肉は嫌いではない、「魚か肉か」と聞かれれば無難に肉を選択する。話は飛ぶ。25年ほど前バンコックからカルカッタまでタイ航空の機内。昼食でベジタリアン、チキン、ビーフか尋ねられ軽率にもビーフを頼んだ。しかし周りの目がどうも不自然だ。一口運んだあとに気付いた。インドに多いヒンドゥー教徒にとって牛は聖なる動物、食べることなどもってのほか。前途多難な旅を象徴するシーンとなった。閑話休題。いくら好きでも限度がある。室蘭で後輩に「旨い店がある」と誘われ食べたポークチャップ、デミグラスソースに覆われた総重量400グラム超の想定外の代物。後輩は見事平らげたが上司は半分、小生も三分の二が限界。50を目前にした体に完食はむしろ毒に近い。中心街から白鳥大橋に向かうと右手にある「レストラン ノンシャラン」。メタボと中性脂肪と尿酸値が気にならず、三日ほど胸焼けの覚悟がありイスラム教徒ではない御仁トライあれ。