国際空手道 修徳会 北海道本部 札幌道場稽古日記

北広島市輪厚地区で空手の稽古をしています。練習の内容や、イベント、雑多な情報などを画像で紹介します。

停電

2012-11-30 09:04:00 | Weblog
子供のころ、冬の夜ひとりで留守番しているときの停電ほど怖かったものはない。照明が一瞬にして消え、ブラウン管の残光が真っ暗な室内にあるものを青白く浮かびあげる。何かが現れるには絶好のシチュエーションだ。ろうそくは仏壇の前、絶体絶命のピンチ。そんな時はストーブの前から動かない。幸いに電気に頼ることのない石炭ストーブは赤々と燃え、適度に周りを照らし、もちろん暖を取ることも支障はない。
胆振地方を襲った爆弾低気圧により、高圧鉄塔が倒壊するなどして、室蘭市を中心に最大5万戸余りが長時間の停電に見舞われた。住民たちを暗澹とさせたのが電子制御の暖房機器が停止し、室温がみるみる下がっていったこと。これにはなすすべがない。さらにオール電化住宅では、湯を沸かすことすらできない。市立病院では外来診療と予定されていた手術を取りやめた。重篤な患者は通電されている地域まで搬送された。ガソリンスタンドでもポンプが作動せず給油できず、信号が点灯しないため、多くの警察官が手信号で自動車を誘導し、コンビニでは解凍した冷凍食品が廃棄された。「これほどまでに我々の暮らしは電気に依存していたのか」と改めて思い知らされる。
今冬北電は、昨年比7%以上の節電を呼びかけている。道民が協力することは当然だが、根本に原発依存度を低めていくには、今後電気依存比率を下げていくような構造転換も必要になるのではないかーとこの事故で考えさせられた。

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