商社マン-東京→ニューヨーク→東京→Liverpool→東京→Ann Arbor→Austin日記

07年8月から5年間NY、帰国して2年半東京、その後何故か英国Liverpoolに。。引き続き思った事書いて行きます。

1Q84 by 村上春樹を読んで

2009-06-22 11:32:42 | Weblog
米国にいるからにはできるだけ日本の小説は読まないで、こっちの本を読んでおこうと意味もなく決めているのだが、こればかりは例外でよいでしょう。しかもタイトルが僕が一番好きな小説のひとつである「1984」を明らかに意識している、とあれば発売を知ってから居ても立ってもいられず、出張に来る後輩に頼んで入手した次第。最近のハルキ的に相当長い(1,2あわせてハードカバーで1000ページ以上)けど、ほぼ二日間の間に読みきった。

今まさに読みきった段階なので何と言うか感想をまとめて書きにくいのですが、とにかくてんこ盛りですね。宗教とかイデオロギーとか個人主義とか(おそらく団塊の世代的な)時代感とか、そういったこれまでの村上春樹の小説・エッセイ・翻訳他全ての仕事からの抽出物が怒涛の様に噴出しているわけですが、そこは驚異的な文章力と構成力で違和感なく纏め上げているのはやっぱりすごいですね。もちろん小説としてもとてつもなく重層的で面白いです。

ただこの小説を、たとえば僕が大学時代に「ダンス ダンス ダンス」何度も読み直したように愛好するようになるかというとおそらくそれはないと思う。まあ長すぎるというのもあるんですが、何と言うかちょっと息苦しいんですよね。村上春樹があるエッセイで「スタンゲッツの晩年の演奏は音楽的にはすばらしい達成ながら、あまりにもフルであり聴き続けられない」というようなことを書いていたけど、感覚としてはそれに近いのではないだろうか。

少なくとも僕は小説に対して、それ自体の達成よりも、自分自身の何かを(それがいかに限定的な一部分であっても)激しく揺さぶってくれるものを求めているわけで、あんまり色々な部分を一度に揺らされても何だかどこが動いているのか良く分からなくなってしまうからかもしれません。

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RancidのNew Singleのクリップ

2009-06-13 10:56:03 | Weblog
いやー、ちょっとTimも老けたけどやっぱりかっこいいですねえ。しかしもう45歳なのにこんなにPunkしててちょっとすごいですね。

http://www.youtube.com/watch?v=ErLZaItKFaY
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Coaster by NOFX を聴いて

2009-06-11 13:41:52 | Weblog
うーん、これはどうなんだろう。
いつも通りのNOFXといえばそれまでなんだけど、この調子があまりにも常に同じだと、そして一曲一曲のキャッチーさがやはり90年代中期以降の名曲群と比べると明らかに落ちている事を確認すると、やっぱりなんかなあ、と思ってしまいますね。
ジャケットから歌詞にいたるまでシニカルな姿勢を貫き通している訳ですが(ジャケットにいたっては、これまでの全てのCDをコースターに見立てている。そしてMusic Included!とか書いてある)、こういうのもあまりに変わらないとちょっと正直飽きてきますね。

つらつらと書いてきて、「変わらない」という観点からすると方法論は違ってもまあRancidだって似たようなものなんですが、感じる思いはどうしてこんなに違うんでしょうかね?要するに最終的には曲の良し悪し、という当たり前の理由に帰結してしまうのでしょうか??
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「Let the Dominoes Fall」by Rancid を聴いて

2009-06-10 12:34:21 | Weblog
ついに出てしまったわけです。オリジナルアルバムとしては約6年ぶりになるんですね。。この6年の間に結婚したり、海外に赴任したりそれなりに色々なことが自分におこったけど、当然僕に起こったよりもたくさんの事がこのバンドにも起こっていたと思う。しかし、、そこに鳴り響くいつもどおりのサウンドとTimの声は紛れもなくRancidそのもので(というかむしろOperation Ivy時代に近づいててすらいないか??)やっぱり嬉しくなりますね。

うーん、しかし捨て曲のなさ、という観点から言うとAnd The Out Come the Wolves並みではないだろうか。もちろん勢いという点からすると、若干枯れた感じはところどころ否めない訳ですが(それが微妙なスカスカ感がOperation Ivyっぽいと思った遠因かも)、それも含めてかなりいい!

まだ聴いてないけど、Nofxの新譜も出たし、関係ないけど村上春樹の新作もKazuo Ishiguroの新作も出たし、うーん読んだり聴いたりしなければいけないものが溜まってきたなあ。。

でも、Rancidの新譜を買おうと思ってBest Buyに行っても閉店間際のVirginに行ってもないし、ようやくAmazonで購入。人々がCDを買わなくなったとは行っても、NYCでこれはすごいね。またKazuo Ishiguroの新作は英国で既に発売なのに米国版は9月ですよ。日本語訳だって6月に出たのに。うーん、何と言うかなんでなんでしょうね。
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Japan Day

2009-06-07 12:28:08 | Weblog
またまた結構更新してなかったですね。。。最近ちょっと色々忙しかったような。
先週の日曜日はJapan DayというCentral Parkでのイベントがあり、そこにVolunteerとして参加してきた。「Volunteer」とは言っても正直取引先のブースを手伝うという、実質的にはほぼ強制だったわけですが。

イベント自体は晴天にも恵まれ、Central Parkの一角は、ミュージシャンやら食べ物のブースやらでそれなりに盛り上がっていたわけですが、かりだされた私とその同僚達はそんなことを楽しむまもなく、電力が足りずに何度も使えなくなる電子レンジと格闘しながら、何とか食品を供給すべく必死になっていたわけです。

午後になっても客足は途絶えることを知らず、結局ほとんどJapan Day自体を楽しむことはなく、確か四時前くらいだったと思うけど隣のステージから聴こえる川嶋あいの歌声にかすかに耳を澄ませながら何とか一日を終えた次第。しかしその後、インターネット上では川嶋あいが、Japan Dayに来場した七万人の前で演奏したような書き方になっていたけど、それは全来場者数であって決してステージ前で聴いていた人ではございません。おそらく千人位じゃないかな。情報は正確に伝えましょう、できるだけ。
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