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スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

東西王座戦&表象の相違

2009-02-15 19:23:32 | 競輪
 今年は高松競輪場を舞台に3日間にわたって争われた東西王座戦の決勝でした。
 まずは。並びは伏見ー成田の福島,武田ー神山ー阿部の関東,海老根ー武井ー渡辺ー村本の南関東。伏見選手がSを取って前受け。中団が武田選手で後方が海老根選手。残り2周のホームから上昇した海老根選手は武田選手に蓋をし,打鐘で伏見選手を叩いて先行。外から5番手を取った武田選手がバックで捲っていきましたが武井選手のブロックが強烈で失速。恩恵を受けた海老根選手が逃げ切って優勝。武田選手の勢いをもらって大外を伸びた神山選手が僅差の2着。3番手から伸びた渡辺選手が3着でした。
 優勝した千葉の海老根恵太選手は2004年のヤンググランプリ以来のビッグ2勝目。グレード競走では昨年6月の小田原記念以来。後ろのアシストはありましたが逃げ切っての優勝は立派で,これを機にさらに飛躍してほしい選手のひとりです。
 続いて西。並びは稲垣ー加藤ー山田ー山口の近畿中部,渡部ー三宅ー岩津の瀬戸内,井上ー小野の九州。加藤選手がSを取って稲垣選手の前受け。井上選手が中団で渡部選手が後方。上昇した渡部選手は打鐘で前に出ると,切り替えた井上選手が中団。ここを稲垣選手が反撃し,ホームでは渡部選手を叩きました。仕方のない渡部選手は番手戦を挑みましたがここは加藤選手が死守。井上選手の捲りは3コーナーで一杯。直線では加藤選手が差して優勝。マークの山田選手が2着で逃げた稲垣選手が3着と,このラインの上位独占になりました。
 優勝した岐阜の加藤慎平選手は2005年の競輪グランプリ以来のビッグ3勝目。本来の力からすればそのグランプリ制覇以後はかなりの不振に陥っていたというべきだと思います。おそらくそれには怪我の影響があったのではないかと思いますので,身体面が以前の状態に戻れば,まだまだ活躍できる選手だろうと思います。この優勝はそのきっかけになるかもしれません。

 このこりん星の場合のように,その表象像の複雑性が増してくればくるほど,各個人の精神のうちにおける表象像の差異は,たとえそれら各個人がことばの上では同一の対象を表象しているといえるとしても,その複雑性の分だけ増してくるのではないかと僕は考えています。したがって,こりん星のようなものの表象になれば,僕が想像するこりん星と,だれか別の人が想像するこりん星とでは,こりん星という名前だけは一緒であっても,表象されている内容だけに注目するなら,まったく別のものであるとさえいうことができるような場合もあるのではないかと思います。
 実際には想像の相違というのは,翼の生えた馬という,かなり簡潔なことばで表現できるような,ペガサスの場合にも,厳密にいうなら各個人の間で発生しているというべきだろうと思います。それどころか,こうしたことはこりん星とかペガサスのように,僕たちが表象するためには想像する以外にはないものの場合だけではなく,知覚し得るような対象の場合にも生じるといえるでしょう。たとえば翼がある馬ではなくて,単に馬といったとしても,僕はこのことばからはほとんどの場合は競走馬を表象するでしょうが,そうではなく,草原で草を食む馬を表象する人もあるでしょう。あるいはポニーを表象する人がいたとしても少しもおかしくはありません。
 このようにして,どんな対象の表象であれ,各人の表象像というのは,それを厳密に考える限り,必ずといっていいほどに何らかの相違があって,厳格には一致しないというべきだろうと思います。ただその相違は,表象される対象の複雑性と,比例的な関係にあるのではないかと僕は考えているのです。

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