この本、ちょっと前に読んだのだが感想を書こうかどうか、実はちょっと悩んでいた。なぜなら自分が中学・高校の時大変お世話になった先生の作品であるため、ちょっと公平な気持ちで感想を書けないかな、と思っていたからだ。
僕の学校は中高一貫校だったが、中一の時に大学卒業ほやほやで、その先生は僕らの学年の担任(僕のとなりのクラスだった)になった。その頃はやたらと「アツい」先生だなー、と時にうっとうしいこともあったが、生徒の真摯に接してくれる姿勢は、特に自分たちが成長するにつれ、信頼へと変わっていったような気がする。そんなこんなで卒業してからもたまに連絡取っていたのだが、昔から小説を書いている、という話は知っていた。
そうしたらこの小説が、賞をとったという話、そしてそれがこの先生(作家としてはペンネームを使われている)だという話を聞き、早速読んでみた。
読んだ感想は、一言で言うと「誠実な小説だなあ」ということ。先生は昔からとても誠実な人だったがその人柄がとてもよく表れている感じた。主人公の煩悶する姿とか、結論がでなくてもとりあえず前に進んでいこうとする生き方とか、そういうところに、僕らが未だ子供で先生の言っていることの意味の1割も理解できなくてもとにかく語っていた先生の姿が頭に浮かんできた。
ただ、大変残念なのだが、僕は個人的には小説に「誠実さ」を求めていないんですね。。むしろそれとは真逆に、「そんなことありえないけど、うーんもしかしたらこんなに汚れた部分が自分の本質にはあるかも」と思わせてくれる、脳みそをぎしぎし揺さぶってくれるようなものを求めてしまうわけです。「誠実さ」というものに「そうだよねー、そうあるべきだよねー」という理解はできるんだけど、なんというか体いっぱいに浸透してこない気がしてしまうんですよ。
どんな小説家であれその人が一流であれば、「小説を書く」という作業に付いては誠実であるべきだと思うのですが、それは小説自体が誠実であるということとはちょっと違うわけで、今回小説やそれを書いている先生ご自身が大変誠実であるため、なんか複雑な気持ちになってしまった。
でも多分例えば「世界の中心で愛をさけぶ」とかが好きな人には、すっと入ってくる内容なのかも。
今回はなんかまとまって感想書けませんね。。。。
僕の学校は中高一貫校だったが、中一の時に大学卒業ほやほやで、その先生は僕らの学年の担任(僕のとなりのクラスだった)になった。その頃はやたらと「アツい」先生だなー、と時にうっとうしいこともあったが、生徒の真摯に接してくれる姿勢は、特に自分たちが成長するにつれ、信頼へと変わっていったような気がする。そんなこんなで卒業してからもたまに連絡取っていたのだが、昔から小説を書いている、という話は知っていた。
そうしたらこの小説が、賞をとったという話、そしてそれがこの先生(作家としてはペンネームを使われている)だという話を聞き、早速読んでみた。
読んだ感想は、一言で言うと「誠実な小説だなあ」ということ。先生は昔からとても誠実な人だったがその人柄がとてもよく表れている感じた。主人公の煩悶する姿とか、結論がでなくてもとりあえず前に進んでいこうとする生き方とか、そういうところに、僕らが未だ子供で先生の言っていることの意味の1割も理解できなくてもとにかく語っていた先生の姿が頭に浮かんできた。
ただ、大変残念なのだが、僕は個人的には小説に「誠実さ」を求めていないんですね。。むしろそれとは真逆に、「そんなことありえないけど、うーんもしかしたらこんなに汚れた部分が自分の本質にはあるかも」と思わせてくれる、脳みそをぎしぎし揺さぶってくれるようなものを求めてしまうわけです。「誠実さ」というものに「そうだよねー、そうあるべきだよねー」という理解はできるんだけど、なんというか体いっぱいに浸透してこない気がしてしまうんですよ。
どんな小説家であれその人が一流であれば、「小説を書く」という作業に付いては誠実であるべきだと思うのですが、それは小説自体が誠実であるということとはちょっと違うわけで、今回小説やそれを書いている先生ご自身が大変誠実であるため、なんか複雑な気持ちになってしまった。
でも多分例えば「世界の中心で愛をさけぶ」とかが好きな人には、すっと入ってくる内容なのかも。
今回はなんかまとまって感想書けませんね。。。。