スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

NHKマイルカップ&時間と場所

2008-05-11 19:20:06 | 中央競馬
 3歳マイル王者決定戦の第13回NHKマイルカップ
 押していったゴスホークケンが先手を奪い正攻法の逃げ。ダンツキッスイ,エイムアットビップ,レッツゴーキリシマ,セッカチセージまでが先団を形成。前半の800メートルは46秒7のミドルペース。ただわりにばらけた展開になりました。
 馬場状態もあり直線は外へ進路を取る馬が多く,逃げたゴスホークケンも馬場中央へ。そのすぐ内に忍び寄ってきたのがブラックシェルで,この馬がまず抜け出しました。さらにこの内に馬体を併せてきたのがディープスカイで,しばらく叩き合いましたが,最後はディープスカイが抜け出して優勝。ブラックシェルが2着で,3着はさらに内から追い込んできたダノンゴーゴー。4着以下は離されてしまいました。
 優勝したディープスカイは前走の毎日杯で重賞初制覇。皐月賞はスキップしてここに照準を合わせていました。3勝目で大レース初制覇。父はアグネスタキオン。鞍上の四位洋文騎手は昨秋の菊花賞以来,管理する昆貢調教師は昨年暮れの全日本2歳優駿以来の大レース制覇で,ともにNHKマイルカップは初制覇となります。
 ペースとはあまり関係なく,ある程度後方に控えて内を回ってきた馬が上位を占め,ほかは離されましたので,馬場の巧拙が多分に結果に影響を与えたかもしれません。

 ピーターパンステークスはカジノドライヴが圧勝しました。現時点では登録しないとレース映像が見られない状況なので詳細は明日。

 『デカルトの哲学原理』においてスピノザが瞬間,すなわち最小時間なるものはないと考えるときにも,スピノザはそうした最小時間を物体の運動,より厳密にいうならば物体の場所的運動と関連させて示しています。したがって時間の実在性に関する考え方は,すでにこの時点でスピノザ自身のうちにあったと考えられます。実際,岩波文庫版のこの『デカルトの哲学原理』に附されている『形而上学的思想』の第一部第四章では,スピノザは時間なるものが思惟の様態であるということ,そしてそれが観念とは異なる思惟の様態,すなわち理性の有であるということを示しています。この『形而上学的思想』は,スコラ哲学における概念をデカルトの哲学の立場からスピノザが説明を与えたものですし,また『デカルトの哲学原理』においてもこのようにいわれていることを考えれば,これは単にスピノザの哲学にのみ妥当なことではなく,デカルトの哲学にも共通であるといえるでしょう。
           
 さて,スピノザが該当部分で示していることは,要するに,もしも最小時間,すなわちそれ以上は分割することができない時間が実在するためには,同時にそれ以上は分割することができない場所,あるいは空間がなければならないということだと僕は解釈します。実際,ある空間がどんなに小さなものであったとしてもある幅を有するなら,この幅の中を物体は運動することが可能であって,物体が運動する限り知性は時間を,幅のある時間を表象し得るでしょうから,この点に関してはスピノザのゼノンに対する指摘は正当なものではないかと思います。

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