これだ。
先日鳴らした時はきつい音で途中で止めてしまったが、今日は打って変わって良い音がする。
ヴァイオリンがつるんとしない。ぞりぞり、というか、ぶるぶるというか、毛羽立ったような質感が出る。
ああ、もうこれで良い。
っと思ったら、声も浮き上がる。
こちらに向かって歌ってる感じ。当たり前だが。今まではなんかついで感があった。
ありゃりゃ、質感ではCDより良い。
声を張り上げたとき、エネルギーが増す感じ。
広がりが減り、中央にちょっと寄り過ぎな感じもするが、特に問題ない。
これがアナログの音だ。
ここに来てEMINENTが本領を出してきたかもしれない。
CDは全体のエネルギーで来るが、各楽器、声は浮き上がらない。
LPは全体ではあまり感じないが、一個一個の楽器、特に声のエネルギー感が出る。
CDのつるんとした質感は、以前も感じてたモノではないか。
とすると、今の音は間違いではなく、正しい音なのではないか?
と言いながら、CDプレーヤーをトランスに通したくなる。
いつの間にかフォノイコが完成した。ライントランスが馴染んだかな。
いつものナッツクラッカーを掛けた。
こいつは打って変わって広がりが出た。
CDとLPの違いというより、録音の違いかもしれない。
このアルバムは随分といじりが入ってるらしく特殊だが、いまはその傾向が少ない。
以前は録音悪いなんて言ったが、単に再生が出来てなかっただけだ。
ヴァイオリンは相変わらずキンキンなのだが。
広がりが出たことと、スピーカーから音が離れるようになった。
こうやってると私は「音」を聴いてるんだな、と思う。
でもオーマンディファンとしては、やはりこの人はロシア系の音楽が似合う。
ベートーベンなんてなんかの冗談に・・・
いや、数年経ったら変わるかな?
20200701