スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

名人戦&身体の中に起こることの原因

2006-04-27 22:21:01 | 将棋
 一昨日,昨日と指された将棋の名人戦第2局は,先手の森内名人が谷川九段のごきげん中飛車に対して超急戦を仕掛けて快勝して2連勝。名人防衛に大きく前進しました。異例ともいえる2日目の夕食休憩前の決着となったのですが,谷川九段はシリーズ開始前に,同じような戦型が続くのは避けたいという意味の発言をしていて,森内名人が1局目に一手損角換りを採用したため,谷川九段の作戦を事前に予測しやすかったかもしれません。1日目から両者の考慮時間に大きな差がついて,森内名人にとっては事前の研究での勝利であったように思います。もちろん将棋は一局一局がそれぞれの勝負なのですが,番勝負の場合にはこうしたこともまま生じるのです。

 自然学①補助定理三によれば,物体はそれ自体が原因となって運動をするということはないわけです。そして人間の身体が物体である以上は,人間の身体の組織を構成するどの部分も物体であるということは当然のことですから,人間の身体のうちのある部分だけが何らかの運動をなす場合にも,その部分はそれ自体が原因となって(ここでいう原因とは十全な原因という意味です。詳しくは第三部定義一を参照してください)運動をするわけではないのです。つまり,人間の身体のある部分は,それがどの部分であったとしても,ほかの物体が原因となってある運動をするということになります。

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