バブル華やかな十数年前ならいざ知らず、今の商社マンは遊び方も全然派手じゃない。僕のいる食品業界は業界自体も派手じゃないし、たとえお客さんの接待でも最近は一次会で「今日はどうも、ではまた」と終る場合が多い。
遅くまで飲みに行くことが別に好きでもないので、個人的にはこの点は非常に気に入っている。
とは言ってもやはり時にはお客さんと二次会、三次会に行くこともある。先日自分の会社の部長と2人で取引先のけっこう偉い人を接待した際は流れで二次会にキャバクラに行くことになった。そこで部長がうれしそうに、「いや、最近気に入っている店があるんですよ」と六本木のあるキャバクラに向かった。
部長のお気に入りということもあり、以前にも行った事があったが、今回本当に切ないキャバクラだなー、と再認識した。
その店、仮に「O」としておくが、特徴はそこに在籍する女の子はすべて自称シンガーかダンサーで、店の奥のステージでバンドの演奏にあわせて、歌とか踊りを披露する(歌はすべてカバー)、というスタイルであることだ。
歌とかダンスは1時間のうち30分弱の間「Show Time」と称して披露され、それ以外の時間は女の子は客の相手をする。
この店はビジネスモデルとしてすごくよく出来ていると思う。最初は正直感心した。女の子は「私はただのキャバクラ嬢じゃないの。歌(ダンス)っていう夢があってそのステップでこの店にいるのよ」という感覚で働くことができるし、店は客からキャバクラ並みの料金を取れる。客は客で「いや、下心じゃなくて、ショーが面白いんだよ、ショーが!」という言い訳が(心の中で)できる。まさに三者三様のニーズが絶妙にマッチした素晴らしいビジネスモデルだなー、といたく衝撃を受けた。
でもよく考えてみると、その中途半端さが切ない。恐らくその店で歌を歌っている女の子で本当の歌手になる子なんていない。仮にいたとしても「AV女優の中で飯島愛になれる確率」くらいのはずだ。本当に歌手になる子はそんなところで歌を歌わなくても発掘されているか、もしくはまともなバンドメンバーと着々と準備をしているに違いない。
そんなことに気がつかず、もしくは気付くことを避けて、ただ毎夜2時まで客の相手をしながら、つかの間のむなしさを歌声とささやかな(そして多少の下心で味付けされた)拍手で紛らわす、そんな生活本当に切ない。。。
さらに切ないのは、そこに来てしたくもないのに、「どんな音楽好き?」とか「○○ちゃんはどっちかっていうとS?、M?」なんていう会話をしている自分だという事実も否定できないが。。。
こう考えると一番の勝ち組は明らかにお店ですな。一見よく言う「Win-win」の関係を客・従業員と気付きながらしっかり儲けている。ビジネスやっている人間としては見習いたいものです。
遅くまで飲みに行くことが別に好きでもないので、個人的にはこの点は非常に気に入っている。
とは言ってもやはり時にはお客さんと二次会、三次会に行くこともある。先日自分の会社の部長と2人で取引先のけっこう偉い人を接待した際は流れで二次会にキャバクラに行くことになった。そこで部長がうれしそうに、「いや、最近気に入っている店があるんですよ」と六本木のあるキャバクラに向かった。
部長のお気に入りということもあり、以前にも行った事があったが、今回本当に切ないキャバクラだなー、と再認識した。
その店、仮に「O」としておくが、特徴はそこに在籍する女の子はすべて自称シンガーかダンサーで、店の奥のステージでバンドの演奏にあわせて、歌とか踊りを披露する(歌はすべてカバー)、というスタイルであることだ。
歌とかダンスは1時間のうち30分弱の間「Show Time」と称して披露され、それ以外の時間は女の子は客の相手をする。
この店はビジネスモデルとしてすごくよく出来ていると思う。最初は正直感心した。女の子は「私はただのキャバクラ嬢じゃないの。歌(ダンス)っていう夢があってそのステップでこの店にいるのよ」という感覚で働くことができるし、店は客からキャバクラ並みの料金を取れる。客は客で「いや、下心じゃなくて、ショーが面白いんだよ、ショーが!」という言い訳が(心の中で)できる。まさに三者三様のニーズが絶妙にマッチした素晴らしいビジネスモデルだなー、といたく衝撃を受けた。
でもよく考えてみると、その中途半端さが切ない。恐らくその店で歌を歌っている女の子で本当の歌手になる子なんていない。仮にいたとしても「AV女優の中で飯島愛になれる確率」くらいのはずだ。本当に歌手になる子はそんなところで歌を歌わなくても発掘されているか、もしくはまともなバンドメンバーと着々と準備をしているに違いない。
そんなことに気がつかず、もしくは気付くことを避けて、ただ毎夜2時まで客の相手をしながら、つかの間のむなしさを歌声とささやかな(そして多少の下心で味付けされた)拍手で紛らわす、そんな生活本当に切ない。。。
さらに切ないのは、そこに来てしたくもないのに、「どんな音楽好き?」とか「○○ちゃんはどっちかっていうとS?、M?」なんていう会話をしている自分だという事実も否定できないが。。。
こう考えると一番の勝ち組は明らかにお店ですな。一見よく言う「Win-win」の関係を客・従業員と気付きながらしっかり儲けている。ビジネスやっている人間としては見習いたいものです。