スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ちぎり賞争奪戦&課題の解決

2014-08-24 18:37:26 | 競輪
 地元のエースの師弟コンビが中心に展開した豊橋記念の決勝。並びは木暮-浦川の関東、新田-勝瀬の南関東、深谷-金子の師弟、稲垣-池田の西国で山田が単騎。
 取り合いのような形になりましたが誘導の後ろに入ったのは金子。外を勝瀬が追い上げ、新田も上がって内の金子と外の新田で併走。最終的に金子が譲り、前受けは新田。3番手に深谷、5番手に木暮、7番手から稲垣で山田が最後尾の周回。残り3周の3コーナーを過ぎてから山田まで連れて稲垣が上昇。ホームで深谷の隣まで上がると深谷は素早く引きました。新田は誘導を斬らなかったので、勝瀬と稲垣の車間はやや開いていましたが、打鐘前から稲垣が踏み込み先行の構え。新田が池田をどかして番手狙い。しかし引いていた深谷のかましのスピードが圧倒的で、ホームで稲垣を叩くと金子とふたりで後ろを離して早くもマッチレースモードに。そのまま逃げ切った深谷が優勝。マークの金子が半車身差の2着で地元の師弟コンビのワンツー。3番手から懸命に追い上げた稲垣を、バックで外から新田に競り勝って追った山田が外から差して4車身差で3着。
                         
 優勝した愛知の深谷知広選手は前回出走のサマーナイトフェスティバルから連続優勝。記念競輪は5月の平塚記念以来で通算8勝目。豊橋記念は初優勝。2日目の優秀競走は失敗した感じ。なのでここは早めに引いてすぐに巻き返しにいく競走をするだろうと思っていましたが、その通り。こうした走行では番手の金子に差されることもあるいはあり得るかと思っていましたが、ほとんど差を詰めることさえ許しませんでした。金子が昨年ほどのできにはないということもあるのでしょうが、非常に強い内容だったといってよいでしょう。別ラインに二段駆けがあるようなメンバー構成でない限り、負けることは考えにくいと感じさせる最近の走りです。

 第二部定理九別の証明から、なぜ僕が思惟属性の三様態をこのように理解するかが説明できます。もっとも、思惟の属性の直接無限様態が神の無限な観念であること、あるいは同じことですが神の無限知性であるということはスピノザ自身がいっていることです。一方、思惟の属性の有限様態が個物res singularisの観念でなければならないことは、だれの目からみても明白でしょう。ですから実際に最重要課題であるといえるのは、ひとつは思惟の属性の間接無限様態をどのように理解するのかということであり、もうひとつは、その間接無限様態と無限知性の関係がいかなるものであるのかということです。
 このうち、思惟の属性の間接無限様態が、第二部定理九系でいえば、その無限な連鎖をひとつの全体として積極的に理解した思惟の様態でなければならない理由というのはすでに説明した通りです。そしてこのことが、観念の複合の無限連鎖を積極的に理解したなら、同じように成立しなければならないと僕は考えます。そうでなければ僕が把握するような第二部自然学②補助定理七の意味というのは、成立しなくなるからです。この場合、一方は思惟の属性についての説明で、他方は延長の属性についての説明であるという相違があることは、あまり関係がありません。res singularisの複合の無限連鎖はどの属性でも成立しなければならないことはすでに示した通りです。そのときに、その複合の仕方の秩序というのは、どの属性においても同じでなければならないからです。
 次に、神の無限知性のうちに、そのような仕方で示される思惟の属性の間接無限様態の十全な認識があるということは、原因の十全性と観念の十全性との間に不可分な関係があるということから明白だということも、すでに説明したことです。そしてこの説明を援用すれば、思惟の属性の間接無限様態を十全に認識し得るような知性としては、無限知性が唯一であるということもまた明白であるといえるでしょう。知性が結果に対して十全な原因である場合にのみ、知性はその結果を十全に認識します。間接無限様態の十全な原因は直接無限様態だからです。

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