晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『太陽がいっぱい』 85点

2006-09-16 16:32:21 | 外国映画 1960~79





太陽がいっぱい


1960年/フランス=イタリア







ヨーロッパ映画全盛期の印象的なサスペンス映画





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shinakamさん


男性






総合★★★★☆
90



ストーリー

★★★★☆
85点




キャスト

★★★★☆
85点




演出

★★★★☆
85点




ビジュアル

★★★★☆
85点




音楽

★★★★☆
85点





ルネ・クレマン監督、アラン・ドロン主演の傑作。2人にとって、これが代表作と言っていいのでは?イギリスの探偵小説家、パトリシア・ハイスミスの原作をスリム化して、一級品のサスペンス映画となった。
A・ドロン(トム)は貧しいながら野望を秘めた若者を好演している。モーリス・ロネ(フィリップ)に対する憧れと嫉妬から殺してしまうにも拘らず、見ていて思わず同情してしまう。そしてニーノ・ロータのテーマ音楽に乗ってハラハラ・ドキドキのラスト・シーンを迎える。
この頃のヨーロッパ映画は全盛期で、その中でもこの映画は印象に残っている作品のひとつだ。






『リプリー』 80点

2006-09-16 12:12:43 | (米国) 1980~99 

リプリー

1999年/アメリカ

原作に忠実な「太陽がいっぱい」のリメイク

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shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 80

ストーリー ★★★★☆80点

キャスト ★★★★☆80点

演出 ★★★★☆75点

ビジュアル ★★★★☆80点

音楽 ★★★★☆75点

「イングリッシュ・ペイシェント」のアンソニー・ミンゲラ監督がマット・デイモン主演でパトリシア・ハイスミス原作を映画化。「太陽がいっぱい」のリメイクでもある。
サスペンスとしての面白さよりも、若くて貧しいアメリカ青年リプリー(M・デイモン)の心情を中心に描いている。ディッキー(ジュード・ロウ)に対するホモ的愛情や友人ピーターとのウエイトが終番高くなったのも「太陽...」との違い。
リプリーと2人の女性マージ(グィネス・パルトロウ)やメレディス(ケイト・ブランシェット)との関係も明確で、見ていて彼に対する思い入れが薄れてしまい、ラストーシーンの盛り上がりに欠けるハメになってしまった。
「カポーティ」でアカデミー主演男優賞に輝いたフィリップ・シーモア・ホフマンがディッキーの遊び友達で出ているのに注目。