商社マン-東京→ニューヨーク→東京→Liverpool→東京→Ann Arbor→Austin日記

07年8月から5年間NY、帰国して2年半東京、その後何故か英国Liverpoolに。。引き続き思った事書いて行きます。

「Wrong about Japan」 by Peter Careyを読んで

2007-11-24 13:53:22 | Weblog
小説家である著者(僕は知らなかったが)が12歳のアニメ狂の息子とともに日本を旅する一風変わった旅行記。息子に感化されて日本のアニメに興味を持った父親が、物書きとしての仕事もかねて日本でさまざまなアニメ関係者にインタビューする様子、そこで感じたことが書かれている。

タイトルからもなんとなくわかるように、この著者の意図はおそらく「アニメへの理解を通じて今まで誤解されている日本像の本質をあぶりだす」ということなんだろうと思うが、残念ながら日本人の僕から見ると、そこであぶりだそうとしている「本質」は、あまりに深読み過ぎるからか、的外れかもしくは「まあそういう意味を見出そうとすればそうかもしれないけど、そこまで考えてないんだと思うよ。。」という感じがした。

ふと自分に立ち返ってみると、自分自身も外国の文化に触れるたびにあまりにそれが自分の「日本人としての」感覚と異なるために、その文化にやたらと大仰な意味を見つけようとすることがよくある。その意味付けはやはり日本人には理解しにくい宗教だったり、人種だったり、民族だったりするわけだ。その意味付けは一面正しい部分もあるのかもしれないが、それほど深い理由じゃない場合なんかもあるかもしれない、とこの本を読んで思った。違うものに出くわしてもあまり深く考えず、「まあ場所が違えばそんなもんかな」と鷹揚に構えておく部分も必要かもしれません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自転車

2007-11-24 13:41:13 | Weblog
マンハッタンは狭いので基本的に自転車で移動している。こちらに来てすぐに購入した中古自転車。買い物用にかごもちゃんとつけました。
新品だと盗まれるのではないか、と思いわざわざ中古を購入したわけだが、こちらの同僚には「いまどき自転車盗まれないよ。。」と言われ、さらにはマンションのドアマンにも「いやー、この自転車何年前の?絶対誰も盗まないよねー」と言われた。。。
まあぼろいけど今のところ快調に動いてます。ただかなり寒くなってきたので12月以降は無理かな。。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リトルイタリーを侵食するチャイナタウン

2007-11-19 11:34:03 | Weblog
中華が好きだし、食材とか安いのでよくチャイナタウンに行きます。チャイナタウンとリトルイタリーは近接しているのですが、最近チャイナタウンが膨張、リトルイタリーを完全に囲みつつあります。この写真でも道を挟んで中華とイタリアンが。。
こういうよく混ざっているのか混ざってないのかよくわからない感じって結構好きですね。

そういえば昔イスラエルに行った時に、確かエルサレムだったけど、通りをはさんで右がイスラム街、左がユダヤ街、ということがあったな。。。あれはちょっとなんだか緊張しましたが。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なぜやはり自分の国の人を選ぶか

2007-11-19 11:29:01 | Weblog
金曜日は、部署のチェコ系の女の子が、チェコ料理の店に連れて行ってくれるというので、わざわざAstria(ギリシャ系の移民が多いといわれている、Queensの地名)まで行った。料理は残念ながら彼女自身が「本当はもっとチェコの料理はおいしいのよ!」といっていた程度のまあそれほど感心するほどのものではなかった。(まあ日本人らしく、「いやー、結構いけるじゃない」と言っておきましたが。。)そこでほかの部署の何人かも合流していろいろな話をするうちに、ありがちですが、恋愛関係の話になっていきました。
そのチェコ系の彼女の彼氏の話とか聞いていると、NYCのような多国籍の場所にいるのにやはりチェコ系の人だとのこと。前に中国系の友達の話のときも書いたけど、こういう人たちって、「友人」はぜんぜんいろんな国の人たちがいたりするんだけど、いざシリアスな関係となるとやはり自分とバックグラウンドの近い人を選ぶ(あるいはそういう人に選ばれる?)傾向にあるんですかね?

