スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典報知新聞社杯エーデルワイス賞&手の内の材料

2021-10-15 19:13:50 | 地方競馬
 昨晩の第24回エーデルワイス賞。ギンガレールウェイは石川倭騎手から山本咲希到騎手に変更。
 発馬後のダッシュがよかったのはスティールノーヴァ。それを内からナックドロップスが追い抜いての逃げ。控えたスティールノーヴァにヒストリックノヴァも追い上げてきて,3頭の先行集団。すぐ後ろにブッシュガーデンとギンガレールウェイが併走し,6番手のスティールルージュと7番手のエイシンヌプリまでが一団。2馬身差でヒノカミカグラとスピーディキック。10番手にレディーアーサー。11番手にアマクミナイデヨ。12番手がヒノクニで13番手にラッキーミーティア。2馬身差の最後尾にスカーレットピースという隊列。前半の600mは33秒9の超ハイペース。
 3コーナーを回るとナックドロップスにヒストリックノヴァが並び掛けていき,スティールノーヴァは後退。直線の手前ではヒストリックノヴァがナックドロップスの前に出ましたが,ナックドロップスもここから抵抗。ヒストリックノヴァの外から伸びてきたのがブッシュガーデンとエイシンヌプリでこの4頭の競り合いに。ここからヒストリックノヴァとエイシンヌプリが抜け出て,2頭の競り合いになったところ,ナックドロップスとヒストリックノヴァの間を突いたスピーディキックの追い込みが炸裂。内から2頭を差し切って優勝。競り合いを制したヒストリックノヴァがクビ差で2着。エイシンヌプリがアタマ差で3着。ブッシュガーデンが1馬身差の4着でナックドロップスはハナ差で5着。
 優勝した北海道のスピーディキックは前走のリリ―カップからの連勝で重賞制覇。リリ―カップの上位馬は例年このレースでも好走しますので,有力候補とみていました。リリーカップのときも後方からの追い込みで勝ったのですが,そのときは外を回りました。ここはこの着差ですから,内から追い込んできた騎手の判断と,それに応えた馬の根性が最大の勝因といえそうです。父は2012年にクラスターカップJBCスプリント,2013年に東京盃を勝ったタイセイレジェンドでその父はキングカメハメハ。母の父は2003年にシンザン記念と武蔵野ステークス,2007年に佐賀記念を勝ったサイレントディール
 騎乗した北海道の岩橋勇二騎手はデビューから20年で重賞初勝利。管理している北海道の石本孝博調教師は開業から17年半で重賞初勝利。

 フェニックスが4巡目に發をポンした後,巡目が進み,8巡目にパイレーツが7索という牌を捨てると,フェニックスがチーの発声をします。フェニックスの手には8索と9索がありましたので,7,8,9という3つの横並びができますので,この牌はチーすることができるのです。
                                        
 フェニックスはアベマズとの差が1600点でした。發をポンした時点では,必ずそれを逆転することができるテンパイになるということが約束されていたわけではなかったのですが,この間に白という字牌を引いてくることにより,それが3枚になりましたので,だれの責任で得点を獲得することになっても,最低でも2600点の獲得になることは決まっていました。すなわちアベマズを逆転するだけの材料が,7索をチーしたときのフェニックスの手の内にはあったことになります。
 それが具体的に何点であるかは分からなくとも,少なくともフェニックスの手の内の材料が,アベマズを逆転するだけのものになっているということは,おそらくほかのチームの3人のプレイヤーも理解していたものと思われます。それはフェニックスがその前の巡目に發を捨てていることと関係します。發はフェニックスがポンしている牌で,ポンしている牌を引いてきた場合は,カンという発声でそれを晒すことができます。晒すことで獲得できる点数が上昇します。よってフェニックスの手の内の材料が,アベマズを逆転するに至っていなかったとすれば,フェニックスはそれをカンするのが自然です。ところがそれを捨てたのですから,すでに手の内だけでアベマズを逆転するだけの材料が揃っているという結論になるのです。つまりこうしたことは論理的な認識,第二種の認識cognitio secundi generisによって認識するcognoscereことができる事柄ですから,ほかのチームの3人のプレイヤーもそう認識したと解しておくのが妥当です。
 フェニックスは7索をポンした後,5萬という牌を捨てました。このときに5萬を捨てたことが,この後の展開にやや影響を与えます。また9巡目にサクラナイツが7筒という牌を捨てていますが,そのときにプレイヤーである内川は,少し考えています。このときに何を考えていたかは,後で推測します。

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