国際空手道 修徳会 北海道本部 札幌道場稽古日記

北広島市輪厚地区で空手の稽古をしています。練習の内容や、イベント、雑多な情報などを画像で紹介します。

本の紹介

2013-04-22 09:06:59 | Weblog
評価=
「ヨーロッパの戦争は西洋人国家間の戦いである。…同じ文化と伝統を持つ民族の戦いである。…あくまで家族内の喧嘩のようなものである。どれほどいがみ合っても最終的には合意ができる。建設的な調和が期待できる」=カリフォルニア上院議員。「すべての日本人を我が国から追い払うことに躊躇してはならない。キリスト教徒としては当然にそれを求めなければならない」カリフォルニア州議会での証言。
同州では、差別により東海岸から逃れてきたアイルランド系移民が多数を占めることで抑圧の連鎖が起こっていたことや、経済的な理由により日本人排斥運動が大衆化した。だが見逃せないのはメディアが担った役割。新聞は常に日本人、日系アメリカ人の危険性を虚偽の事実を交えて喧伝した。この状況は日米開戦に積極的な記事を掲載した日本の新聞の部数が激増した現象と酷似する。だがやはり国民の胸奥にある強固な排他意識がなければこの運動は巨大化しなかったであろう。帯にあるように排日法が日米開戦の引き金とは思わない。しかしカッコ内の言葉の延長上に原爆投下があるというのは短絡的すぎるが、総否定できないのも現実。さてこの本が出版されたのは、終戦前の1944年だが、著者の鋭い分析力と慧眼は特筆に値する。(この本の存在は知らなかったのは残念!!)