スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

中山グランドジャンプ&積極的な意味

2007-04-14 22:00:10 | 中央競馬
 中山グランドジャンプ
 発走して最初の障害でアグネスハットが落馬するアクシデント。レース序盤はマウントフォンテンが隊列を引張り,大竹柵を過ぎるとスリーオペレーターが先頭に。前半は後方に位置していたカラジは大土塁を越えた後でインから2番手に進出しました。向正面に入ると中団に控えていたメルシーエイタイムが外を進出。一気に先頭に立つ勢いでしたがカラジが内からスリーオペレーターを交わして進出。この2頭が並んで直線に入りましたが手応えはカラジの方が断然よく,この時点で勝負あり。直線の最終障害を飛越した後,中位から伸びてきたリワードプレザンに詰め寄られこそしたものの振り切ってカラジが優勝。このレース三連覇を達成しました。
 優勝したカラジはオーストラリアからの遠征馬。もうすでに12歳なのですが,一昨年が4分50秒4,昨年が4分50秒8,そして今年が4分50秒4ですから,毎年同じくらいの走りを見せていて,衰えはないようです。本国では障害を走らず平地のレースを負けてばかり。よほど日本の,というか中山の障害コースに適性の高い馬なのでしょう。
 2着のリワードプレザンは障害を走るようになって4戦3勝。とくに中山では3戦3勝だったのですが,いずれも直線がダートでここより1000メートルほど短い距離でしたので,スタミナ面を不安視して軽視したのですが,杞憂であったようです。カラジと勝負をしにいった馬を最後の直線で交わしたという競馬ですので,やや展開に恵まれた面も否めませんが,順調にいければ暮れの中山大障害でも好勝負でしょう。
 3着にメルシーエイタイム,4着にスリーオペレーターですので,アグネスハットが落馬したことを除けば,実力馬が順当に能力を発揮したといえるでしょう。

 明日は皐月賞です。フサイチホウオー◎とアドマイヤオーラ○の争いとみます。連下候補は枚挙に暇がありませんが,あまり挙げても仕方がないのでフライングアップル△とヴィクトリー△を。

 武雄記念も決勝を迎えます。並びは菊地-高谷-斎藤の北日本,九州は井上-大塚-阪本で折り合い,四国単騎の三ツ石に望月-鈴木の南関東で3分戦。ここは高谷選手◎にチャンス到来。斎藤選手○が相手でこのラインを阻めば井上選手▲と大塚選手△。

 第四部定義一と二および第四部定理八によってスピノザの哲学における善悪の何たるかが分かり,第三部諸感情の定義二と三により,その基準となる喜びと悲しみの感情がどういったものであるかということも分かりました。これによって責任という概念に善悪という価値基準を含ませ,そのことによって責任という概念をそれ自体で積極的にスピノザの哲学から抽出するための準備が整ったということになります。
 一般的に人間はある悪をなしたことによって責任を問われるのであれば,逆にいえば人間はある害悪を,共に共同体を構成しているような他者であろうがそうではない他者であろうが,とにかく他者に害悪を与えたというその一点をもって,何らかの責任を果たさなければならないことになるでしょう,ところがエチカにおいては害悪(悪)とは悲しみにほかならないのですから,これは,他者に悲しみを与えた場合,つまり他者を悲しませた場合に,責任というものが発生するということになります。
 なお,エチカにおいては感情はある量的な概念として考えられます。確かに一口に悲しみといっても,大きな悲しみもあれば小さな悲しみもありますから感情がある種の量的なものであるということについては僕は問題はないと思います。したがって,より大きな悲しみを与えた場合には,果たさなければならない責任の大きさもそれだけ大きくなると考えるのが,この場合には妥当ではないかと考えます。

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