（学校で教えてくれない経済学）
「ファーストリパブリック銀行が差し押さえられJPモルガンが買収した。」と5月1日、FDIC(米連邦預金保険公社)が発表した。JPモルガン銀行の店舗として営業を再開した。当局が買収に介入した。2008年のリーマン倒産以降２番目の規模の銀行破綻となった。5月2，3日開催の米FOMCで0.25%利上げが確実視される。以降利上げを停止するかどうかが討議されると見られる。1日のNY株は様子見、3主要株価ともほぼ横ばい。小幅に下げた。」と1日、WSJ紙電子版は伝えた。ロイター電子版は「4月のISM製造業指数が47.1（3月:46.3）と改善も6か月続けて50を切った。2009年以降最長。新規受注は45.7（3月:44.3）と改善も８か月連続で50を切った。一方、インフレ指標となる支払い価格指数は53.2（3月:49.3）と上昇した。昨年7月以降で最も高かった。雇用指数は50.2と３か月振りに50を上回った。5月2，3日の米FOMCでの利上げを正当化するデータとなる。」と伝えた。
5月1日、ＮY市場でダウは34,050ドル、47ドル、0.14%安、S&P500は4,167と1ポイント、0.11%安、ナスダックは12,212と13ポイント、0.11%安で取引を終えた。恐怖指数VIXは16.14と2.28%上昇。米10年債利回りは3.593%と4.08%上昇した。NY外為市場では1ドル=137.47円、0.91%高、1ユーロ＝150.87 円、0.52%高、1英ポンド=171.74円、0.33%高で取引された。いずれも日本円との金利差拡大が改めて意識された。NY原油（WTI）はバレル75.72ドル、1.38%安、北海ブレントは同79.36ドル、1.21%安で取引。NY金はオンス,1，989.30ドル、0.49%安。ビットコインは2万7，901ドル、4.37%安で取引された。
5月2日、朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「①スーダンでは大規模退避が続いている。国軍とRSFとの対立に収まる気配はない。②メーデーの１日、パリでは年金支給年齢延長反対デモが行われた。③チャールズ国王戴冠式の馬の調教訓練が連日行われている。」と伝えた。ドイツZDFは「ドイツ労働総同盟デモに29万人が参加した。②ロシアはウクライナ攻撃を継続した。一方、東部ロシアではロシア側に損害が増えている。」と伝えた。フランスF2は「年金支給年齢延長デモがパリその他で行われた。」と伝えた。
シンガポールCNAは「①フィリピン、マルコス大統領は1日、バイデン米大統領と会談する。防衛、経済問題が討議される。米中が対立する中での会談となる。共同声明が特に注目される。②インドネシアではメ―デーの1日、「雇用創出法案」反対、最低賃金引上げ要求デモが行われた。カンボジアでは労働者の権利が守られていないとデモが行われた。」と伝えた。韓国KBSは「従業員5人未満の企業には労働基準法が適用されない。わざと5人以下に抑えている。朝2時から夜遅くまで夕方から明け方まで働かされる水産市場労働者の長時間労働は改善されていない。メ―デーでは最低賃金引上げと組合法改正を訴えた。」と伝えた。中国CCTVは「133企業参加の広州交易会が盛大に開かれた。」と伝えた。香港TVBは「32万人が中国本土から訪れた。」と伝えた。奈良在住の友達から去年１人だった東大寺が人で溢れていた。」とメールが届いた。様変わりのインバウンド増を象徴している。（了）
