ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

刺繍工房「はんなり」

2005-03-01 09:55:46 | スケッチ
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)



 JR神戸住吉駅から徒歩2~3分西のところに
「はんなり」という名の刺繍手作り工房がある。

 JR神戸線に沿った通りから工房の窓に
ひな祭りの季節になると木目込み人形の
お雛さんが毎年飾られる。

 もともとひな祭りは桃の節句と呼ばれる。
本来旧暦の3月3日、今の暦では4月11日にあたる。
その頃は桃が満開だから桃の節句というのも納得出来る。

 ところが新暦ではいま梅の季節である。
梅の季節に桃の節句ではピント来ない。

 余談ながら、時の政府は、
アジアでは日本だけであるが、
西欧文明をしゃにむに取り入れるために
明治5(1771)年11月に強引に
太陰暦(旧暦)を
太陽暦(新暦)に変更した。

 ところでお雛さんを工房の外から
スケッチして届けるため工房「はんなり」
のチャイムを鳴らした。

 はじめ殿方が出てこられ、聞きたい
ことがあり、質問しようとしたら、
「家内に代わります」という。
ひとときあって奥様がわざわざ
出てこられた。

 突然の訪問を詫びたあと、
ぶしつけに、「はんなり」の意味をお尋ねした。
もともと「花成り」がなまって「はんなり」になった。
はなやかで上品という意味だそうだ。

 質問ついでにかな書きの
ハーダンガーはなんですかと奥様に尋ねると
ノルウエー刺繍の呼び名で、
現地語ではハンダンゲルと呼ぶのだそうだ。

 話すうちに、奥様がひととき置いて、
「少しお待ち下さい」とおっしゃる。
家の奥から冊子を持参されて、
「どうぞお持ち帰り下さい」と言われた。

 有り難く頂戴して自宅で冊子を
読んで驚いた。

 工房の主は山本豊子さんという。
当の冊子は、草木染めとハーダンガー刺繍教室を
当地神戸市住吉宮町7丁目で始めて
30年を記念して出したのだという。

 ハーダンガー刺繍発祥の地は
ノルウエー王国。その大使館が
山本豊子教室開設30周年記念の
作品展を後援したこともわかった。

 木目込み人形のお雛さんの
スケッチがご縁で、ノルウエーと日本の
掛け橋となって、両国の文化交流を
綿々と続けておられる方がご近所に
おられることを知り、
嬉しくなった次第である。(了) 

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