国際空手道 修徳会 北海道本部 札幌道場稽古日記

北広島市輪厚地区で空手の稽古をしています。練習の内容や、イベント、雑多な情報などを画像で紹介します。

本の紹介

2008-11-26 07:05:52 | Weblog
公正中立、不偏不党などドキュメンタリーに求めるのは所詮無理。編集、カメラワークにいたるまで作者の根底にある意思・思想が介在し、到底無色透明な表現などありえない。ドキュメンタリーの異色作「ゆきゆきて、神軍」もカメラがなければあのような悲惨な結末に至ったか疑問が残る。報道も然り。麻生の誤読が国民が求めている情報なのか。ホテルでの飲食が国を動かす上で何の必要があろうか。必要のないフィルターがかけられている。それはメディアのポピュリズムに他ならない。しかし読者、あるいは視聴者は絶対な規範や事実をドキュメンタリーや報道に求め、その判断のもとにマジョリティでいることに安堵する。著者はオウムを扱った問題作「A」の監督森達也。さまざまな葛藤や逡巡の中で揺れ動く自身を描く。森氏は実は28日わが社の有志が主催する講演会で基調講演されることになっている。題材は「死刑」。来年から実施される裁判員制度により、テレビの外で茶を飲みながら裁いていた一般国民が突然司法に強制参加させられる。参加は凶悪事案に限定されるため当然極刑か否かの判断を求められる場面もある。その問題点を討議する。白熱したものになりそうだ。