「ここが痛いんです」
「これですぐ取れますから。はい、痺れをみてください」
右の小指が痺れている、という方が来られました。
最近臨床に使い出した「スカセラテクニック」(スカルセラピー方式のテクニック)は、まだやり始めたばかりなので、その臨床はなかった。
「どこが痺れているんですか?」
「ここが痺れていてピリピリするんです」
「ここですね…、……、最近面白い治療法を発見しまして、少し触っているだけで治ってしまうんです。見ててくださいね」
と言いながら、指先をつまんで、背中に手をやり、少し動かしました。
「どう?」
「えっ? 何がですか?」
「いや、痺れが良くなったかを診てほしいんです」
「えっ? 何もしなくても治るんですか?」
「いや、今よりましたやん」
「えっ? まだ何もしてないんじゃないですか?」
「あはは、とにかく確認して見て!」
「あ、確かに痺れは治まったみたいですね。・・・治療はこれだけ?」
「いやいや、1分も治療してないのに、これで治療費をくれ、と言ったらぼったくりと言われるので、そんなことはしませんが、治ったでしょ?」
「ええ」
あまりのソフトタッチであり、あまりの速さだったせいか、まだ納得できない様子でした。
もちろん、これだけで終わるとパフォーマンスだけになってしまうので、その根本的な原因の治療も加えましたが、この治療法はやればやるほど面白くて、やっているこちらがウキウキしてきます。(笑)
今度の臨床実践塾 までには、もっと多くの臨床が集まると思うので、きっといろいろなパターンの臨床を見せることができると思います。