スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典エンプレス杯&形相の同一性

2016-03-02 19:25:11 | 地方競馬
 キヨフジ記念の第62回エンプレス杯
 ブラックバカラは発馬であおりました。アムールブリエは押していましたが,位置を取りにいっただけだったようで,外のティンバレスに譲り2番手に控えました。3番手にヴィータアレグリア。4番手にトーセンマリオン。やや遅れ気味の発馬だったイントロダクションが追い上げて5番手。この5頭は1周目の正面でほぼ一団に。少し差があってトーセンマリオン,タマノブリュネットという隊列。向正面ではほぼ並びが決まっていたので超スローペースに。
 動いていく馬がなく,2周目の3コーナーからアムールブリエがティンバレスを捕まえにいく形に。直線に入ったところでもまだティンバレスが前にいましたが,アムールブリエは追い上げてくる馬を気にするだけの余裕があり,追われると先頭に立ってそのまま優勝。向正面でアムールブリエの内に追い上げ,直線は外に出されたヴィータアレグリアが1馬身差の2着。逃げ粘ったティンバレスが4分の3馬身差で3着。
 優勝したアムールブリエは暮れの名古屋グランプリ以来の勝利で重賞4勝目。第61回に続いてエンプレス杯連覇。これくらいの距離があれば牡馬相手に勝つ馬ですから,今日はアクシデントがない限り負けることはないと思われました。能力ほど着差がつかなかったのは,超スローペースの瞬発力勝負になったためでしょう。川崎コースで最後の200mが11秒台は優秀で,そういうラップを出すだけの力があると判断してよさそうです。大レースは厳しいかもしれませんが,2000m以上の距離なら牡馬が相手でもまだ重賞を勝っていけるものと思います。母はヘヴンリーロマンス。祖母はファーストアクト。半兄に昨年のシリウスステークスを勝った現役のアウォーディー。Amour Brillerはフランス語で愛の輝き。
                                    
 主戦の浜中騎手が怪我で休業中のため騎乗することになった武豊騎手は第50回,56回,57回を勝っているので5年ぶりのエンプレス杯4勝目。管理している松永幹夫調教師は連覇でエンプレス杯2勝目。

 無限である限りで神のうちにXの観念があるといわれる場合,このXの観念は永遠であると僕は考えます。現実的に存在するある人間の精神の本性を構成する限りで神のうちにXの観念があるといわれる場合には,そのXの観念の形相が,無限である限りで神のうちにあるXの観念と同一であるということは絶対的真理と僕は考えますが,この形相の同一性を根拠に,現実的に存在するある人間の精神の本性を構成する限りでの神のうちにあるXの観念が永遠であるとは結論できないと考えるのです。
 スピノザは第二部定理四〇で,現実的に存在する人間の精神のうちにある十全な観念を原因として発生するどんな観念も十全な観念であるということを証明するときに,ある人間の精神の本性を構成する限りにおいて神のうちに神を原因とするある観念が発生するのだから,このことは明白といっています。まずこれだけで,ある人間の精神の本性を構成する限りでの神のうちにある観念が,この様式においてのみ神と関連付けられるということが分かります。だからそれは,その人間の精神すなわちその人間の精神の本性を構成する限りにおいての神が存在の持続を停止すれば,神との関連付けを失ってしまう観念である可能性を残します。つまりそれはその人間の精神の持続の停止と共に消滅する観念である可能性を残すのです。
 さらにいうと,同じ証明の中でスピノザはこの観念を,無限である限りにおいての神のうちにある観念ではないし,きわめて多くの個物に変状した限りにおいて神のうちにある観念ではないという点に注意を促しています。つまり,無限である限りにおいて神のうちにあるXの観念と,ある人間の精神の本性を構成する限りで神のうちにあるXの観念は,たとえ形相が同一であってもそれだけでは同一視することはできない観念であるという点については,少なくともスピノザは認めていると考えてよいと僕は解します。スピノザはここでその観念の永遠性について言及しようとしているのではありませんから,軽々に結論を出すことはできませんが,前者が永遠であるからといって,後者は永遠であるとはいえないということの論拠にはなり得ると思えます。

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