Patagoniaは、昨年はじめてフリースを買って、その使い勝手、デザインのよさから結構気になる存在だったので、思わずこの本も買ってしまった。Patagoniaの創始者が書いたPatagoniaの歴史と会社に対する考えを記した本。
前から環境問題を真剣に考えている会社なんだろうな、と何となく認識はしていたがこの本を読んで、ここまで徹底しているのかと思いさすがに驚いた。今回特に強く感じたのは、「理念」というものはなによりも優先しなければいけない、ということだ。この会社は「環境に配慮した持続可能な成長」という基本理念を忠実に守り、そこを出発点に全ての活動を行っている。だからともすれば様々なステークホルダーの考え・意志を反映しなければいけない「上場」という手段もとらないし、環境団代への寄付も自社の「義務」として行っているのだろう。
会社でも個人でも、一つの確固たる「理念」にしたがって行動すると、当然軋轢を生み、批判の対象にもなる場合もある。人間は残念ながらとても弱いので、そうなるとついつい自分の行動を曲げてしまいたくなる。でもそこで失われてしまう一環性が実は会社や個人の将来にとっては一番大事なコアの部分のはずで、そこを見失っていないこの人、及び会社は立派だなあ、と素直に思った。
でも一般的には個人でも団体でもそこまでの強さを持てないのも又事実。自分も含めてですが。ちょっと心を洗って出直してきます!