商社マン-東京→ニューヨーク→東京→Liverpool→東京→Ann Arbor→Austin日記

07年8月から5年間NY、帰国して2年半東京、その後何故か英国Liverpoolに。。引き続き思った事書いて行きます。

「おくりびと」の受賞において考えたこと

2009-02-26 11:17:35 | Weblog
先週末、アカデミーの授賞式を見ていたので、当然「おくりびと」の受賞をリアルタイムで見ることになったが、これは結構考えさせられるものがあった。
まず監督の英語のスピーチだが、きっと相当興奮していたと思うので、考えていた内容の多くは飛んでしまったのだと思うけど、やっぱりこういう場で、英語圏の人達に中身のあるメッセージを伝えきれない、というのが正直残念ですね。もちろんこういった賞というもの自体が多くの関心を呼ぶので、その結果興味を持つ人も増えるだろうけど、受賞の場で響くメッセージを伝える、というのも人々の気持ちをかき立てる大きな原動力になると思う。こういった言語(もしくはこういった場で気の利いたことを言うというカルチャーではない、ということ)によるDisadvantageって、日本は色んなところで受けているんだろうな、としみじみ感じた。

また二点目は、前のオリンピックでのリレー銅メダルで感じたことにも似てるけど、結局この賞ってアカデミー賞の中でそれほど大きな感心を持たれているものじゃないんだな、としみじみ納得したこと。監督がスピーチで、「これが私のとっての新たなDepartureだ」みたいなことをおっしゃっていて、これは当然英語タイトルの「The Departure」にひっかけていると思うんだけど、これに対して観客サイドで理解している雰囲気は全く無かった。発音は明瞭だったのでそこに問題は無いと思うので、要するに観客はこの映画のタイトル自体、特に認識すらしていなかったということだろう。うーん、ちょっとむなしい気もしますねえ。。

うちの妻は、「壇上に上がったときの広末の遠慮がちに口を隠して背を丸めるようなしぐさはなんだ。もっと堂々としないからセクシーに見えないのよ。これじゃ世界に通用しないわよ」と熱く語ってました。。。
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自分だけが好き(だと思っている様)な事

2009-02-21 13:46:55 | Weblog
そういうことって、人は誰しもありますよね?
ということを考えたのは、Paul Simonのコンサートに行ったとき。今ではPaul Simonってアメリカでの立場は微妙。少なくともHipな音楽ファンからは見向きもされていない状況かと。。コンサート行ってもおじさん(まー、自分もその一人だが。。)ばかり。どこかの小説で「Simon Twins」とか書かれてポール・サイモンとカーリー・サイモンが馬鹿にされていたっけ。。。

そんな訳でちょっと考えてみると、誰からも、とまでは言わなくても少なくとも一般的にはそれほどの認知度ではないのに、僕が好きなミュージシャンの一人がBen Lee。Noise Addictというバンドで15歳の頃から活動していた早熟なミュージシャンです。ソロアルバムもほとんど持っているが、キャッチーなメロディーとシニカルな歌詞、という僕の大好物を押さえておりかなり好き。最近結婚したようだが、一時期クレア・デーンズと付き合っていたというのは羨ましい。

http://www.ben-lee.com/main_page.php?d=discog_aitns.htm
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ポール・サイモンのコンサートに行って

2009-02-15 15:07:10 | Weblog
楽しみにしていたコンサートに行ってきました。ポール・サイモン。去年も二回見たけど、ちょっと変則的なコンサートだったので、今回は特に期待がかかる。
会場のBeacon Theaterに行くのは初めてだったが、思ったよりサイズはずっと小さく、二階席の後ろのほうだったが、それなりに演奏風景も見れそうなので一安心。

コンサートが開始し、とりあえずアルバムGracelandからGumbootsを演奏。その後もBoys in The bubbleとGracelandの曲が続く。その後はSlip Sliding Awayだったかな。選曲はソロキャリアの曲が中心で、S&G時代の曲を期待して来ていた人はおそらく不満足感が残ったでしょう。隣に座っていたおじさんも、明らかにそんな感じだった。S&G時代の曲は僕が把握した限りだと、Only Living Boy New York、Mrs.Robinson、The Boxerだけだったはず。面白かったのはMrs.Robinsonの途中でなぜかStonesのNot Fade Awayをカバーを入れていたこと。意外でしたね。