土曜日は大学のゼミの後輩でこちらにいる人達と食事したのですが、一人の女性は、こちらのお医者さんと結婚してNYCに来たとのこと。でもこちらの人、といっても実は7歳まで日本にすんで、その後も何度か日本に住んだことのある、日本人の方でした。その彼に「それだけ長くこっちにいても、やっぱり付き合ったりとか、結婚とかだと日本人がいいの?」と聞いてみると、「そうですね、やっぱりなんか感覚的に日本人がいいといつも思ってましたね」とのこと。やっぱり似たような傾向があるようですな。

考えてみれば、アメリカのようなある意味ごちゃまぜ(本当は結構分断されているんだけどまあそれはおいておいて)な社会にいると、いろんなバックグラウンドの人達とコミュニケートすることに慣れざるを得ない一方、「ぶっちゃけ一生一緒にいるならそういう面倒くさいことなく、言わずもわかることが多いほうが楽だよね」と思ってしまうのかもしれないですね。やはり国とか民族とか人種とか何でもいいけどそういう共通認識があると話が早い、要するに面倒くさくない、というのが絶対あるもんねえ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「はっきりもっと勇敢になって」by 岡村靖幸を聴いて

2007-11-15 13:18:47 | Weblog
中学校一年のときに、親のレコードコレクションでSimon&Garfunkleを知って以来、基本的には洋楽ばかり聴いて育ってきた。しかし確か中学校三年のときだったと思うが、萩原健太がやっていたビデオクリップばかりを流す深夜番組で岡村靖幸の「どうなっちゃんてんだよ」を耳にして以来、そのあまりの衝撃の余韻のため、その後15年以上、岡村ちゃんの動向はことあるごとに常にチェックしてきた。

こっちに来てからのある日、何気なくGoogleで検索してみると、なんと覚せい剤所有で入所していた刑務所から出てきて、新シングルを発表しているとのこと、いてもたってもいられず、2週間後に遊びに来ると言っていた母親に恥を忍んでCDを買ってきてもらった。

という経緯を経て、今も時々このシングルを聞いているわけだが、まあはっきりいってタイトルからして天才の名に恥じない堂々たる威厳を備えているわけです。正直に言うと、曲自体は全盛期ほどのEvergreenなキラキラ感はないわけなのですが、まあそうは言っても、言葉の選び方一つとってみても、「ああそういうことなのね、、」という、単なる色の集合体が結局は名画になってしまうような、そんな理由の要らない納得感を感じてしまう訳です。

カップリングの曲の「嵐の気分(着替えをもって全裸のままで)」なんてタイトル、これを見ただけでも正直くらくらとしてしまうほど、なんだかやるせなくなってしまうほど、あのころの気持ちに戻ってしまうのは、きっと僕だけではない(あまりいないかもしれないけど)でしょう。

まったく冷静に書けないので意味のわからない文章になってしまったと思いますが、聴いてほしいなあと思うわけです。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「SICKO」 by Michael Moore を観て

2007-11-12 10:59:41 | Weblog
こちらに来る前から「観たいなー」と思っていてそのままにしていたらちょうどVirgin MegastoreでDVDを発見。早速買ってみてみた。まあ内容的にはMichael Moore的なわかりやすい皮肉とギミックによって、米国の保険制度(というか国としての保険制度がないこと)を批判する、という内容。カナダ、フランス、英国、キューバの保険制度が引き合いに出されていた。
恥ずかしながら知らなかったが、欧州では国民の医療負担って基本的にゼロなんですね。さすがに日本みたいに一部は負担するのだと思っていた。
これを観て思ったのは、実は医療保険制度については、日本のシステムは結構バランス取れているのではないかな、ということ。まあいろいろ議論はあるだろうが、3割負担であれば、個々人の負担は「重すぎず、軽すぎず」というところだと思う。欧州のようなゼロ負担を支持する意見もあるのだろうが、やはり税の問題や、この制度を「悪用」して社会的な義務を果たさない人、なんかも出てくると思うので。米国みたいなあからさまに貧者はろくな医療を受けられない、という社会もどうかと思うが、完全にゼロ、というのもどうかと。。。まあこの映画でそういっているだけで実際は若干の負担はあるのかもしれないが。。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

出張から戻った

2007-11-04 13:56:35 | Weblog
本日シアトルからの夜行便で出張から戻った。
やっぱり夜行便で戻ると結構きついですね。特に今回はフライトであまり寝られなかったので、今日一日なんとなくだらけた感じになってしまった。

金曜日は午後2時くらいには仕事が終わって夜行便までかなり時間があったので、東京から来た出張者と一緒に街をうろうろと回ってみた。シアトルの街のDowntownはかなり小さめで十分歩いて回れる感じで海沿いを中心にうろちょろしてみた。港の一角にStarbucksの一号店があった。一応ドアに「ここが一号店です」みたいなことが書いてあるが、それ以外は特になんの特徴もない普通のStarbucksだ。ただおそらく各国のガイドブックに書いてあるのだろう、けっこう観光客が写真を撮っていた。まあわれわれもその一組だったが。。

いろいろ聞いてみるとシアトル周辺は結構大企業発祥の地になっている、たとえばMicrosoft、ボーイング、スターバックス、エディーバウワー、近場ではPortlandのNikeとか不思議と国際的な大企業の発祥の地になっている。やはりこのGlobal化時代にもなんとなく港町で外に開かれた感じというのが影響しているのかもしれませんね。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする