スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

朝日オープン&第二部定理一三備考

2006-05-15 21:21:40 | 将棋
 朝日オープン第四局は先手の藤井九段の四間飛車に後手の羽生選手権者が△5三銀右(実際には後手の3一の銀は動いていないわけですが)型の超急戦。
 定跡的には先手がよいとされていたようですが,後手の端攻めが意外に厳しかったようです。藤井九段のカウンターによる反撃もかなり鋭かったのですが,あと一歩届かずといった感じで羽生選手権者の勝ち。3勝1敗として,朝日オープン3連覇となりました。
 ファンとしては4局で終ってしまったのはちょっぴり残念ではありますが,この第四局はそれを補ってあまりあるような名局で,プロの将棋を十分に堪能できたと思います。

 今日からのテーマは第二部定理一三の備考,中でも岩波文庫版では109ページの中ほどにある「すべての個体は程度の差こそあれ精神を有しているのである」という一文に関してです。
 これを文字通りに解釈するなら,人間も,馬も,蜘蛛も,雑草も,石鹸も,三角形も(僕があげたのは物体ばかりではありますが)精神を有するということになるでしょう。とすると,いかにも馬鹿げたことをいっているかのように思えます。まあ,馬とか蜘蛛,もしかしたら雑草あたりまでは精神を有すると認められる人がいるかも分かりませんが,石鹸や三角形が精神を有すると真面目に考える人は,ほとんど,あるいはまったくいないでしょう。
 そこで今回のテーマは,この一文をどのように理解するべきなのかということです。もちろん,僕は『エチカ』のことは『エチカ』に訴えて考えます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ヴィクトリアマイル&第二部... | トップ | シンガポール航空国際カップ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

将棋」カテゴリの最新記事