昭和天皇の逝去とほぼ同じくして松下幸之助、美空ひばりが死去したことは非常に興味深い事実。激動、破綻、発展の昭和、三人はその時代の変遷に沿った人生を送り、昭和とともに去った。85年のプラザ合意を端緒としたバブル経済とその後の崩壊、金融のビッグバンも不発に終わる。停滞期、衰退期に移行した平成。人口増加を期待できない今、内需拡大は限界。以前ビッグバン以降宇宙は膨張しているが、やがて収縮するのではないかといわれた。しかし、膨張はこれからも続くと結論が出た。同様に経済はマイナスの力学で限りなく特異点に向う。昭和の終わりがその転換点になったような気がする。