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米雇用統計控え様子見、NYダウ横ばい、NY外為市場、英EU離脱懸念、リスク回避からドル売り円買い

2016-06-02 10:51:50 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


1日のNY市場では5月の米製造業総合景気指数(ISM)が前月比上昇、6月3日発表の5月米雇用統計を控えて様子見、NYダウは横ばい2ドル高、17,789ドルで取引を終えた。NY外為市場では①日本政府が消費増税見送りで日銀による追加緩和なし②イギリスEU離脱か残留かを決める国民投票で離脱支持が残留支持をわずかに上回ったことを材料にドルが売られ1ドル=109.46~49円、1ユーロ=122.44~48円で取引された。NY原油(WTI)はバレル49.20ドル、NY金はオンス1,212.63ドルとほぼ横ばいで取引された。

2日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で先頭バッターのシンガポールCNAは「1日中国の習近平国家主席は北朝鮮のリスヨン副委員長と会談した。李副委員長はキムジョンウン委員長からのメッセージを渡した。習国家主席は『北は非核化を進めなければならない』と警告した。」と伝え「中国と北朝鮮との立場の違いを明確に示した」と総括した。中国CCTVは「習国家主席とリ副委員長が会談、7つの事項を協議した。習主席は『北朝鮮は中国の伝統的友好国である。朝鮮半島の安定化は重要事項である。平和と安定、経済拡大での協力を惜しまない』と語った」と伝えた。上海「東方衛視」は5月21日付けのNYタイムズ社説に触れ『南シナ海の人工島で航行の安全を脅かしていない。地域の問題は関係国の外交ルートで解決すべき問題だ』と伝えた。

香港TVBは「ドゥテルテ次期フィリピン大統領は5月31日に新閣僚発表のあとフイリピンはアメリカともいかなる国とも自立している。排他的水域での問題では中国と個別に協議する」と語った」と伝えた。フイリピンABS-CBNは「ドゥテルテ次期大統領は次期閣僚を発表した。外交は自主独立、アメリカに依存しない。内政は汚職撲滅に取り組むと語った。ドイツ、メルケル首相はドゥテルテ次期大統領に祝意を送った。」と伝えた。紹介される閣僚の多くがダバオ市出身者やドゥテルテ氏の大学のクラスメートの名前、ダバオ市で雇用していた弁護士をそのまま閣僚に指名している。タイCH9は「清涼飲料水に占める砂糖の比率は20~30%と高い。これを一律20%以下に抑える政令施行を検討している。消費者に影響が出るだろう」と伝えた。

英BBCは「EU離脱派の代表ジョンソン前市長は移民抑制策として英語能力など条件に英国独自の基準を設けるポイント制度を実施する」との声明を出した。」と伝えた。これに対してEU域内からの移民が制限されることになり、現在の事業が成り立たなくなると語る野菜栽培農家の声を紹介していた。今年EUからの移民は2015年から18万増加している。実態としては移民抜きにして英国経済が成り立たない。一方、EU離脱支持率が52%へ4ポイント増加、残留支持を上回った。NY外為市場は敏感に反応、英国のEU離脱を引き金に欧州経済混乱に波及懸念でドルが売られた。ドイツZDFは「アルプス山脈2300メートル地下を通るスイスからイタリアに抜ける世界最長の57キロのトンネルが完成した。」独メルケル、仏オランド、伊レンチ、スイス大統領が記念乗車している様子を映していた。(了)

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