国際空手道 修徳会 北海道本部 札幌道場稽古日記

北広島市輪厚地区で空手の稽古をしています。練習の内容や、イベント、雑多な情報などを画像で紹介します。

メディアの劣化と戦争の風化

2012-08-22 09:10:07 | Weblog
 終戦の日の全国戦没者追悼式にご出席された天皇陛下のお言葉を伝えるある放送局の番組を偶然見ていて驚かされた。テロップで「先人に釣り 戦火に倒れた人々に対し、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」と流してしまったのだ。お分かりの通り「戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し」が正しいお言葉。放送局もすぐにミスを認め謝罪訂正した。
 戦後生まれ、つまり67歳以上の方は人口比約20%までに減少した。かくいう小生も純粋な戦後生まれ戦後育ち。だが、叔父が中国戦線で戦死し、田舎の家には軍服姿の遺影が飾られていた。かろうじて小生の年代位までは、戦争の断片がわずかながら残されていたと言っていいだろう。多分テロップを完成させたスタッフたちはかなり若く、戦争との接点は希薄だったのだろう。だがそうだとしても、お粗末との誹りとメディアの劣化との非難は免れないだろう。「戦陣」「戦禍」はこの日の枕詞なのだ。
 終戦の日は、陛下のお言葉にあるように「ここに歴史を顧み、戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い」年に一度昭和20年8月15日に戻り、風化を阻止する日なのだ。そしてメディアの責務は、正確に過去を後世に伝えること、襟を正して。今一度この日の意味を自問する契機になってほしい事故だった。

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