「今日の二時から席あるよ」とのこと。きけば前から6番目のなかなかよい席が空いているらしい。というわけで即購入し、昼を急いでYoshinoyaで食べて観にいった。
内容は、1962年のボルティモアを舞台に、ちょっと太目の高校生の女の子がスターを夢見てがんばっていく、みたいなありがちな話なのだが、まあ確かに歌に踊りに笑いにすごくゴージャスで楽しかった。まあやはり日本人のため、せりふでわからない部分や、ユーモアの背景がわからなかったりする部分も出てくるが、単純な話なのでそれほど問題はなく、だれでも楽しめるでしょう。
ミュージカルはほとんど見たことないのでなんともいえないが、まあちょっとゴージャスかつストレート過ぎるところが個人的にはそんなにハマらなそうな感じがする。もうちょっとひねくれた感じの方が好みかも。。
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South Parkを観て

2007-08-24 12:57:37 | Weblog
今日家(滞在中の短期アパート)に帰って何気なくテレビをつけるとSouth Park(米国のちょっとアナーキーなTVアニメ)をやっていて、なんとなく観ていたら非常に面白くて結局最後まで見てしまった。

内容は、主人公(8歳のませた少年)の父親が飲酒運転で捕まって、そこで更正プログラムに入れられる。そのプログラムでは、「あなたはお酒が好きだとかそういうことではなく、アルコール依存症という病気なのです。そしてあなたが更正するためにはGodの力が必要です。あなた自身の力だけではどうにもならないのです」と教え込まれ、父親はすっかりその気になってしまう。

そんな時近所の教会のマリア像のお尻から血が流れてきて、それがバチカンに奇跡と認定され、その恩恵に与ろうと人々が集まり、そこに父親も行く。そしてその「奇跡」の結果父親は「依存症」から脱した気になり、酒も飲まなくなる。

そしたら今度はバチカンのさらに偉い人が来て、「これはお尻からの血ではない。あそこからの血である。女性は常にあそこから血を出すものである。だから奇跡ではない」と宣言する。その話を聞いたとたん父親は「これは奇跡ではない、だから俺はまだ直ってない」と思い込みまた酒を飲み始める。するませた息子は「これが奇跡でないなら、親父は自分の力で今まで酒を飲まなかったことでしょ。だからこれは病気なんかじゃない、自制の問題でそれは他に依存することではなく、自身のもんだいでしょ」と諭し、父親もやっと目覚める。というストーリーだった。

これの何が面白いかというと、当然アニメなので誇張も入ってるとは思うが、一見超合理的に見えるアメリカの社会も、いや、逆説的には表面的に合理的すぎるからかもしれないが、やはり自己のコントロールの及ばない「力」というものを期待している、ということの例だと感じるからだ。

人間だれでも自分の力の及ばないパワーに対し、反感と同時にそれを言い訳にしたいという欲望にかられるはずだ。いまだに目に見える、見えない形を問わず「階級」的な概念が生き残っているのはそのためではないかと思う。極端な例で言えば、インドのカースト制度なんて、おそらく実質的に最下層の生活から脱せない人たちにとって「自分はこういう階級だからそうなんだ」というExcuseになっている部分も(全員に当てはまるとは思わないが)あるはずだ。

米国みたいな、そういう旧来的な制度感から相当自由だと思われている社会でさえ、深層心理にはExcuseを求めているのでは、と感じ、South Parkは面白かったですね。まあその辺を皮肉っぽく描くようなユーモアがあるというのは、ある意味自由なのかもしれませんが。。
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ちょっと散歩

2007-08-20 09:46:01 | Weblog
土曜日やっと時間ができたので少し散歩してみた。ちょっと印象を記述してみようと思います。
街をよく知るためには歩き回るのが一番ということで、地下鉄にはあまり乗らずにできるだけ歩いてみた。今とまっているのが38thのMadison付近だが、そこからまずは5thに出て、所謂Uptownの70丁目付近までひたすら歩いてみた。歩いてみるとよくわかるが、Manhattanは本当に小さい場所に店やらなにやらがひしめき合っている。面白いのは、狭いにもかかわらず場所によってぜんぜん特色が違うこと、つまり2-3ブロック歩くといつの間にかあたりの雰囲気が変わってしまうことだろう。
もちろん東京もたとえば銀座と上野と渋谷では雰囲気が変わるわけだが、その変化に必要な距離感がNYではまるで違うのでなんだか不思議な気分になってしまう。

