晴れ、ときどき映画三昧

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「500ページの夢の束」(17・米)70点

2019-03-12 13:56:32 | 2016~(平成28~)


・ D・ファニングの代表作となったハートフル・ロードムービー。


 天才子役が24歳になり演技派女優への第一歩を踏み出したダコタ・ファニングによるハートフル・ロードムービー。原作のマイケル・ゴラムコが脚本化し、ベン・リューインが監督。

 <スター・トレック>をこよなく愛する自閉症で施設に暮らす21歳のウェンディ。コンテストの脚本を届けるためカリフォルニアのベイエリアからハリウッドまで数千キロの旅に出るなかで、少しづつ変わって行くさまを描いたハートフルなストーリー。

 主人公・ウェンディをD・ファニング、ソーシャルワーカーのスコッティに「シックス・センス」(99)「リトル・ミス・サンシャイン」(04)の名脇役トニ・コレット、姉オードリーにアリス・イヴが演じている。

 D・ファニングといえば、7歳で「アイアム・サム」(01)11歳で「マイ・ボディガード」(04)で好演し一躍脚光を浴びた天才子役。名子役必ずしも名俳優になるとはいえない世界だが、彼女は本作がきっかけで名女優への第一歩を歩み出すのでは?

 実年齢より3歳年下で自閉症を抱えている21歳の女性役だが、決してオーバーではなく自然にウェンディに成り切っている。

 原題にある「PLEASE STAND BY」は<スター・トレック>での合い言葉で、ファンなら嬉しくなるほどあちこちに連動する逸話が隠れているが知らなくても充分楽しめる。

 ウェンディにとって、一人でハリウッドへ行くことは宇宙の旅に出るに等しい冒険の旅。現実にはあり得ない出来事も彼女の旅の目的がわかると思わず応援してしまう。

 米国では<スター・トレック>はスタンダードなものらしく、ソーシャルワーカー・スコッティの息子サムやクリンゴン語で会話するスコッティ警察官(パットン・オズワルド)が名サポート役を担っている。

 旅に同行する愛犬ピートも愛くるしく、イマドキには珍しい家族そろって楽しめるハートフルな作品だった。

 

 

 

 



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