analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

ラインアンプとパワーアンプを繋いで測定

2020-07-09 00:03:20 | アンプ

ラインアンプの仕様がほぼまったので、ラインアンプとパワーアンプを繋いでパワーの出口を測定してみた。

いま、入力トランス二次側終端抵抗の値の音がどれが良いかすっきりしないので、値を換えてF特が変わるのか確認しようと思った。

結果は少し予想外の物となった。

赤い線は可変抵抗器のつまみが半分のところ。多分15kΩ。

緑線はつまみが3/4のところ。多分23~24kΩ。

青線はつまみ最大で、30kΩ。

この三種類の抵抗値では、いづれも7~10kHzで0.2dBほど持ち上がる。

青線は10kHz以上でも盛り上がっているが、これは20Hzから急激に落ち込んでいるためそれ以下の周波数の曲線が、グラフの曲線のスムーシング処理のため振られてしまっているからだ。実際にはこれほどは持ち上がってない。

しかし数字を見ると、高域の上昇は30kΩの時が若干大きい。グラフでは見えないほどの違いだが。

よってつまみが3/4のとこの抵抗値にしようと考える。

 

 

歪はパワーアンプ出口で8Ω負荷1kHz、3%歪時5.4Wとなった。プリとパワーを繋ぐとがっくり落ちるんだな。なんか腑に落ちない。これはつまみ最大と3/4の時両方とも同じだった。

10kHzの方形波を見てみた。

 

 

つまみ半分

 

つまみ3/4

アンプの出力信号の大きさを合わせてなかったが、波形は・・・良く分からない。オーバーシュートが大きい気もするが、良しかな?

サイン波は綺麗なもんだった。

 

 

それからEDさんから注意を頂いた。

入力トランス二次側の終端抵抗を小さくすると、トランス一次側のインピーダンスが下がり、真空管の過負荷になると。

そんなことまで考えないといけないのか、って思いである。

私はトランスの伝送側の600Ωが200Ωになったところで、負荷側のインピーダンスが下がるだけ、10k;600が3.3k:200になる、しか考えなかった。これは上流を基準に考えるか、下流を基準にするかで変わってくるが、基本は下流側:パワーアンプ側で決まるとのこと。そしてこの3.3kΩは5687にとって大きい負荷になる。

 

 

トラブルがいくつかあった。

F特を測定してるとき、50kHzで出力が0に下がる。

一応ラインアンプはOPT二次側をアースに落としており、パワーとラインアンプはアースで繋いでいるが、念のためパワーと測定器をアースで繋いだ。

そうしたら直った。

あとでアースを確認せねば。

 

ラインアンプの前はボリュームボックスがあり、これをパスして信号をラインアンプに直接入れてるが、念の為パスしないでF特を測ってみたが、変わりはなかった。

 

最後に可変抵抗器のつまみ位置が3/4の時の抵抗値を測った。

きっかり20kΩだった。

24kΩの抵抗を手配しよう。

 

次回に続く。

 

20200707

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