午後にはSohoからChinatownの方に行ってみた。Sohoは大学生のころ、NYに一週間くらい滞在した際に結構歩き回ったため、なんとなく雰囲気を思い出したがそのころよりもさらに活気が増しているようだ。代官山や裏原宿が活気を増しているのに似たような感じかも。Soho行ったついでにSoho近くにある、今結構日本でも話題のBarker Black(靴屋ね)や、Freeman Sporting Club(Men's Select shopとでもいおうか)に立ち寄ってみたが、はっきり言って期待はずれ。一部の日本ファッション雑誌でやたら取り上げられていたが店の雰囲気とか置いてあるものとかそんなにキテル感じはしなかった。まあちょっと日本で持ち上げられすぎではないかと感じた。

Chinatownも以前来たはずだが、これはまったく印象と変わっていた。前よりも数段活気が増している印象。アメ横さながらに魚屋、果物屋がたちならび。さまざまな人種で込み合っていた。Chinatownを歩いていてちょっと横道に入ると今度はイタリア語の看板ばかりになり「なんでだ?」と思ったら、そういえばLittle Italyが隣だった。道を隔てるとすぐに違うEthnic Groupの街になるのは面白いし、なんだかエルサレムの町で道を隔ててアラブ人街とユダヤ人街が並んでいたことを思い出した。人はなかなか混ざり合いませんな。
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少し落ち着いた

2007-08-19 04:11:27 | Weblog
先週土曜日にNYCに到着したのもつかの間、ほぼ一週間Chicago,Denver, L.A. Seatle, Vancouverと各地で取引先を訪問してきた。
さらに昨日はこれから働く部署のみんなが歓迎会をしてくれて遅くまで飲んだため、さすがに疲れた。。

一応この土日はまったく予定を入れていないので一人で少しゆっくり過ごそうかなと思っている。日本は異常な高温が続いているようだが、こちらは結構すずしい。L.A. とか西海岸に比べると若干湿気が多い気もするがまああの東京の夏に比べればかわいいもんですな。

今回出張で行った都市の中で面白かったのはヴァンクーバー。実は今までカナダは一度も行ったことがなかったのだが、驚いたのはとにかくアジア人が多いこと。町にもいたるところに中華料理、インド料理、日本料理の店がある。聞いた話によれば、一部の地域では人口の3割が中国人という地域もあるとのこと。町の中心部にでっかいHSBC(香港系の銀行)のオフィスもあった。

今回出張中にヴァンクーバーから1時間半くらい車で行った田舎町にいったのだが、そこで入った寿司屋も「こんな田舎にこんなまともな寿司が。。」とちょっと驚いた。まだまだ世界には知らないことがいろいろあるなあ。
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明日出発!

2007-08-10 23:15:02 | Weblog
ついにというか、もう、と言うか、明日NYCに旅立つこととなった。
昨日は会社で最後の挨拶の時間があり、部署のみんな30人くらいの前で一言しゃべったが、ちょっと感慨深い気持ちになって、一瞬涙が目に浮かんでしまった。まあみんな気がつかない程度だったけど。今の部署は6年以上いたところなので、自分が思っている以上に思い入れがあったのかもしれない。

しかし赴任前最後は送別会が多く、時間のコントロールに結構苦しんだ。昨日は最後に会社同期の中の良いやつらで飲んだが、久しぶりに若い気分になりました。

それでは!
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赴任準備

2007-08-05 00:31:41 | Weblog
さすがに赴任の準備と送別会に毎日忙殺されている。
比較的計画的に行動するタイプなので、残り時間を頭に入れてこなしてきたつもりだが、仕事・手続きで予想していた以外のことも多々あって、さすがに時間が足りないなあ、という感じ。

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