ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

鍼灸とマクロビオティック Part1

2021-01-03 11:45:50 | 診断即治療と虹彩学
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先日の臨床実践塾で、松田先生がお話してくれたことを、3回に分けて掲載しましたが、Part3のほうで、松田先生が、
「少なくても、マクロビは勉強できるならちゃんと学んでいた方が活きると思います」とお話していました。
※ 松田先生はずっと中国で勉強しているのに、なぜ中医食養ではなくマクロビを勧めたのか

それは、難しい病気を治療している人ならわかると思いますが、難しい病気は、体質的なことが関わっている場合が多いからです。
たとえば、喘息とかアレルギーとか「肝、心、脾、肺、腎」の疾患となると、病院でも簡単には治りません。

しかし、そのような病気が、マクロビで簡単に治ったりする場合もあるのです。
「簡単に」と言っても、「食養」ですので、効果はジワーッとしか現れません。
ですから、それを続けるために、ちょっと理論的な勉強が必要になります。

「マクロビではなく、中医食養とか薬膳もあるじゃないか」と考える方も多いと思いますが、私はマクロビの方がいいと考えております。
それは、「咀嚼」(唾液の効能)や「症状に対して、温める作用や冷やす作用のある食物の使い方」など科学的な裏付けが多いことがあるからです。

私は7年ほど「正食協会」の講師をして、各地で講演活動をしながら、マクロビでの健康指導もしてきましたので、そのように言うのですが、マクロビに対する忖度はしていません。

そして、もう一つ問題と思われるところは、上の写真にある『周易与中医学』楊力著の本です。
その本の229ページに、宇宙の発生と陰陽について書かれていますが、
「引力(牽引)はマイナス(陰)です。非引力(排斥)はプラス(陽)です」と書かれていることです。
※ この本は1321ページもあり、その前身の本もあります。
  私は主に前身の本で勉強しましたが、現在は売られてないようです。


『周易与中医学』229ページ


そこを読んだときに、鍼灸の勉強が止まりました。
何故なら、この本の理論で言うと、中心になるのが「陰」で、外郭が「陽」になるからです。
しかし、科学で観ると、物質の最小単位である分子は、中心に「陽子と中性子」(即ち陽)があり、その周囲を陰電子(即ち陰)がグルグル回っているのです。

つまり、中心は「陽」であり、外郭は「陰」となり、この本とは逆になっているのです。
ですから、陽が牽引で、陰が排斥と考えたほうが科学と整合できるわけで、それを逆にすると、矛盾が発生してきます。
私は、鍼灸理論の多さに悩みましたが、この「陰」と「陽」を入れ違えたのが大きな原因ではないかと考えています。

そこから私の苦労が始まりました。

即ち、この本に書かれたことは、科学で証明することはできないと考えているのです。
となると、鍼灸も科学で証明することはできないことになってくるわけです。
そして、この本(周易)が、中医学の基礎になっているので、ここから検討を始めなければならないわけです。

中医食養に書かれたことも、この本が基礎になっていますので、鍼灸と同じような問題にぶつかるのです。
中医食養は、この理論に漢方理論が加わり「中医食養」として成り立っているようですので、「漢方薬の民間バージョン」みたいなものと考えていいわけです。
ですから、中医食養での治療食は、「おじや」みたいになっていると考えられるのです。

このようなこともあってマクロビを勧めるわけですが、マクロビは欧米にも広く普及され、実践している欧米人も多いのです。

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