晴れ、ときどき映画三昧

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『近距離恋愛』 70点

2012-11-13 18:05:22 | (米国) 2000~09 

近距離恋愛

2008年/アメリカ=イギリス

貴重な俳優でもあったS・ポラックの遺作

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shinakamさん

男性

総合★★★☆☆ 70

ストーリー ★★★☆☆70点

キャスト ★★★★☆75点

演出 ★★★☆☆70点

ビジュアル ★★★★☆75点

音楽 ★★★☆☆70点

TVドラマで売り出したパトリック・デンプシー主演のラブコメ。監督はコメディ・センスと人間関係の機微を巧く表現することを買われポール・ウェイランド監督が起用された。
10年間親友として交流のあったプレイボーイの実業家トムと美術館鑑定士のハンナ。彼女のスコットランド出張で、電撃婚約で今更ながら彼女を愛していたことに気づき、取り戻そうと躍起になる騒動。
筆者にとってラブコメの女王と言えば、オードリー・ヘップバーン。近年ではメグ・ライアン。百歩譲ってもジュリア・ロバーツだがその後は年齢のせいかピンとこない。そのJ・ロバーツが演じた「ベスト・フレンズ・ウェディング」の男女逆転が本作。
トムを演じたP・デンプシーにはそれなりに女性ファンがいるらしいが、かつてのヒュー・グラントのような如何にもという華がないような気がするのも最近の女性心理が分かっていないせいか?華がないと言えば役柄とはいえハンナ役のミシェル・モナハンにも言える。
けなしっぱなしのキャスティングだが、恋敵のスコットランドの貴族の御曹司コリンに扮したケヴィン・マクギットは適役。シリアスな役のイメージを振り切ってイイヒトを演じて美声まで聴かせてくれた。
なんといってもオスカー受賞監督で貴重な俳優でもあったシドニー・ポラックがトムの父親役を楽しそうに演じていたのが印象的。これが遺作となってしまったが、もっと画面に登場して欲しかった。
最先端の都市NYと伝統的なスコットランド・スカイ島の対比が大画面映像で楽しめるのが、このラブコメのもうひとつの魅力だろう。



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