スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

佐賀記念&第二部定理九の扱い

2009-02-12 19:46:22 | 地方競馬
 佐賀では夏と冬にひとつずつ重賞が行われますが,冬は佐賀記念(動画)。今年は11日の施行でした。
 スマートファルコンの逃げ。以下,クリーン,ロールオブザダイス,サカラートと続きましたが,スマートファルコンに絡んでいくという感じはいっかななく,かなり緩いペースであったように思います。
 結局スマートファルコンはそのまま先頭を譲らず,むしろ最後は後ろを離して4馬身の差をつけての逃げ切り。2周目の3コーナー手前でクリーンを交わしていったロールオブザダイスが2着で,苦しくなったように見えたクリーンも3着に頑張りました。
 優勝したスマートファルコンは11月の浦和記念,12月の兵庫ゴールドトロフィーに続いて3連勝で,重賞4勝目。ここは相手関係はむしろ楽になっていた印象で,58キロという斤量がどうなのかが問題でしたが,展開面でも利があり,圧勝となりました。今後,どういうレースを選択してくるかが興味深い馬です。父はゴールドアリュール
 鞍上は岩田康誠騎手で管理するのは小崎憲調教師。共に佐賀記念初制覇です。

 人間の精神がこりん星を想像するという場合にも,基本的にはペガサスの場合と同様の因果関係が,これを想像する人間の精神のうちで生じているということになると思います。よってこれもまた,『エチカ』の定理でいうならば,第二部定理九によって説明されるということになるでしょう。
 そこで,ここで改めて,この第二部定理九の,この考察における扱いについて,少し注意をしておくことにします。というのは,スピノザは直接的にそのように触れているわけではないかもしれませんが,この定理というのは明らかにある十全な観念,すなわち個物の十全な観念についてそれを対象としているのに対して,ペガサスの観念とかこりん星の観念というのは,とくに説明するまでもなく混乱した観念なので,これらの間に何らかの橋渡しをして,整合性を保っておく必要なあるからです。
 これに関しては第二部定義四第二部定理三二を用います。すなわち,十全な観念と真の観念は同じものを別の側面からいったものであり,次に神のうちにある観念はすべて真の観念であるというわけです。よってペガサスの観念であろうとこりん星の観念であろうと,ひとたびそれが神と関係付けられるや真の観念,すなわち十全な観念ですから,仮に第二部定理九が十全な観念のみをその対象にしていると考えたとしても,何の問題もなく適用し得るということになるのです。
 なお,ペガサスにしろこりん星にしろ,これは形相的には存在しないものです。しかしそうしたものに関しても,人間の精神が表象する以上,その十全な観念というものが神のうちに存在するということは,かつて無の観念について考察したときに結論しています。

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