スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

金盃&第二部定理七系

2008-02-22 18:29:21 | 地方競馬
 大井競馬で長く活躍してきた内田博幸騎手はJRAの騎手試験に合格,3月からは地方競馬での騎手免許を返上して,JRA所属の騎手になります。大井で騎乗する南関東重賞は,一昨日の第52回金盃が最後になるかもしれません。
 予想通りにサンキューウィンの逃げ。ロイヤルボスが2番手で,ナイキデラックスとレッドドラゴン。ルースリンドとナイキアースワークはその後ろ。前半の1000メートルが62秒6のミドルペースになりました。
 3コーナー手前でサンキューウィンが失速。ロイヤルボスが自然と先頭に立ち,その後ろの4頭も続きましたが,直線に入るとナイキデラックスは脱落。最内で粘るロイヤルボスにレッドドラゴンが襲い掛かりましたが,馬場の中ほどから鋭く伸びたルースリンドが一蹴して優勝。ルースリンドをマークしてさらに外から一旦は伸びたものの最後は突き放されたナイキアースワークが2着。レッドドラゴンが3着でした。
 優勝したルースリンドは昨年7月のスパーキングサマーカップ以来の勝利で,南関東重賞もそれ以来となる2勝目。父はエルコンドルパサー。この間の成績からこの馬は重賞でも勝てそうな力があることがはっきりしていますので,南関東重賞のここは順当な勝利。有終の美を飾った大井の内田博幸騎手は大井の前開催でも重賞のTCK女王盃を制しています。金盃は昨年も勝っていて連覇,通算で5勝目となりました。
 2着のナイキアースワークもJRA時代に重賞を勝っている馬。こちらは順調に使えない弱みを抱えていますが,大きな反動が出ないようであれば,斤量が不利な状況でありながらルースリンドにここまで迫りましたので,やはり重賞戦線でも活躍していけるのではないでしょうか。
 ここのところ懐がかなり寒い状況でしたので,三連単で4890円とはいえ,個人的にはありがたい結果でした。

 明日は棋王戦五番勝負の第二局。また熱戦を期待します。

 この混乱した観念の本性については,第二部定理七系を参照すればさらによく理解できるでしょう。
 「この帰結として,神の思惟する能力は神の行動する現実的能力に等しいことになる。言いかえれば,神の無限な本性から形相的に起こるすべてのことは,神の観念から同一秩序・同一連結をもって神のうちに想念的に〔すなわち観念として〕起こるのである」。
 この系からして,神のうちには,形相的に実在する,あるいは実在し得るすべてのものの観念があって,かつそれは十全な観念であるということが理解できるからです。しかも,第一部定理一五により,あらゆるものは神のうちにあるわけですから,これ以外の観念はあるということ,すなわち実在的であるということがないことになります。よって十全な観念のみが実在的な観念であって,十全な観念の対義語である混乱した観念は非実在的な観念であるということがここからも出てきます。よって非実在的である,いい換えれば無であるような混乱した観念には,それに固有の本性はないということになります。
 混乱した観念がある,という言明は,ただ人間の精神をはじめとする有限な知性に着目した限りで正しいといえるような言明です。確かに人間の精神は,大抵の場合は,十全な観念よりずっと多くの混乱した観念によって構成されているでしょう。しかしこれらのどの観念も,神と関係付けられる限りでは十全な観念なのであって,この観点から考える限り,混乱した観念がある,という言明自体が,実は偽の命題なのです。したがって,混乱した観念には固有の本性はないという結論もまた,第二部定義二との関係において,何らの矛盾を生じさせることはないと思います。

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