ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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日高義樹氏講演会

2008-02-06 05:03:20 | スケッチ



日高義樹氏講演会

江嵜企画代表・Ken



 国際ジャーナリストとして、米国ワシントンDCに事務所を置き、活躍している、日高義樹氏の講演会が、「2008年、一体どうなる日本!!」と題して、NPO法人、国際生涯学習センター主催により、大阪科学技術センターで開かれ、家族と聞くことが出来幸いだった。
 
 冒頭、①資源を持った国が、世界を動かす時代になった、②世界中で金余り現象が起こっていると開口一番、日高氏は触れた。そこまではよく知られている指摘だが、次に、サブプライムローン問題は、アメリカが偽札を作った結果であるとキッパリ説明したので、正直、びっくりした。

 頭金なし、金利なしを売りものにして、支払い能力のない人間にお金を貸して、家を建てさせた。貸したお金を証券化した。その債券が焦げ付いた。モルガンスタンレーなど米国トップの金融会社が発行した債券が、いまや、引き取り手がないという事態が、サブプライムローン問題であると明快に解説した。

 福田総理は、米国のサブプライムローン問題のお蔭で、日本経済がおかしくなり、日本株が大きく値下がりしていると認識しているが、とんでもない間違いだと切り捨てた。さらに、日高氏は、日本人は、世界が大きく変化している事実を認識していない。政治家もマスコミ含めて、認識しょうともしない。このことが、日本人の最大の問題点だと指摘した。
 
 午後6時45分に始まり、最後の15分、参加者との質疑応答を入れて、8時30分で講演は終わった。長年の国際経験で鍛え抜かれた洞察はさすがで、サブプライムローン問題、米大統領予備選の行方に始まり、話題の中国産餃子事件に及んだ。

 餃子問題では、米国で3年前に起こった中国産蜂蜜事件と日本人と米国人との対応に基本的違いがあると指摘した。蜂蜜問題を調べるためにアメリカ政府は300人の調査団を中国に派遣した。
 
 ちなみに、米国人は中国に工場進出しているが、食べ物工場では、中国人を一切使わない。日本人は、米国産の牛肉には全頭検査をも求めるが、中国産餃子には、日本政府は数名の係員を中国に派遣するのみだ。日本の役人はしっかり勉強もしないで中国を訪問している。見識も持っていないと米国人に皮肉られている。

 今回の餃子問題の中国側の交渉窓口は全て、実情の全くわからない、中央の役人のみだ。自分で調べようともしないで、何も知らない中央の役人と、日本の役人と会って調査している。そんなことでは、原因調査が出来るはずがないと断罪した。

 石油相場では、見方は米国でもまちまちだと前置きして、今までは、米国の景気が悪化すると石油の国際相場は値下がりした。ところが、今は、米国以外での消費が衰えないから、石油の値段は下がらない。5年物先物相場は値上がりしているのは、先高と読んでいるからだ。

 日本株の見通しでは、米国株が値上がりしても、日本株は値上がりしない。アメリカの力が強いときは日本株も値上がりした。今は、資源国が力を持っている。そこの点が昔と全く変わった。そのことに日本の政治家は気付いていない。

 日本は老齢化していると言うが、何処の国も老齢化している。日本は老齢化に対応していない。日本は個人の給与が上がらない。給料が上がらなければ、個人消費が増えない。日本の個人消費が増えなければ、日本株は買えないとアメリカ人は考えると話した。

 貯金も資産だ。ところが日本はゼロ金利を延々と続けている。ゼロ金利では預金は増えない。株も上がらない。よって、個人の資産が増えない。ひたすら預貯金を食い潰している。これでは日本人の生活が良くなるはずがない。

 個人の収入が増えない。規制が厳しい。それを日本人は変えようとしない。日本人は変わろうともしない。そんな国の株は買えない。サブプライムローン問題があるから日本株を外人が買わないのではないと、日高氏は繰りかえしていた。

 北朝鮮の脅威はなくなったというのがアメリカの判断だ。中国もロシアも北朝鮮に関心がなくなった。拉致問題にしても、なぜ日本は北朝鮮に出かけて独自に調べないのかとアメリカ人は不思議がっている。問題があるというなら自分で北朝鮮に出かけて、自分で調べないほうがおかしいとアメリカ人には映っている。

 中国は南シナ海、シベリヤまで資源確保に死にもの狂いになっている。日本はなぜやらないのかと世界は不思議がっている。日本人には、近い将来、資源がなくなる、エネルギーがなくなるんだという視点が全くない。資源不足問題で、世界の対話の中に日本人がはいってないことが致命的だと話した。

 ヒラリー・クリントンについて、日高氏は、ヒラリーが来ると争いが必ず起こると話した。自分も若いとき、日高が来ると争いが起こるとよく言われたのでよく分かる。ヒラリーは人がよくない。一方のビル・クリントンは女癖が悪い。直らない。新しい女性のうわさがワシントンでもたえない。そういう夫がいると大統領にふさわしくないと、日高氏は、ヒラリーには厳しい評価をした。

 いつものように会場の様子を軽くスケッチした。おつむだけでは判断できないが、お年を召した紳士が目だった。ご婦人にも是非聞いて欲しい、中身の濃い講演会を堪能させていただいた次第である。(了)


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