スポーツ鍼灸のテクニックとして開発していたJAA(Joint adjust acupuncture:関節調整鍼)とJAT(Joint adjust treatment:関節調整療法)が、多くの関節と関係していることがわかってきました。
治療の最終確認として、仰臥になったままバンザイをしてもらい、両手の手首を持って脊椎を捻じるように揺するTST(ティー・エス・ティー)をして、足先の揺れで脊椎や股関節の緩みを診ているのですが、JAAやJATを使うようになってから、脊椎や股関節が気持ちいいよほど緩んでいるのがわかる。
昨日も10何人かにTSTを行なったのですが、一様に足先がゆ~ら、ゆ~らと揺れるのです。
私はそれを見て、
「はい。肩凝りも腰痛も取れたと思いますので、起きて確認してみてください」と言うのですが、患者さんが起き上がって、肩を上下したり、腰を曲げたりしながら笑顔になっている。
そして、両手首を持って揺するのですが、手首の関節まで緩んでいるようで、手首の関節までポキポキと音のする人が多いのです。
手首の関節まで緩んでいるわけです。
その中に顎関節症の方もいましたので、治療が済んでから、
「口を開けてみてください。かなりいいはずです」と言うと、
口を開け閉めしながら、大きく目が開き、「治ってます」と言わんばかりに大きな口を開いたまま首を上下に振っていました。
研究はまだ始まったばかりなので課題は多いのですが、深く追求する意義がありそうで、私の頭の中では、次々と病気や症状との関連が浮かんできています。
きょうの 臨床実践塾 は、腰椎後弯と猫背をテーマにしていたのですが、それらの何倍もおもしろい治療法を発表することになるので、参加者に大きな価値あるテクニックを学んでもらうことになると思います。