ソロからの選曲は、Gracelandからがやたらと多く、多分五曲はやってた。またCapemanの曲を連続して再現したり、比較的民族要素を取り入れた曲を多めにやっていた印象を受けた。それでもソロキャリアでのヒット曲の多くはそれなりに演奏してくれていた(Late In The Evening、Love Me Lika A Rock、Me And Julio Down by The schoolyard等)ので、まあ楽しめました。

ただポール・サイモンの場合、メロディーや歌詞という骨格は同じだけど、アレンジはアルバムごとに結構異なるので、コンサートでその長いキャリアをカバーするとどうしてもそれぞれの時代のつまみ食い的な感じに終わってしまう部分がある。要するに何だか腰を落ち着けて感動する前に、他の場所に連れて行かれてしまうというか。。そういう点では正直ちょっと消化不良な感じが残りました。

また、演奏自体別に文句つける点はもちろんないのですが、なんというかあまり熱い感じが伝わってこない。手を抜いているとは言わないけど、少なくとも全情熱を傾けて演奏・歌唱しているという感じもしない。この点もちょっと不満でしたねえ。まあ67歳(だったっけ?)の人にそこまでの情熱的な演奏を求めるのが間違っているのかも知れませんが。。。
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ブログ四周年!いつのまにか。。

2009-02-06 14:26:56 | Weblog
毎年気がつくと記念日を越えているのですが、まあそれくらいゆるい感じの方が続くのでしょう。今思い出しました。
確か書き始めたときは、ゲバラに大変ハマッていて、二十代最後の瞬間を煩悶しながら過ごしていたように記憶している。
この四年間で以前よりそのような精神の不安定感は軽減されたような気もするが、それは以前にも書いたように、海外に移ったという環境の変化による部分が大きいのか、それとも単に年齢の問題なのか、その両方なのかそれ以外なのか、自分では当然全く分からない。。
まあこれからもぼちぼち書いていきましょう。
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The Wrestler by Bruce Springsteen を聴いて

2009-02-06 14:18:21 | Weblog
最近知り合ったSony Musicに勤めているという米国人の人と話していて、「結構Springsteen好きなんだよね」という話をしていたら、買おうかな、と思っていた新譜をもらってしまった。ちょっとラッキー、という事で早速今そこそこ話題の映画の主題歌を聴いてみた。
不覚ながらはっきり言って聴いたとたん号泣ですね。。まあちょっと酔っ払っていたというのもありますが。最近のSpringsteenは、今までのブルカラーの代表みたいな歌詞から、より普遍性の持った世界観に移行しており、さらにその変化において成功している、というようなことを村上春樹が書いていたと記憶しているが、まさにその通りだと思う。とにかくこの歌詞は相当泣ける。
映画は見ていないが、ニュースとかで紹介されているところから想像すると、二流の落ちぶれたレスラーの物語で、さらにそれをミッキー・ロークが演じているというところも泣かせるが、まあ少なくとも私はこの曲を聴いただけで映画を見たくなってしまいました。
この間テレビでGolden Globeの表彰式を偶然見ていて、ミッキー・ロークが「Springsteenに曲を書いてもらいたいと思って直接連絡を取った」みたいなことを語っていたが、その試みは大成功だったのではないでしょうか。
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Blue Man Groupを観て

2009-02-05 09:04:59 | Weblog
最近お客さん続きで週末も忙しく、全く更新をしてませんでしたね。
そのお客さんの一人が行きたいというので、先週末オフブロードウェイのショーを観にいった。
内容は青く顔を塗りたくった男三人が、とにかくくだらないことをやり続けて笑いを取るというもので、相当ロングランになっているので結構期待して行ったが、まあまあ、という感じですね。
確かにもちろんそれなりに笑えるし、芸も畳み掛けるように行われるので飽きはこないけど、笑いすぎてどうしようもない、というほどでもなかった。
日本でもやっているらしいですが、まー、わざわざ高い金を払って観にいくほどのものかとは思いました。あくまで個人的な意見ですが。
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