スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ユングフラウ賞&こりん星の場合

2009-02-13 19:25:17 | 地方競馬
 昨年までは南関東の準重賞だったユングフラウ賞が,今年からは桜花賞トライアルとしては変わらないものの,南関東重賞に格上げされ,11日に争われました。
 タッチブライトとエンドスルーが並ぶように引っ張り,クラフィンライデンが追っていく展開。最初の600メートルは36秒1のハイペースに。前半は中団に構えていた人気のモエレエターナルは向正面から進出を開始し,直線の入口では先頭に立つと,後は引き離す一方の楽勝になりました。内で,タッチブライトとエンドスルーがまだ並んで競り合っていましたが,外からエロージュが交わして2着。さらに大外を追い込んだハニービーが3着に食い込んでいます。
 優勝したモエレエターナルは先月のニューイヤーカップから連勝で南関東重賞2勝目。ここは牝馬限定戦になっていて,とくに強力なメンバーがいたわけでもないので,順当な勝利といえるでしょう。次は桜花賞になるものと思いますが,そこでは断然の存在ではなく,有力馬の1頭という位置付けだろうと思います。
 鞍上は川崎の今野忠成騎手で,ニューイヤーカップに続く今年の南関東重賞2勝目。管理するのは川崎の池田孝調教師。このふたりが記念すべき第1回にその名前を刻むこととなりました。

 ペガサスの場合には,たとえばそれが翼のある馬ということばによって示されることにより,ある人間の精神のうちに翼の観念と馬の観念,あるいは翼の表象像と馬の表象像がある限り,これらふたつの表象像を合成することによって,この人間はペガサスをも表象することが可能になります。しかしこれらふたつの表象像の場合は,それがある人間の精神のうちにあるという仮定自体が,まったく無理のないものですから,現実的に考えれば,大概の人間はペガサスを表象することができると結論することができるわけです。
 しかし,こりん星の場合にはことはこのように簡単ではないと思います。たとえば,星の観念についていうなら,これは馬や翼と同様に,ほとんどの人間の精神のうちにその表象像があると仮定してよかろうと思います。ですが,そうした星の表象像があるからといって,直ちに僕たちの精神のうちにこりん星の表象像が生じ得るかといえば,そんなことはないでしょう。第一,こりん星は星と名付けられている以上,ある星の表象像であるということについては疑い得ないわけですが,だからといって,こりん星という星の表象をなすために,この人間の精神のうちに星の表象像が必要であるのかどうかということにも,僕は疑問を感じます。というのも,こりん星をこりん星たらしめる要素というものがあるとしたら,それはそれが星であるという点にあるのではなく,おそらくもっと別の点にあるように思うからです。いい換えれば,こりん星というのは星と名付けられてはいるものの,その表象に際して最も重要である点は,それが星であるという点では少なくともないであろうと思えるのです。
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