一瞬目を疑った。米軍沖縄基地を「最低でも県外に移す」ことを公約としていた鳩山首相が、結局、一部移設だけにとどまらなければならない状況に追いこまれ、沖縄県知事に泣きを入れにいった場面で着ていたのは黄色の「かりゆし」。4月29日、アメリカ軍普天間基地の県内移設に反対する県民大会で、反対側のシンボルカラーになったその黄色だった。参加者は黄色い鉢巻や、Tシャツなどで断固反対を表明した。県民と政府との板ばさみにあうであろう仲居真知事の青いかりゆしは、知事の胸奥の苦悩を反映したものだ。首相側もそれを知らぬはずはあるまい。金星人と交友があるご婦人が金色の「かりゆし」を、といっても側近は断固阻止しなければ。その後の会見で、海兵隊が有する抑止力を以前は認識していなかったとも。なんともはやである。海上案は「自然への冒涜」とまで言い切ったが、これでは県民、国民への冒涜。さて、この一件で鳩山政権崩壊は不可避。週末の世論調査ではおそらく内閣支持率は20%を大きく割ることは必至。あとは参院選に影響を与える辞任のタイミングと、どのような冷徹迅速さで小沢を斬るか。政局の焦点はそこに絞られた。
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